ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

失望と孤独

2012-11-04 13:38:30 | 雑感
片思いばかりしていた若いころは、
恋人は自分の足りない部分を補ってくれる存在であり、
付き合うことで、自分の心が満たされて完全になるという幻想を抱いていました。

でも、実際、付き合ってみると、
心が満たされるどころか、乱されることも多く、
欠けた、寂しい心が補われることはありませんでした。

少し大人になって、人と人との関係は、
パズルのピースがぴったり重なりあうような一体感ではなく、
お互いいびつな存在が、隙間を残したまま
身を寄せ合うことなのだと思うようになりました。

なので、夫とは、完全に分かり合えるとは言えなかったけど、
結婚に踏み切れました。
今は大方、幸せです。

夫との結婚生活も、今年で5年になるのですが
慣れが出てきたのか、最近、夫が話をあまり聞いてくれなくなりました。
私の話は、いつも取るに足らないことばかりだそうです。
現にその通りなので、仕方がありません。

夫は朗らかで良い人ですが、
その分、単純で、細やかさがありません。
私の感じたこと、考えたことは、すべて小さなことで、
彼の心を動かすことはないようです。

この人は、私を本当の意味で理解してくれることはないんだな。
そして、このまま、私達は夫婦として、一生、やっていくんだろう。

最近は、進んで夫の聞き役に回るようにしています。
誰しも自分のことには一番の関心があるもので
夫は機嫌よく話をしてくれます。

夫のことはこれからも大切にしたいと思っているけれど、
軽い失望と孤独を消すことができません。


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コメント
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