
標記の朝ドラですが、毎日、欠かさず見ています。
最近、見ていて思うのは、このドラマのテーマの一つに、
「叶わなかった夢」というものが
あるのではないかということです。
錠一郎のトランペット、
文四郎の時代劇俳優、
算太の「たちばな」再興、
桃太郎の恋愛成就などなど・・・。
努力して夢を叶えるドラマは数多くあると思うのですが
実際には、努力をしても叶わない夢の方が多く
その過程は地味で冴えないから
ドラマにはなりにくかったと思うんです。
でも、私が本当に知りたいのは
人が夢を諦めた後、どう生きるかということでした。
このドラマは、さりげなく
そこに光を当ててくれているような気がします。
(夢を諦めているのは、主役ではなく、皆、脇役だから)
「夢を諦めた後も、生活は続く」と
錠一郎が言っていたけれど
私も実感として、そうなんだろうなあと思います。
自分が当初、思い描いた道とは違っていても
それなりに大切な出会いがあり、幸せがある。
そういうことなのかなと思います。
右肩上がりの成長が見込めない、
努力に見合った見返りが必ずしも得られるとは限らない、
今の時代の雰囲気を反映したドラマなんだなと思います。
そして、峠を越えて人生の秋を迎えた
私の心情にも沿ったドラマのように感じています。