ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

左手に感謝

2022-03-04 08:00:00 | 雑感

歳をとったせいか、最近、朝起きると、
両手の指がこわばるようになりました。
整形外科で検査もしてもらいましたが、
結局、原因は分からず。
これから歳を重ねるにつれ、
色々な体の不具合を
少しずつ受け入れていかなければいけないんだろうなと思うと
気が重くなります。

私の利き手は右手ですが、
症状は左手の方が重いです。
何故なのか、不思議に思っていましたが、
日々の生活で気付いたことがありました。

家の扉を開けるとき、鍵を使うのは右手ですが、
その間、荷物を持っているのは左手です。
洗い物をする際、スポンジを持つのは右手ですが、
鍋やまな板を支えているのは左手です。
洗濯物を取り込むとき、服やタオルを引っ張るのは右手ですが、
カゴを抱えているのは左手です。
このスマホを使っている今も、
せっせと文字入力しているのは右手ですが、
スマホをがっちり支えているのは左手です。

右手が目立った働きをする陰で、
負荷に耐えていたのが左手なのでした。

それに気付くと、私は自分の左手が、
愛しく感じられました。

私の左手に感謝。


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プーチンの犬

2022-03-03 16:03:47 | 時事

連日報道されているロシアのウクライナ侵攻のニュースに、
胸を痛めています。
一刻も早く、ウクライナに平和な日々が戻ることを祈っています。

ほとんど報道されていませんが、
私は愛犬家として、2014年にプーチンに贈呈された秋田犬、ゆめ(♀)のことが気にかかっています。
日本もロシアに対する制裁に参加しているので、
ゆめが無事に過ごせているかが心配です。

私は以前から、政治の道具として、
有名人に犬を贈呈するのがとても気になっていました。
ロシアのフィギュアスケート選手、ザギトワにも贈呈していますし、
プーチンにも、ゆめのつがいになる2匹目の秋田犬(♂)を贈呈しようとして
断られたと聞いています。

犬は物ではありません。
ここで言っても仕方がありませんが、
政府関係者は動物愛護の精神に
もっと敏感になって欲しいと思います。


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性善説に立つ夫

2022-03-01 08:00:00 | 
私たち夫婦は郊外の一戸建てに住んでいるのですが
近所で新しい家が建築されたり、屋根や外壁塗装の工事をしたりするたびに
業者が営業にやってきます。

言うことはいつも決まっていて、
「あそこで工事をしている者だが、お宅の家の屋根が壊れているので
教えてやれと親方に言われてやって来た」
というものです。

私は営業だと分かっているので、
適当に応対してお帰りいただいています。
すると、今度は隣の家に行って同じセリフを言っているので
私はやっぱり営業だったと確信するのです。

先日、また同じ手口の業者がやってきました。
私はワクチンの副反応で具合が悪かったため、
夫に応対してもらいました。
「屋根に絶対上げてはだめだよ」と念押しして。

私は部屋で寝ていましたが
なかなか夫が帰ってこないので、不安になりました。
しばらくすると、ガンガンガンと屋根を叩く音が家中に響き渡り
私はあわてて家の外に飛び出しました。

外に出ると、我が家の屋根に梯子がかかっており、
夫が心配そうに上を見ていました。
「屋根に上げてはだめだと言ったのに!」
私は怒りで頭が爆発しそうになりました。

家に戻ってきた夫を詰問すると
「屋根が壊れていたらしい。写真を撮ってもらったよ」
と言って、写真を見せてくれました。
屋根のスレートがめくれあがって、地の白木が見えていました。

夫は、業者が屋根を叩いていたことには気が付かなかったそうです。

「壊されたんだよ!!」
私は怒りでいっぱいになり、夫を責めました。
すると夫は、
「壊して彼らにメリットがあるわけないじゃないか。
わざわざ教えてくれたんだ。ありがたいと思わなきゃ。」
と反論してきます。

今となっては、どちらが正しいのか分かりません。
でも私は、このことを思い出すと
今でも怒りでいっぱいになり、夫を責めてしまいます。

夫と話し合い、これはいい機会だと思って、
別の業者を呼んできちんと点検してもらおう、
そして、必要なら、屋根や外壁塗装の工事をしよう、ということで
落ち着きました。

「俺は人を信じるよ!」
と夫は胸を張って言いましたが
私は今後、夫が詐欺の被害に遭わないかが心配です。


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面紗をとれ

2022-02-27 17:21:13 | 仕事
少し前に視聴していた中国ドラマ、「如懿伝」で、
皇帝が美女で名高い寒香見という西域のお姫様と
初めて相まみえる印象的なシーンがありました。

寒香見は異教徒の風習で、顔の下半分を面紗で隠しています。
皇帝や皇后、並み居る側室たちの前で舞を披露した後、
皇帝から「面紗をとれ」と命じられます。

寒香見は西域随一の美女との噂だし、確かに舞は上手だけど、
実際のところ、顔はどうなのよ?と、皆の視線が集中します。
面紗をとった寒香見は…
期待を裏切らない美女で、皇帝は以後、寒香見に首ったけになります。

私も先日、この「面紗をとれ」と命じられる場面に遭遇しました。

採用面接に呼ばれ、私はマスクをつけて会場に出向きました。
顔を晒さないで面接できるのは楽だな~と油断していたところ
「本人確認のため、マスクをとってください」と
面接官に言われました。

その瞬間、私の意識は時空を超えて
面接会場から清朝の紫禁城にタイムスリップし
広間で衆人環視の的になっている寒香見
(ただし顔に自信がない)の心情とシンクロしました。

私はしばし逡巡した後(油断して口紅をつけていなかった)、
マスクを外し、顔を晒しました。
寒香見のがっかりバージョンを図らずも再現してしまったと
私は誰にも理解されないであろう小さな孤独と落胆を抱えて
面接に臨むことになったのでした。


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プレゼント

2022-02-24 08:00:00 | 雑感
私の職場に、癌で闘病中の年配の女性がいます。
抗がん剤の影響で頭髪が抜け、ウィッグを使っています。
先日、少しお話をしたところ、
薬の副作用で、味覚に障害が出ており、
食べ物の味が分からなくなったと、少ししょんぼりされていました。

私は、この女性を、
少しでも元気付けて差し上げたいと思いました。
できるだけ、さりげなく。

どうしたらいいだろう。
温かいお風呂に浸かりながら考えていたところ、
これだ!と思いつきました。
入浴剤で温まって、リラックスしてもらうのはどうだろう。

私は早速、デパートに出かけ、
ちょっとだけ高級な入浴剤をいくつか組み合わせて
プレゼント用に包んでもらいました。

あとは、これをいかにさりげなく手渡すか。

「温まってください」
私は、入浴剤を女性に手渡すシミュレーションを
一人、自宅で繰り返しました。
「温まってください」
よし、これで行こう。

翌日、私は女性のもとに突撃し、
「あ・・・温まってください」
と、ブツを手渡しました。

女性はちょっと驚き、
「あら、バレンタインデーは過ぎているし。
どういうご趣旨で?」
と聞かれました。
私はあわわ、としどろもどろになってしまいましたが
なんとかしのぎ、
無事にプレゼントを手渡すことができました。

さりげなく、人が喜ぶプレゼントをするのは難しいです。
私はきちんとこの女性の好みをリサーチしたわけではなく、
思いつきでプレゼントしてしまったので、
もしかしたら私の独りよがりで、
ご迷惑をおかけしてしまったかもしれません。

でも、私は、その女性が少しでも、
入浴剤でリラックスしてくれたら嬉しいです。


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