FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>中級レッスン@pump2

2014-05-23 12:36:49 | クライミングレッスン報告
4月23日(水)
メンバー:ユキちゃん(小6)、タクミ(中3)、コーヘイ(中3)

今週末は東京都の国体代表選手や強化選手を選出する大会である「東京カップ」が開催される。
今日のこの時間のレッスンメンバーは全員出場する予定なのだが、特に東京都民のタクミとコーヘイにとっては国体の代表権や強化選手の選出などが絡んでいるため、大事な大会だ
国体の「山岳・少年」のカテゴリーは中学3年から出場可能となったため、コーヘイもタクミも、年齢的には充分「国体選手」になれるのだ

さて、こうした各都県のローカルコンペは、各地の事情が大きく反映される。
「東京カップ」は東久留米市営の体育館内にあるウォールで競技が行われるのだが、ここの施設にはボルダー壁がない。
通常、ルートの大会時のウォーミングアップにはボルダー壁が利用される。
大きな大会では仮設のアップ用のボルダー壁が建てられたりもするが、ローカルコンペでそこまでは求められないのが現状
・・・とすると、この大会ではクライミングでのウォーミングアップができない、ということになる

ま、それも経験だね

今日は直前のレッスンなので、ガンガン登る・・・というよりもクライミングなしでのアップで、いきなり自分の限界グレードに臨む、ということをやってみた。
一度経験しておけば、当日自分で体の声を聞きながら微調整しやすいだろう。

まず、その場でジャンプしたり走ったりした後(ここでユキちゃんがバテバテ)、ストレッチや体操をして各自のトライルートへ。
大会が2本登るので、今日も最低2本は登ろう。
まぁ、レスト時間は大会より格段に短いけど、それはトレーニングと思ってね

ユキちゃんは奥壁の苦手な白×11dを1本目、ツナミの12b黒×を2本目に決定。
タクミは1本目にツナミの12a白□、2本目にツナミからタワーに渡る12b白×を。
コーヘイはツナミの13b赤/をトレーニングも兼ねて2便。

近頃取り組みに「必死さ」が出て来て、俄然強くなって来たユキちゃんは2本とも危なげなく完登
ツナミの12bは前回オンサイトに失敗し、2回目のトライにあたる今日でのレッドポイントだった

1本目、とても良い状態で登れたタクミ。苦労していたこのルートを見事レッドポイント
降りて来て、「ビックリ手も張らなかったし、チョー楽に登れた」と嬉しそうだった
これが今のタクミにとっての、所謂「ゾーン」に入れた状況だったんだね
良い経験でした
2便目は苦手なルーフのルートで3~4回テンション
苦手は少しずつ克服していこうね。

いつもは「登る努力」が継続できないコーヘイ。
体の反応が良く、ちょっと登り出すとすぐに戻るので、練習不足の「危機感」薄いのが仇となっていた。
が、この前の「ユース選手権」以来、登る努力を続けるようになり、実力も安定し出している
今日はツナミの13b赤/を2回トライし、1便目は前回よりフォールのポイントが上がり、2便目はさらに上まで我慢が出来た
限界であるハードな課題を、短いレスト時間でトライして、しかもフォールポイントが上に伸びているのは、動きに体が慣れたことを差し引いてもパフォーマンスレベルが上がっていることの証拠だね

今日のレッスンでそれぞれが自分の現状を把握できたかな?
これで自信を持って、しかし奢ったり油断したりすることなく、大会の日を迎えられるようにしたいものだね

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