FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>中級 ①

2013-06-21 13:10:53 | クライミングレッスン報告
6月2日(日)
メンバー:たけくん(小4)、ユキちゃん(小5)、コーヘイ(中2)、のんちゃん(小4)

梅雨入りはしたけれど、今日は一日お天気がもちそう
なので、中級のアウトドアを実施
今日のエリアは「天王岩」だ。

外岩に慣れるためには、同じエリアをルーティーン化して通いこむのが良いようだ。
外岩でのクライミングは、当然怖さが出る。これは健全な気持ちだ。なので慣れて行くことがとても重要で、外岩でのクライミングはテクニックの習得に実に良い効果をもたらしてくれる。

毎週岩場に出られれば一番良いのだけれど、行くのに労力の多い日本ではなかなかそうもいかない。
そして何より、日本の子どもたちは忙しい

今、世界の第一線で活躍しているS君やAちゃんが高校生だった頃、第一回の日本ユースの合宿をオーストリアで行ったことがある。
私もコーチの一人として同行させてもらったが、印象的だったのがオーストリアのユースの子たち(その中にはヨハンナやヤコブといった今をときめく顔ぶれもあった)が、実に豊かなクライミング経験を行っていることであった。
岩場も各ジムの近くにあり、毎週末のように岩場に出ている、とコーチのライニが言っていたのが印象的で、ハードなトレーニングをしながらも、アウトドアで気持ちの健全性をはかり、また良いモチベーションでトレーニングに臨む。
また、トレーニングがハードなだけにともにトレーニングをする仲間も大切。小さい頃からアウトドアでともに過ごす経験を多くさせることで友情を深め、真の仲間意識を育むという、実に「気持ちの充実」を重要視したプログラムを行っていたのである。


さて、今日は新しく6月からチームに仲間入りしたのんちゃんを含め、メンバーは4人。
武蔵五日市の駅で待ち合わせ、バスに乗って現地へ。

一休みして登る準備に取り掛かっていると、のんちゃんが具合が悪いらしい
中級になって初めての外岩で、とても楽しみにしていたのに。。。
のんちゃんだけ暖かくして休みながら見学

他のメンバーはクライミングの準備。
先ずはユキちゃんが「クラックジョイ」5.9をマスターでリードすると言う。
良い心意気だぞ
1年生の終わりごろから来ているユキちゃんだが、最初の頃はアウトドアが大嫌いだった
「虫がいる」「歩きにくい」「怖い」etc.・・・で、詰まる所、「さ・い・あ・く~」だったのだ。

だが、外での活動・・・歩きにくいところを歩いたり、走ったり、木に登ったり、川に入ったり、石投げをしたり、当然、岩に登ったり・・・という自然の中での活動は、今発達が危惧されている子どもたちの多様な運動能力の発達に持ってこいであり、それはできるだけ小さいうちに獲得しておいたほうが良い、と言われている。神経系の発育が盛んであるためだ。

このことを良くご理解くださったユキちゃんのお家では、出来る限りアウトドアでの活動に参加するようにしてくださった。
始めのうちはイヤイヤ参加していたユキちゃんも、いつしか外の楽しさを知り、今では積極的に取り組むように成長している
そして今や、クライミングの技術も、なかなかのものである

初めて来たときは、トップロープでも怖くて途中で下りて来た「クラックジョイ」を、今日は堂々とマスタースタイルで完登した

 

~つづく~



最新の画像もっと見る

コメントを投稿