ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

カウンセリングのコツ

2022-07-02 11:21:31 | 仕事
最近、カウンセリングをする機会が増えまして、
経験を順調に積んでいくことができるようになりました。

色々な方とお話をさせていただく中で、
うまくいっているなと思うときもあれば、
手痛い失敗をしてしまうこともあります。
多くのやりとりを経て、人との心の適切な距離のとり方が、
ぼんやりと掴めてきたような気がしています。

今、思っているのは、
人が自分の最も脆い部分を打ち明けてくれているときは、
できる限り、細心の注意を払ってそれを扱わなければいけないということと、
「話してくれるのが当たり前」と思わないこと、
人が心を開いて話してくれるまで、
ゆっくり待つ必要がある、ということです。

それと、先を急がないこと。
クライエントより先に行ってはいけないこと。
クライエントが自分の歩みで自分の答えを見つけるまで、
じっくり付き合う必要があること、かな。

本で読んで得た知識だけではなく、
自分自身の実践を経て得られた感覚は、
生きた実感を伴うもので、目にはみえないけれど、
自分の中の貴重な財産になっていく感じがします。

自分の成長が感じられる、
そして、技術を高めていけることができる喜びがあります。

時間はかかったけれど、
しっかり自分と向き合って、
自分に合った仕事が見つけられて、
本当によかった。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダメな人

2022-06-26 11:15:56 | 仕事
この仕事(カウンセラー)をしていてつくづく思うのは
弱い人、虐められてきた人の心の中には
人を憎む膿がたくさんたまっていて
それを虐めた当事者にではなく
助けてくれようとしてくる人に対して
攻撃的にぶちまけてくるなあ、ということです。

心が弱いから仕方がないのかもしれないけれど
恩を仇で返すことを平気でやる。
お世話になっているクリニックに放火したり
自分はろくに働かないのに食わせてくれている家族に暴力をふるったり
結局、皆、そういうことだと思うんです。

ここは私のブログなので自分の思いを書かせてもらうけれど
ダメな人、幸せになれない人、人気のない人がどういう人なのか
この仕事をやっているとよく分かります。

好かれる人、人気のある人は、
周りの人にポジティブなエネルギーを与えているんですね。
ダメな人は、自分だけではなく、関わる人のエネルギーを吸い取っていく、
ネガティブなブラックホールなんです。
人が離れていって当たり前なんです。
人に害を与えているんだから。

ダメな人たちに多く接していると、
自分の生きるエネルギーが削がれていく感じがします。

ポジティブな人と話がしたい。
少なくとも、まともに人と接することができる人と
楽しく話がしたいよう。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022-06-06 12:41:18 | 仕事
私がカウンセラーになった理由は、わりと単純でして、
一対一で、人と深い話をすることで
人とつながることを望んでいたからでした。

それで寂しさを紛らわせることができる、と思っていたんです。

でも、違いました。
カウンセラーは、相談者の鏡として、
相談者が自分の考えを整理する道具になります。

相談者は、カウンセラーを使って、
自分の内面を覗き込んでいきます。

興味があるのは自分自身であって、
決して、カウンセラーの私には興味を持たないのです。
自分語りを延々と続けるだけなのです。

そこでは、私はただの道具なのです。

寂しさが紛れることはありませんでした。

カウンセリングという仕事とは別のところで、
私は今まで通り、人とのつながりを求めていくほかないようです。

その営為は、仕事が何であれ、変わりがなかった。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バランス

2022-04-03 10:45:47 | 仕事


心理の仕事をしていると、
疲れた人、病んだ人に接する機会が多いのですが、
そのような人に、とても優しく接してはいるけれど、
自分の周りにいる人にきつーく当たる人が結構多くて、
私は常々、疑問と反発を覚えることが多いのです。

どういうことかと言うと、
患者さんには気持ち悪いほど丁寧に接している女医さんが、
スタッフ(つまり私だ)には居丈高に接したり、
クライエントさんには不自然な猫なで声とひきつった笑顔で接している心理士が、
後輩(これまた私だ)に平気で意地悪をしたりすることがよくあり、
私はこういう女医さんや心理士が見せる優しさは偽りであり
周りにいる人を平気で傷付けて内省をしない人に
人を癒す資格などないのだと
内心、憤っていたのでした。

ただ、先日、精神科のえらーい先生が書いたエッセイで、
自分は外で、重い患者さんに誠心誠意、尽くしていたつもりだけれど、
その間、家庭では妻や娘に非常に冷たく当たっていたことに気付かされた、
というくだりを読みました。
その先生が言うには、外で患者さんに優しさを放出している分、
家では家族に冷たく当たって鬱憤を晴らすことで、
無意識のうちに、心のバランスをとっていたらしい、ということでした。

八つ当たりされる家族やスタッフはたまったものではありませんが
きっとそういうことなんだろうな、と妙に腑に落ちました。

患者さんにも優しく、スタッフや家族にも優しい人はいるんですよ。
それができない人は、優しさの総量が足りないんだと思います。
あるいは、自分の総量を超えた仕事を引き受けてしまっているか。
恐ろしいのは、総量を超えた分、周りの人に八つ当たりをすることで
心のバランスをとっていることに、
気付いていないことなんですよね。

これはきっと、心理の仕事に限らず、
看護師さんとか、介護職とか、サービス業とか、
人と接する仕事である限り、
いやいや、仕事に限らず、人間関係全般において、
きっと当てはまることなんだろうなあ。

そう思うと、
仕事は自分一人でしているつもりになっていても、
実はスタッフや家族に支えてもらって成り立っているのであり、
そういう見えない人たちの支えがあって、
社会全体が成り立っているんだなあという思いが深くなります。

…というわけで、皆、自分の器を超えた仕事やサービスはほどほどにして、
のんびりやっていきましょう、と
私は言いたいです。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

届かなかった思いのすべて 2

2022-03-25 08:00:00 | 片思い

人に伝えられなかった思いは、
その人の心を形づくるということを書きました。

そのことについて、また書きたくなったので
改めて記事にします。

思いがたとえ人に伝わらなくても、
その熱量は減じることなく
その人を動かす力になる、ということです。

もっと言うと、
私は人に伝えられなかった思いを整理して形にするために
このブログを書いています。
伝えたい人に届かなくても、
私自身を突き動かす確かな原動力になっているのです。

ネットの海にきらめく無数のブロガーさんたちも
きっとそうなのではないでしょうか。

伝えることができなくても、届けることが叶わなくても
真摯な思いが無駄になることはなく
自分を生かす力になる。

きっと自分の心と人生を
豊かに耕してくれる。

私はこれからも、
私の思いに形を与え、外に出して息をさせるために
このブログを続けていきたいと思います。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする