少し前に夫が録画していた、美術番組を見ました。
最近、世界記憶遺産に登録された、
山本作兵衛さんの絵についての番組でした。
山本さんは、筑豊炭田で炭鉱夫として働いた記憶をもとに、
2000枚を超える絵を描きあげたそうです。
どの絵にも、炭鉱夫として実際に汗を流した者にしか描けない、
具体性と現実味が込められていました。
私が特に心を引かれたのは、
仕事の後、皆でお風呂に浸かっている絵でした。
炭鉱での労働は、重労働であるのみならず、
ガスや出水による事故のため、
常に死と隣り合わせなのだそうです。
「ああ、今日も生きて帰ってきた」という喜びと充実感が、
その絵に溢れていると、解説者の方が話していました。
その説明を聞いて、私は思ったのです。
小さな子供相手に愚痴を垂れていた自分が、恥ずかしい。
また、「仕事が好きかどうか」「輝いているかどうか」にこだわっていた自分は、
どこか間違っていたのではないか、と。
炭鉱夫の人たちはきっと、
「この仕事が好きでたまらない」なんて言葉、
口にしなかったと思うのです。
彼ら(女性も働いていたそうですが)にしてみたら、
きっと、軽薄な言葉に聞こえるのではないでしょうか。
黙々と、額に汗して働く。
そういう人、ものすごくカッコいいです。
キラキラとした派手さはないかもしれないけれど、
いぶし銀のような、渋い光を放っていると思います。
仕事が好きかどうかとか、
自分が輝いているかどうかとか、
もう、どうでもいいじゃない。
仕事って、きっと、そういうものじゃない。
自分ができること、やるべきことを、黙々と積み重ねていけば、
自分でも意識しないうちに、鈍く光りだすのではないか。
そう思いました。
最近、世界記憶遺産に登録された、
山本作兵衛さんの絵についての番組でした。
山本さんは、筑豊炭田で炭鉱夫として働いた記憶をもとに、
2000枚を超える絵を描きあげたそうです。
どの絵にも、炭鉱夫として実際に汗を流した者にしか描けない、
具体性と現実味が込められていました。
私が特に心を引かれたのは、
仕事の後、皆でお風呂に浸かっている絵でした。
炭鉱での労働は、重労働であるのみならず、
ガスや出水による事故のため、
常に死と隣り合わせなのだそうです。
「ああ、今日も生きて帰ってきた」という喜びと充実感が、
その絵に溢れていると、解説者の方が話していました。
その説明を聞いて、私は思ったのです。
小さな子供相手に愚痴を垂れていた自分が、恥ずかしい。
また、「仕事が好きかどうか」「輝いているかどうか」にこだわっていた自分は、
どこか間違っていたのではないか、と。
炭鉱夫の人たちはきっと、
「この仕事が好きでたまらない」なんて言葉、
口にしなかったと思うのです。
彼ら(女性も働いていたそうですが)にしてみたら、
きっと、軽薄な言葉に聞こえるのではないでしょうか。
黙々と、額に汗して働く。
そういう人、ものすごくカッコいいです。
キラキラとした派手さはないかもしれないけれど、
いぶし銀のような、渋い光を放っていると思います。
仕事が好きかどうかとか、
自分が輝いているかどうかとか、
もう、どうでもいいじゃない。
仕事って、きっと、そういうものじゃない。
自分ができること、やるべきことを、黙々と積み重ねていけば、
自分でも意識しないうちに、鈍く光りだすのではないか。
そう思いました。
