FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

クリスマス会2013 ①

2014-01-21 12:13:28 | 活動報告
12月23日(祝)

参加者:ミサキ(小2)、ゲンちゃん(小2)、コウちゃん(小3)、トージ(小3)、のんちゃん(小4)、カツラ(小4)、たけくん(小4)、ユキちゃん(小5)、タイゴ(小5)、コージン(小5)、タクミ(中2)、コーヘイ(中2)

今日はみんなが楽しみにしていたクリスマス会

FCCのクリスマス会はみんなの手作り。自分たちが楽しむのだから、準備も自分たちで
大人達から与えられた楽しみを享受するだけ、ということは当クラブではありえない。
働かざる者、食うべからず。これがFCCの鉄則だ。
こうしたルールを設けていつも感じることは、子どもたちは働くことが好き、ということ

子どもたちは実に生き生きと、楽しそうに働く。
この準備が楽しみで参加する子も多いと伺う
非効率なことは多々あるけれど、それは目をつぶることにしてあまり口出しはしない。
子どもたちの考えにある程度任せることにしている。

自分たちで作った飾り付けを見上げる子どもたちの顔は得意げに光っていた

↓みんなで準備中


↓高学年が近くのスーパーに買い出しに行っている間、みんなでお絵かきして待っている居残り班


~つづく~



<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2014-01-19 19:28:33 | クライミングレッスン報告
12月15日(日)
メンバー:ゲンちゃん(小2)、ユッキー(小4)

日曜日はアウトドアに行くことが多いため、イレギュラーな開催となる日曜日のレベルアップレッスン。
今日はゲンちゃんとクライミングを始めたばかりのユッキーがレッスンにやって来た。

レッスン前の各自の課題を確認する時間
ゲンちゃんは小さいながら、レッスンのたびに何かしらリクエストをしてくるなかなかのしっかり者
今日は、「この前のノースフェイスカップの予選で遠い課題が取れなかったことがあったから、ギリギリ遠い課題の練習がしたい」とのたまう
ゲンちゃんは先日静岡で行われた「ノースフェイスカップ」の予選会の、U-8(小学校2年生以下)のカテゴリーで1位タイ通過している

なので、今日は基本練習の後にゲンちゃんにとってギリギリのリーチながら体の使い方で届かせられるような課題を考えてみる
ランジのリクエストも出たのでそちらも1課題。
なかなか良い感じで練習出来て、ゲンちゃんも満足した様子だった

一方のユッキー。クライミングを始めたばかりだけれど、バランス感覚と身体の使い方がなかなか良い
今日のボルダーでは8級を一本完登
ルートの方も、「ギャラリー」壁の白□5.5を完登した

リードクライミングに入っているゲンちゃん。
ルートでは「100度」壁の青10aを手足限定、しかもリードで安定した登りで完登した

<アウトドアレッスン日誌>中・上級アウトドアレッスン12月⑥

2014-01-17 13:30:03 | クライミングレッスン報告
小さい頃から外岩が大好きなコーヘイ。
外岩には誰が行かなくとも必ず参加。
学校の行事などと重なっても、先生に交渉して参加(笑)
上に二文字つくほどのクライミング好き。なので技術的・体力的な部分は結構上がっている。
そして、この辺りのエリアも大分登りつくして来てしまった。

「最高カンテ」11d はカンテでの足さばきが重要な好ルート。
コーヘイもこれを登りたがっていたので、今日はこれにトライすることに

今日の幕岩はすいており、人気のこのルートも今日はあいていた
マスタースタイルでの1便目、なかなか良い感じ
が、下部の奮闘的なムーブでヨレて、上部のガバ帯(ガバホールドが連続しているところ)でフォール

結構良い時間だったけれど、「もう一度やります登っておきたい」とコーヘイ。
2回目のトライでレッドポイントした


今年に入って、「最高カンテ」の上部が崩落した話をガイドの友人から聞いた。
誰も取りついていない時の出来事だったらしく、巻き込まれた人は皆無だったので良かったが。。。
正直、コーヘイが登っている時だったら・・・と考えるとゾッとした
そういえば東日本大震災の時に、同じ岩で隣にある「割礼」10c/cの上部のクラックが大きくなって来ている、と言われていたことがあった。
その後指摘されることもなくなり、安定したかに思えたのだが・・・。
やはり何があるか分からない
このような危うい履歴のあるルートには、今後近寄るべきではないと密かに肝に銘じた。

このことを聞いた当のコーヘイは・・・「なくなっちゃう前に登れて良かった

さて、コーヘイの奮闘の間、ユキちゃんとタクミは「ベンケイ」10bにトライ。
インドアにはない微妙な重心移動やムーブの組み立てに苦戦
良い練習になったね


みんなの気がすむまでクライミングをしていたら、帰りのバスには当然間に合わず 
中級のアウトドアでは、よくあることだ

みんなで暗い中を下の街まで歩く
中級の子どもたちは、歩くことは全く平気
こういうちょっとしたことでも、子どもたちの心と体は鍛えられて行っているみたいだね

また一歩、前進している子どもたちの様子を見ることができた今日のレッスンだった。

<アウトドアレッスン日誌>中・上級アウトドアレッスン12月⑤

2014-01-15 12:53:41 | クライミングレッスン報告
さて、希望峰ではユキちゃんの「帰還兵」10cのトライ
いつも運よく彼女のトライルートにはヌンチャクが掛っており、マスタースタイルでのトライを免れているユキちゃんだが、今日は誰もトライしておらず、登るなら自分でヌンチャクを掛けなくてはならない状況だ

インドアでは12aを2本、12bも2本登り、目下本人の希望で12cにトライ中のユキちゃんなので、マスタースタイルでトライしても実力的に危ないことはしないだろう。
とは言え、やはり外岩でのトライは緊張するし、怖い
1便目は動きが硬く、核心に入るあたりで心折れていったん降りた
リハビリ中のタクミ。彼はすでにこのルートをレッドポイントしている。
モチベーションの高いタクミは登りたくて仕方がない
「ユキちゃんがダメなら、掛けて来ようか

ユキちゃんにとってタクミは、年上で男の子ながら自分よりもずっと後にクライミングを始めた言わば「後輩」。しかしながら中学生になった「後輩」はリーチも伸び、どんどん強くなる年頃。。。なので百歩譲ったとしても、「ライバル」の線は死守したいところだ
自分で掛ける~」と出た2便目。
その心理的刺激が功を奏したのか、この2便目のマスタースタイルで見事レッドポイント


タクミも「帰還兵」を復習し、無事完登
タクミの後にたけくんもトップロープでトライ
「シルクロード」と「アボリジニ」の2本をやっつけて気持ちの波に乗ったたけくんも、この難しい10cを2回のテンションでトップアウト

みんな実力がついてきているね

~つづく~

<アウトドアレッスン日誌>中・上級アウトドアレッスン12月④

2014-01-14 14:20:21 | クライミングレッスン報告
中学生は懸垂下降の練習をするけれど、この技術は自己責任の割合が上がるため小学生は練習を許していない。
なので、小学生のユキちゃんとたけくんは、この「いんちきするな」を普通に登ってもらう。
ユキちゃんはリードで、たけくんはトップロープで。
2人とも無事完登

 

基本的ロープワークの練習がすんだところでお昼ご飯
午後は各自の目標にチャレンジだ

ほとんどの子どもたちは、ここ「桃源郷」エリアから少し離れたところにある「希望峰」付近に目標ルートがあるので、午後はそちらに移動かな?と思っていたら、たけくんが「アボリジニ」10aをやってもいいですか?と聞いて来た。
たけくんはこの「アボリジニ」も数年越しでトライを続け、はじき返されては涙しながら闘って来たのだが、この前の初級との合同アウトドアの時にトップロープで練習し、手ごたえをつかんだところなのだ

けれど「アボリジニ」はここ「桃源郷」エリアにあるルートなので、エリアを分散してしまうことになる。
当然どちらかのエリアのトライを私が見ると、他方のエリアのトライは見ることが出来ない
指導者の目が届かないところで登るのはなるべく避けた方が良いのだが。。。

でも、たけくんの気持ち想うと「ノー」とは言えなかった
「たけくんのトライを見てから行くから、ユキちゃんはトライを少し待っててね良くオブザベしておいてください。」と声を掛け、たけくんのトライを見る。
折しも、怪我からの復帰でリハビリ中のタクミが「アボリジニ」をマスタースタイルでやりたいと言うので、たけくんのロープを使い、コーヘイのビレイで登ってもらって私は支点をセット。
これで、たけくん練習用のトップロープが張れた


たけくんは「今日こそは」と意気込んで、先ずはトップロープで「アボリジニ」をクリア
核心部分の動き方を何度も練習し、よーく体に叩き込んだ
そしてトップロープを抜き、いよいよリードでトライ

今まで怖くて動けなかった核心部分も落ち着いて対処でき、長かった「アボリジニ」との闘いに決着をつけることができた




「シルクロードのお墓」の隣に「アボリジニのお墓」も作り、強敵だった2ルートを葬ったたけくん。
この日のたけくんの日記には「嬉しくて死んじゃいそうでした」と書いてあった

~つづく~