FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<イベント報告>ニュージーランド交流合宿⑥

2011-01-16 23:26:37 | クライミングレッスン報告
1月8日(土)

子供たちは朝10時から「ロックス」にてセフトンのレッスンを受ける。
その前に昨日仕掛けたウナギの罠を引き上げに行くと・・・


こーんなウナギが入っていた


さて、セフトンのレッスンはコンペの流れを実戦さながらに一通り体験してみよう、というもの。
ウォーミングアップからアイソレーション、オブザベ、クライミング時間など全て同様に設定し、クライミングの様子をビデオに撮ってあとで自分の登りを見ながらセフトンのアドバイスを受ける。
これは一昨日キャッスルヒルに行った折、セフトンからレッスン内容について相談を受け、話し合って決めたものだった。

さて、1日目の今日は予選の設定。
予選はフラッシュなので、デモンストレーターは私が務める。1本目は微前傾壁のルートで、ルート表示にはグレードは「?」になっている。
これはグレードの表示などもせず、今回のようなオンサイトやフラッシュの練習の時に使えるよう、クラブの子供たちは普段の練習では手をつけないことにしているそうだ。
手順などが少々複雑で少し考えさせるように出来ている。
これは全員完登成功

2本目はルーフ。豪快にぐいぐい登るイケイケ系のルートでかなり楽しい。
私のデモも終わり、お手伝いのユイトパパ(タイムキーパー)、ユイトママ(ビデオ)、私(ビレイヤー)も準備完了
一人ずつ順番に競技開始だ
結果、ユイトとコーヘイが完登 コーヘイは苦手意識のあるルーフのため、はじめかなりビビり気味だったが登れてしまえばこっちのもの。「楽しかった~」とご満悦だった。
ゴローちゃんは悩みの種の「恐怖心」で体が動かなくなり、途中で止まってしまう が、ものすごく頑張っていたので、制限時間を過ぎてもクライミングを続行させてもらう。粘って粘って数手進み、結局フォールするまで20分は壁の中にいた。セフトンもこれにはびっくりしていた
自分のクライミングの後は2階のラウンジで自分の登りのビデオを見ながらセフトンから一人一人アドバイスを受ける。
セフトンのアドバイスはかなり的確だった。


さて、コンペ模擬一日目、予選編はここまで。登ったルートのグレードは22、と言うから、デシマルでは大体11bくらい。私自身の体感では2本目のほうが少し難しく感じた。
残った時間で2人1組になり、ボルダーでのゲームを紹介してもらう。足の位置なども含めムーブのイメージ力を鍛える遊びだ。
ところが途中でシアラのお家に昼食のお呼ばれをする時間となってしまったため、この続きは明日と言うことであたふたと終了。セフトン、ごめんなさい

シアラはキャッスルヒルにも来てくれた、ニュージーランドユースAチャンピォンの女の子。
「マウントプリザント」という岩場の近くに住んでいる。
お宅に伺うと、ご両親がおいしいピザやパン、サラダで温かくもてなしてくださった
見せていただいた今年のワールドユースのアルバムには、シアラと日本代表選手のアトリックスが肩を組んで笑顔でうつった写真があった。

昼食後、シアラとお父さんが「マウントプリザント」の岩場のアプローチを教えてくれるため、入口まで同行してくれた。


シアラ親子と別れ、トポを頼りに登るエリアを探す。
セフトンが子供たちに勧めてくれたのは「タイガーウォール」と「エンジェルウォール」。今日はより易しいルートのある「エンジェルウォール」で登ることにする。

ユイトと私、コーヘイとゴローちゃんとで組んで、"Chocoholic"18を始め数本並んでいる16~18のグレイドのルートをどんどん登った。
途中、終了点へのロープのかけ方が良くなかったため、ロープがスタックしてしまうハプニング等があったが、
楽しくたくさん登れたと思う。



夜、クライストチャーチの日本人コミュニティーにはなくてはならない人、と言われているミチさん親子と市内のピザショップで会食
楽しいひと時を過ごすことができた。


<イベント報告>ニュージーランド交流合宿⑤

2011-01-15 23:37:15 | クライミングレッスン報告
1月7日(金)

レスト日。
午前中はクライストチャーチの市内観光
先ずは町のカンタベリー博物館へ。ニュージーランドの歴史やら自然やら産業やら文化やら。。。ユイトの解説付きで見学するが、とにかく盛りだくさん。これが入場料なしで享受できるのだから驚きだ

博物館から大聖堂まで歩いて移動


市内にはもう1つクライミングの出来るところがある。YMCAのクライミングウォールだ。今日は閉まっていたが潜入を試みると難なく成功。
みんなで記念撮影。


大聖堂のあたりは出店やパフォーマンスで大賑わい。お昼に屋台のフィッシュ&チップスを買い、みんなでつまむ。



午後はクライストチャーチ南東のリトルトン港の向かい側の海辺へ車を走らせる ここはユイト父子が見つけた釣りスポット
釣りの好きなBOYSは、出発前からレスト日の釣りを楽しみにしていたのだ
ただし、今日の天気予報は快晴、ということでみんな「うーん。。。」快晴だと釣れないのだそうだ。
みんな頑張ったが案の定釣果はなし。
私は気持ちの良い桟橋のベンチで日本の子供たちに絵葉書を書く。
BOYSも釣りの合間にチームの仲間であるユイちゃん、りんちゃんに寄せ書き。
のんびりとした空気の流れる、良いレスト日だった。

かかったか 一瞬騒然。でも小魚だったので海に戻した。


帰りに釣りに使った餌をかごに入れて市内の小川に罠を仕掛け、1日目に行った「サムライ ボウル」で夕食を済ませて帰る。この川には大きなウナギがいるそうだ


<イベント報告>ニュージーランド交流合宿④

2011-01-15 00:25:21 | クライミングレッスン報告
1月6日(木)

今日はセフトンがキャッスルヒルを案内してくれる とみんなで楽しみにしていたものの、朝からどんよりした空で小雨もぱらついている
それでも、セフトンはユースの選手たち、シアラ、マーク、ロレンゾを連れて宿まで迎えに来てくれた。
2台の車に分乗して、とりあえずキャッスルヒルを目指す。

途中昼食を買いだしたりコーヒーを飲んだりして 小一時間ほどで目的地に到着。
広々とした美しい草原だ。
なかなか小雨がやみそうにないが、課題を見て回るだけでも、ということになり出発。


「ここを登ると大きな穴の中に出るんだよ」とセフトンがホールドを掃除。どうやら岩は乾いているようだ。
セフトンやシアラ、マーク、ロレンゾと次々と登り、日本人キッズたちも「面白そ~」とトライ開始。
同じ岩でいくつか課題を登るうち、空が明るくなってきた。

これなら結構登れそう、ということで場所を移動。
"Big Yellow Scoop Problem"(v2)はきれいな課題。動きも大きくてなかなか面白い
子供たちも善戦し、最終的には全員完登 


このあたりから急に天気が回復 空は真っ青に晴れ渡った。
課題も多彩で、とても簡単で低い課題から難しい課題まで同じエリアに点在しているため、小さいリンちゃんからセフトン達まで一緒に楽しめた

お昼をはさんで荷物をまとめ、少し歩いて別のエリアへ。
このあたりから強風が吹き荒れて、荷物や子供たちは飛ばされそうだ。
カチでマントルを返す課題や、大きな穴に座ってスタ-トする課題など、どれも楽しい。


特にカンテ特有の動きと手に足ヒールの課題 "Hop to jug to start" (v3) はみんなかなり打ち込んだ
コーヘイ一人完登に成功 これは嬉しかったね


移動の途中で「先生、ここ登って良いですか」 岩と岩の隙間を見つけたとたんにゴローちゃんが即反応。昨日さんざんチムニー登りの練習をしたので、「ここでチムニー登りがしたい」日本人キッズたちはここぞとばかりに昨日の練習の成果を披露していた

最後はセフトンも「こんな風は初めて」というほどの強風が吹き荒れたが、みんなキャッスルヒルでのボルダリングを十分に堪能した。


帰りは朝買い出しをした店でみんなでニュージーランドアイスに舌鼓
夕食はニュージーランドらしいもの、ということでグリルのお店へ。子供たちはラムステーキのキッズメニュー
すでに食べ盛りのユイトは「大人用にすればよかった~」



<イベント報告>ニュージーランド交流合宿③

2011-01-13 23:48:40 | クライミングレッスン報告
1月5日(水)

あいにくの天気のため、今日はアウトドアでのクライミングは断念
ユイトが滞在中にメンバーとなった「フライイング ゲッコー」というクライミングチームのあるジム、ロックスで登ることにする。

昨日スーパーで買い出しをしたシリアルや果物、トーストなどで遅めの朝食。
食事の支度や後片付けはもちろん自分たちで。

12時少し前にロックスに到着。受け付けを済ませてビレイのチェックを受ける。
ジムの規定で12歳以上でないとビレイが出来ないとのことなので、コーヘイとゴローちゃんはビレイが出来ない
ユイトは以前クラブチームでビレイのチェックを受けているため免除、私がリードの、ユイトパパ&ママがトップロープのビレイチェックを受ける。
無事全員合格し、リードの場合は私とたまにユイトがビレイし、トップロープの場合はユイトパパ&ママの協力をいただくことになった。



ツアーの後半でここのコーチであるセフトンのレッスンを受けることになっているので、今日は壁とルートの下見。
グレード体系も日本と異なるので、おおよそのグレード感覚を体感しておく必要もある。


ひとしきり登り、ジムの2階に軽食もとれるラウンジで昼食を、と思ったのだが、時間が遅かったためすでに閉店。
仕方なく昨日行ったショッピングモールへ。
今日は「サブウェイ」に入り、みんな自分の食べたいものを自分で注文。英語のやり取りに四苦八苦しながらも何とかサンドイッチをゲットした

昼食後もジムに戻り、7時くらいまで登った。
ここの壁には外岩のようなパターンを模した壁(クラックなども自然ぽく作ってあり、良く出来ている)があり、みんなのお気に入りとなっていた 特にゴローちゃんはチムニーが気に入って、トップロープで7回連続で登っていた
ユイトは中央のルーフも含め16(5.8位)~21(11a位)を9本登り、コーヘイは同様のグレードで10本、ゴローちゃんはチムニーの連続トライを含め、16~18(10a位)を19本登った


途中、セフトンも顔を出してくれて、みんなの登りを観察
明日はセフトンがキャッスルヒルに同行してくれるとのこと。楽しみだね

今日は餃子の専門店で夕食。エビと筍の餃子がおいしかった


<イベント報告>ニュージーランド交流合宿②

2011-01-12 21:06:05 | クライミングレッスン報告
1月4日(火)

午前10時ごろクライストチャーチ着。
レンタカーを借り、ユイトパパの運転で手配してくださった宿へ向かう ユイトがナビゲーション。2人は半年間この町はずれの丘の上に住んでいたのだ。
昨年秋の大地震の爪痕がところどころ残る町は、通りが封鎖されているところがあったりしてダイレクトに宿の番地まで行かれない。
この辺のはず。。。とみんなで目を凝らして探すと「あった」・・・ところがどうも様子がおかしい。建物の周辺にはフェンスが張り巡らされ窓の中は暗い。建物の外壁には不良たちの仕業と思われる落書き・・・。どうも営業している感じではない。
どうやら、先の地震でこの宿も閉鎖を余儀なくされているようだ。ユイトパパが問い合わせてくれたところ、別の宿で我々を受け容れてくれるべく手配されているとのこと。良かった~

受け入れ先の宿はグレイの猫がいる、なかなかのどかな宿だった
ユイト一家は2階、コーヘイ、ゴローちゃんと私は1階の部屋へそれぞれ荷物を運ぶ。これから1週間ここが我々の拠点となるのだ。

さて一息ついたところで、昼食をとりに町のショッピングモールへ。ここのフードコートで気に入ったものを買い、昼食。


食後、ユイトパパと私で明日からの朝食の買い出しをし、このツアー中に使うロープとヌンチャクを拝借するためにアンディさん一家のお宅へ。このご家族はユイト父子が滞在中に何かとお世話になったお家らしい。伺うと、みんなユイトの背が伸びたのにびっくり 大人たちはコーヒーをご馳走になり、子供たちは庭にあるトランポリンで大はしゃぎし、楽しいひと時を過ごした。
さて、3時過ぎに今日岩場に一緒に行ってくださるジョンさんの家へ。ジョンさんはアドベンチャーレースの第一人者でクライマーでもある。この家はポートヒルズの丘の上にあり、通称「バスの家」
バスを改造してとても居心地の良い住居としているご一家だ。
↓バスの家の中はこんな感じ。


さて、ジョンさん一家(ジョンさんと日本人の奥さんと二人の可愛い子どもたち)とともに今日登るアウトドアクライミングのエリア、「アルバートテラス」へ。
足場の悪いアプローチを歩きながら、「ジョンと行くと、いつもこういう道を歩かされるんですよ・・・」と奥様。
でも、住んでいるところからこんなに近くに岩場があるなんて、なんて羨ましい・・・

「アルバートテラス」は平日の午後にもかかわらず賑わっていた。
易しいルートが揃っている上にルートも短いので、今日のような日にはちょうど良い。
ユイトはジョンさんや私と、そしてコーヘイとゴローちゃんとで組んで登る。
ユイトの妹のリンちゃんや、ジョンさん一家のワイルドなちびっこたちもトップロープでチャレンジ
なかなか楽しいクライミングの時間だった


夕方6時過ぎに撤収。夕方と言ってもこちらはまだまだ明るい。
街中の和食屋さん「サムライ・ボウル」で夕食を食べて宿へ。
9時半まで明るかった