FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@NOSE町田店

2014-05-13 13:11:08 | クライミングレッスン報告
4月18日(金)
メンバー:リューセイ(小5)、カツラ(小5)、たけくん(小5)、ユキちゃん(小6)

金曜日は通常、pump2号店でのレッスンなのだが、今週はpump2号店が改装工事のため休業
NOSE町田店にお世話になることに。
いつものpump2金曜メンバーはこのジムをホームとしている子が多い。
店長のOさんにもご挨拶かたがたお邪魔することにした。

今日はいつもの様子を見せてもらうべく、ウォーミングアップはボルダーの簡単な課題で自由に登ってもらう。
登る時のマナーもきちんと出来ているかな~?Oさんに迷惑かけていないかな~?
子どもたちはスラブから傾斜のきつい壁まで、いろいろな壁でアップをし、マナーもきちんと出来ている様子

次にボルダー課題へのトライタイム
みんな前傾壁の課題をやりたいとのことで一番奥の壁に集まった。

カツラとリューセイは6級、たけくんは5級、ユキちゃんは3級にトライ
カツラは重心移動が結構上手く、6級を何本か完登

リューセイは被っている壁の中での体の使い方がまだよく分かっていない様子だが、ガバがたくさんついているところがあるこのジムは、そういう練習にうってつけ
他のジムでは上手く出来ないルーフでの動きの練習がここでは良く出来て、少しコツがつかめた様子

たけくんは学年の割には体が大きいこともあって、ボルダーはかなり強い
5級を何本か完登

ユキちゃんは今、「オール神奈川」に向けてルートを頑張っているが、やはり大好きなのはボルダー
喜び勇んで3級にトライしたが、3級になるとやはり容赦なく遠かったり悪かったり
完登は出来なかったけれど、楽しそうにトライしていた

後半のルートは、カツラ、リューセイ、そしてユキちゃんのママがビレイをお手伝いしてくださったおかげで、たくさん登れた。

カツラもリューセイも10+を何本もリードでトライ出来た。
リューセイは絶好調で10台を何本も完登
カツラも遠い一手のある10+を2回目できちんとレッドポイント

登れるはずのグレードのルートを、何本もそしてなるべく余力をもって登れるようにするのは、基礎力として大事なこと。
ここはそういう練習にも良いみたいだね

たけくんは10+~11-までを今日は危なげなく、立ち止まったり後戻りすることなく登れた
11入門の子にも、悪い動きやホールドがなくて、長い前傾壁に慣れるのに良いね

ユキちゃんは以前自主練習に来た時にテンションしちゃったという11+を今日はすんなりレッドポイント
12にも取りついて、テンションは入れたけれどトップアウト(終了点まで抜けること)出来た

NOSEさん、たいへんお世話になりました。
基礎力を身につけて行くのには大変良いジムでした。
ここをホームにしているみんな頑張って練習して、しっかりした基本の力を身につけてね

<レッスン日誌>ビッグロックスクール

2014-05-09 13:43:02 | クライミングレッスン報告
4月16日(水)
メンバー:れんくん(小2)、シオリ(小4)、サキちゃん(中1)、ユースケ(中3)

4月に入り、新学期がスタート
ビッグロック「ちびっこクラブ」の、たった一人のスクール生だったれんくん。
「2年生になったら、ちびっこクラブの時間に間に合わなくなっちゃった」とのこと。
そこで、上の年齢の子どもたちのクラスに移ることに。

このクラスは小学生~中学生の初級の子どもたちのスクールだ。
年齢層が幅広いが、個人競技のクライミングは基本的に自分の目標との戦いなので、基本的なマナーを守り危険な行為をしなければ、同じ時間を共有しつつ活動できるのが良い点だ
当クラブはいろいろな年齢層の子どもたちがお互いに交流を深め、他の子の面倒をみたり頼ったりといった、今は希薄になってしまった活動を重要視しているのだが、そこが良い点である、と認めて当クラブに参加してくださっているご家庭も少なくない。

さて、新しい仲間を迎えての自己紹介。
スクールの在籍者たちは慣れたもので、次々に自己紹介をするなか、人見知りのれんくんの緊張は頂点に達してしまった
自分の番がまわって来ると、一気に涙が・・・

どうにか無事に自己紹介を終え、準備体操。
子どもたちが順番にリーダーとなって誘導するのだが、なにしろ月2回のことなので、しどろもどろ。
指や神経を起こすためのボールキャッチの時間は、子どもたち同士の「打ち解け」の時間でもある。

この時間でだいぶ打ち解けたれんくん。
続く基本練習やボルダーチャレンジの時間では、かなり積極性も出て来ると同時に笑顔も
気持ちが明るく前向きになったら、クライミングの調子もアップ
今日は6級も登れちゃった

最後はルートの時間。

シオリは、ホールド配置がちょっと遠めの5.9にずっと挑んでいるが、もうちょっとなのに届かずに登れない
でも、大分距離が出せるようになって来て、今日は次に手が届いた
が、ちゃんと持てずにフォール
今度はボルダーと順番を逆にして、元気な時にトライしたら行けそうだよ

ユースケは10aのトライを始めているが、まだ1本も落ちていない。
今日も1本、余裕で完登
このくらい登れれば、そろそろリードクライミングに入っても大丈夫だね
ビッグロックも当クラブも、なるべく自分の装備を持つべきである、という考え。
なので、リードに入ったらロープはきちんと自分のものを揃えてほしいのだけど、大丈夫かな?

サキちゃんもスラブの10aを1本、ユースケにビレイしてもらって完登
れんくんも5.8をスルスルと完登
もう、このクラスでも大丈夫だね

<アウトドアレッスン日誌>中級幕岩補習②

2014-05-08 12:11:24 | クライミングレッスン報告
 ↓ 午前中のロープワークやクライミングの様子


各自がやるべきロープワークを実践したところでお昼ごはん


午後は自分たちの目標ルートにトライ

のんちゃんはトップロープで「サンセット」10a

今日はちびっ子には遠い、上部の核心が出来なかったけれど、もう少し岩に慣れれば甘いカンテをおさえて抜けられそうだね

ユキちゃんは「シャックシャイン」10d

1便目はマスタースタイルでヌンチャクを掛け、2便目でレッドポイント

タクミは初11aにチャレンジ
ムーブの解明が難しい「ダイヤモンドヒップ」だ。
ムーブ解決力のアップが課題の今のタクミには、ちょうど良い課題だね

1便目はマスターでヌンチャクを掛け、2回目はムーブを固めた

小さいころからこの「桃源郷」と「希望峰」エリアには通いつめて、かなり多くの課題を登っているコーヘイ。
12aの「コンケスタドール」も2撃して、今回は「スードラon攀」13aへのチャレンジを決意した

今回はやはり1便目でムーブを探りながらマスタースタイルでトップアウト。
2便目、気合いを入れてトライしたが、核心のホールドの悪さに跳ね返された
でも、わりと良い感じ
またトライしてみよう

今日もまた、バスの時間がなくなるまでクライミングにのめり込んでしまったね


<アウトドアレッスン日誌>中級幕岩補習①

2014-05-07 14:59:11 | クライミングレッスン報告
3月31日(月)
メンバー:のんちゃん(小4)、ユキちゃん(小5)、タクミ(中2)、コーヘイ(中2)

FCCの中級コースを修了するためには、アウトドアの基本的なロープワークが出来なければならない。
今日は希望者に向けて春休みを利用しての補習レッスンを行った。

午前中は「いんちきするな」や「シルクロード」のある岩で、結び替えや懸垂下降の練習とテスト。
この2本をリードで登り、結び替えで降りたり、懸垂下降で降りたりする。
コーヘイは結び替えと懸垂下降の技術確認、ユキちゃんは結び替えの技術確認、タクミは結び替えのテスト。
栃木から来ているのんちゃんは、いつもは幕岩は遠すぎて来ることが出来ないので、春休みのチャンスに経験しよう!



高いところでの作業に平常心を失い、いつもテストに失敗しているタクミ。今日も1回目は不合格
2回目のテストでどうにか合格
命がかかっていることだから、今度再テストするよ。時々思い出しておいてね。

ユキちゃんはなかなかしっかり手順が入っている。
このメンバーでは一番経験値の高いコーヘイも大分安心して見ていられるようになった。
ロープワークも手際よくなってきたね

のんちゃんは初の幕岩クライミング。
トップロープで登ってみたけれど、「ちょっとコワイ」とのこと。今日はリードは「やめておく」とのことだった。

~つづく~

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2014-05-02 16:00:34 | クライミングレッスン報告
3月26日(水)
メンバー:たけくん(小4)

春休み中なので、いつもは平日のこの時間にレッスンに来ることの出来ない子もレッスンを受けに来ることができる。
たけくんはこういうチャンスを逃さずにレッスンを受けに来る子の一人だ。

一人なので、準備体操はレッスン前に済ませたたけくん。
すぐに基本の動きを身につける「基本練習」に入る。
たけくんはかなりきれいな動きで正確にこなすことができる

ビッグロックの「ちびっこクラブ」出身のたけくん。
年長さんで習い始めたばかりの頃は、壁の中で全く動くことができなかった。
他にメンバーはいなかったため、レッスンはいつも一人。
楽しいのかな?すぐにやめちゃうんじゃないかな?と危惧しつつレッスンをしていたのを覚えている。
でも、「お猿さんみたいに腕を伸ばして・・・」などと説明すると、「おさるさーん」とうれしそうに真似していたものだ。

そのたけくんも今ではロープなどの荷物を背負い、1時間半かけてパンプに来るようになった。

ボルダーで4級を1本落とした後ルートに移動。
レッスン前の目標発表で、「ツナミの10c、白×がやりたいです」と言ったたけくん。
ちょっと緊張した面持ちだ

このツナミの10cは恐がりのたけくんにとって因縁のルート。
最後の一手が大人でも遠めのこのルート、たけくんはどうしても思い切って取りに行けない。
過去にテンションを入れた後、一度だけゴールが取れたことがあるが、それ以降はテンションの後でも取れていない。
何度もトライを中断しては戻ってやってみるのだが、メンタルな部分がものをいうせいか、いつも同じ結果で進歩がなかった
このジムにある10cのうち、この1本だけが登れずに残ってしまっているのだ。

1便目。
やはりゴール取りでアウト。
でも、怖いかもしれないけれど、身体をもう少しひねって伸ばせば届きそうだ。
それを伝えると、何度もその動きをシュミレーション。

たけくんのタイミングで次の便を出して良いよ、と告げて彼の準備を待つ。

「お願いします」と言うのでビレイに近づくと、たけくんはロープを結んで正座し、目を閉じて待っていた
その姿を観て「おっ!?これは登れるかも」と直感でそう思った。

2便目、たけくんはひるむことなく体を目いっぱい伸ばすことができ、技術もしっかり使えて見事ゴールを掴んだ

おめでとう、たけくん
降りて来たたけくんにお祝いの言葉を伝えると、
「今日は絶対にこれを登る、と自分に誓って来たので、登れて良かったです」と言った。

子どもたちは急にとてつもなく大人びることがあるものだね