ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

お年寄りについて

2013-12-03 13:24:05 | 雑感
先日、小学校時代からの古い友人に会ったのですが
話題のメインは、彼女が悩んでいる
お姑さんとの関係でした。

ありがちな悩みだと思いますが
お姑さんの心ない言葉に傷付き、困惑しているそうです。

話を聞く限り、お姑さんは友人に対して配慮がなく、
自分の都合ばかり押し付けているように思えました。

私も最近、自分の姑の行動に驚いたことがあったので
(この話は機会があったら書きます)
共感しながら聞いていました。

家に帰って夫にこの話をしたところ
「お年寄りになると、他者への配慮という思考回路が
衰えてしまうのではないか」
という新説(?)を披露されました。

確かに、友人のお姑さん、私の姑、
どちらも70歳を超えたお年寄りです。
さらに夫は、90を超えた私の祖母が
老人ホームのスタッフに冷たく当たっていた様子を挙げ
(お見舞いに行ったときに目撃しました)
「お年寄りは皆、頑固で自分勝手になっちゃうんだよ」
と言いました。

私は今まで、歳をとるほど、
人格も成熟していくのが望ましいと思っていましたし、
お年寄りは、その点、精神修養の期間が長いのだから
尊敬すべき人が多いはずだと思っていました。

しかし、実際には、頑固でわがまま、
身勝手なご老人に遭遇する場面も少なからずあり、
失望することがありました。

「自分の人格を磨こうと努力してきた人と、
いたずらに歳を重ねてきた人とでは
老人になったときに大きな違いがでるのだ」
これが私の結論でした。

でも、夫のいう通り、
お年寄りになると、体だけではなく、
自分を律するという心の作用まで、
衰えてしまうのかもしれません。

他者への配慮、思いやりといった
後付けの精神は後退し、
自分が生きていくための本能、欲望が
より全面に出てくるのかもしれません。

人間ではなく、より動物に近くなるのです。

そう考えると、お年寄りの精神性に対し、
若者と同じ基準を当てはめて批判するのは
厳しすぎるのかもしれません。

夫曰く、
友人のお姑さんも、自分の母親(私の姑)も、
私の祖母も、
若いころは、他者への気遣いができる、
常識的な大人だったのではないか、と。

自分も歳をとると
傍若無人に振る舞うようになってしまうのか。
もし、そうであるなら
いたずらに長く生きるのも
考えものだなと思ってしまいました。


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コメント
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