FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>中・上級アウトドアレッスン12月③

2014-01-10 12:21:49 | クライミングレッスン報告
結び替えのテストがすんで、たけくんのリードの練習。
「シルクロード」はたけくん因縁のルート。
怖くなり先に進めなくなるのだ。。。
これを倒すために、どれだけトライを重ねて来たか分からない。

そしてこのルートをトライする時は、前日から緊張していたと言う。
そんなたけくんを見ているご家族は、「クライミングを止めたって良いんだよ、無理にやる必要はないんだよ」と事あるごとにたけくんに言って来たそうだが、そのたびに「やめない続けたい」とたけくん自身の意志で頑張り続けて来た。

その粘り強い努力の積み重ねで、少しずつ少~しずつ前進して来た。
外岩はボルト間隔が遠いので、リードではまだまだ怖くて何度も後戻りしてしまうけれど、最近は時間をかけて完登出来る確率が上がって来ている
多分、ルートと闘っている本人は時間の感覚がないと思うので、今日は時間を計ってチャレンジしてみた
タイムキーパーのユキちゃんの「ハイ、始め~」の声と同時にトライ開始
今日は10分くらいでトップへ 
「よし」と小さく声に出して終了点にクリップしたたけくん。これで連続してリードで完登出来た
登り終えて、たけくんは「シルクロードのお墓」を作った。


次は隣にある「いんちきするな」を登って、中学生2人は懸垂下降で降りる。

タクミはギアのセットでやはりアタマ真っ白状態。。。
こわごわながらどうにか降りられたけれど、かなりへっぴり越しだったよ(笑)
で、今回は不合格
タクミは地上での練習を繰り返すと良いかもね。

コーヘイはまぁまぁ合格

もう少し、レッスンで練習する機会が作れると良いかな~



~つづく~

<アウトドアレッスン日誌>中・上級アウトドアレッスン12月②

2014-01-08 12:32:39 | クライミングレッスン報告
タクミが下に降りて行くと「おそ~い何してたの~」「待ちくたびれて眠くなっちゃったじゃないか~」などの声が岩の上にいる私にも聞こえて来た
あはは、言われてるね~

2番手はユキちゃん。
このお嬢さん、数年前はこの「シルクロード」が登れずにふてくされていたものだが、今では余裕で登って来る
結び替えも手早く出来て、テスト合格
ただ、今回は仮合格だ。次回同じようにきちんと出来たら本当の合格だよ
いろいろなことを身につけて成長してきたね


ラストはコーヘイ。
彼はすでに合格している。
別のところでも自分のトライの後結び替えて降りたりしているので、かなり体に入っているはず・・・だけど、ユキちゃんより手間取ってるのはなぜだ
次はロープをほどかずに結び替えるやり方を覚えようね


~つづく~

<アウトドアレッスン日誌>中・上級アウトドアレッスン12月①

2014-01-07 12:26:50 | クライミングレッスン報告
12月8日(日)
メンバー:タクミ(中2)、コーヘイ(中2)、ユキちゃん(小5)、たけくん(小4)

12月は中級も湯河原・幕岩でのレッスンだ。
今日はタクミ、コーヘイ、ユキちゃんの3人は終了点での結び替えのテスト。
たけくんもやり方だけ教えてみようかと思っていたが、今日、彼は「登る」ことに集中させた方が良いみたい
もう少し余裕が出てから、勉強することにしよう

さて、先ずはアップを兼ねて「シルクロード」を登り、残地のカラビナがついていない終了点、という設定で結び替えをして降りる練習。
この3人は何度か経験しているはずなので、テストをすることに。

先ずはタクミ。
このルートを「登る」ことについてはこの3人は大丈夫なので、私は上にまわる。
「じゃ、私は上にまわるよ」と子どもたちに声を掛けると、タクミがコーヘイに結び替えの手順を確認していた。

上にまわった私は、残地のビナを一時的に取って子どもたちのテストに備える。
さて、順調にクライミングを終えたタクミ。
いざ結び替え・・・と言う段になって、頭が真っ白になった様子
「あれ?」「えっと・・・」としどろもどろ。
「さっきコーヘイに確認したばかりなのにぃ~
高いところでの恐怖心も手伝って、ちょっとしたパニックに自分で自分が歯がゆいね。
一生懸命格闘しているところを写真で撮ろうとしたら、
「撮るんですか。。。

計算などのドリル的なことは得意なのに、身体で手順などを覚えることが苦手なタクミ。
身体で覚えるべき手順も、細部までメモをして、「頭脳」で覚えようとする。
けれど、こうしたことは、「頭脳」ではなく「身体」で覚えるべきだ。仕事も然り。


クライミングでそうしたアンバランスが改善されていくと「生きる力」につながるんだけどな~




<レッスン日誌>ビッグロックスクール

2014-01-05 18:20:11 | クライミングレッスン報告
12月4日(水)
メンバー:ユースケ(中2)、シオリ(小3)、サキちゃん(小6)

FCCのビッグロックスクールは現在3名。
ちょっとさびしいけれど、その分丁寧に見てあげられる
・・・が、水曜はpump2でもレッスンを受けに来る中学生達がいるため、私は月2回しかこちらに伺うことが出来ない
なのでビッグロックスクールのメンバーたちが上達するためには、私が来られない週は自主練習に来たり、週末にpump2までレッスンに来たり、といった熱意と努力が必要となる

私は、「スクール」とは一長一短だと見ている。
長所は定期的に練習時間が確保される点。
練習日時が決められているので、指定日時に行きさえすれば自動的に練習の機会が与えられる。
ただ、それには短所もある。
「スクール」で定期的に練習出来ていることだけで親・子ともに満足してしまい、「ただ通っているだけ」で安心してしまうのである。
現状への満足と安心、そして受け身の姿勢は、より向上するための熱意や探究心が不足する。。。


さて、レッスンでは毎回子どもたちにその日の目標を発表してもらっている。
それは年間を通じた自分の目標達成への道のりであるべきなのだが、そこがうまく見通せる子、忘れてしまう子、様々だ
あまりに毎回脱線してしまう子には、たまに軌道修正を促すのだが・・・子どもたちは遠くを見通すのが苦手なんだね

とは言え、さすがに12月ともなると年間の目標を意識し出して、ユースケはボルダーの6級を4課題完登頑張ったね
ルートでは他の子のビレイも任せられるようになってきたぞ

シオリもスラブの6級をやっつけた後、今年の目標である「ルートの5.8オールクリア」に向けて難しいスラブ2の5.8にチャレンジ
ものすご~く頑張ったけれど、ゴール直前で落ちた
「お母さん、自主練習に来たい」とシオリ。
悔しさを練習につなげる・・・なかなか良い心がけですよ

サキちゃんは目標通り、青テープ課題(7級)をたくさん登った
ただし、同じ課題が多いから、次は違う壁の課題も登ってみようね
ルートは一番奥にあるエリアの5.9も一撃
楽しそうに登るので、体が自然と動きを覚えてくれて来たみたいだね

レッスンの終わりに、前回みんなで撮った写真を、シオリのお母様から頂いた
良い記念だね ありがとうございます
さて、さらに情熱を燃やしてクライミングに取り組む子は、このビッグロックスクールから出て来るだろうか