『いつも、いつでも元気炸裂!』

どんな環境やどんな状況でも、どんな人とでも明るく元気な笑顔で交流するよう心がければ自他ともに更に元気な心が増幅します。

8月15日・・・今年もまた思う・・・

2020-08-15 08:56:18 | 喜怒哀楽をポジティブに
75回目の終戦記念日・・・

75年前、それは暑く、空が青く、太陽が照りつける暑い日だったと
伝えられているが・・・

今日は政府、各界からどんな熱いメッセージが伝わってくるのだろうか?

戦後70年となる2015年の戦没者追悼式で天皇(現上皇)は
『深い反省』という言葉をのべられたが今の天皇も昨年、上皇の言葉を
継承されている。

1990年代から歴代の首相は式辞でアジア諸国への加害責任に触れ、
『深い反省』や『哀悼の意』などを表してきたが安部首相は第二次政権以後そのことに言及せず戦争の惨禍を二度と繰り返さない・・・という程度に終わっている。

昨日、反戦、平和を唱える作家早乙女勝元さんの変わらぬ平和への
思いの一部をテレビを通して見ることができた。

当たり前の日常が一夜にして変わってしまう戦争と今のコロナ禍の
類似したところにも触れた早乙女さんらしいコメントに胸打たれた。
コロナも全世界の人の命を脅かす大きな問題・・・
その解決のために世界が協力、結束して軍事費にかけるお金を
コロナ禍で苦しむ人の救済やワクチン、治療薬の開発の為に
使うべきだという話もされていた。
兵器では人名は救えない・・・。

今は戦争を知らない人の割合が85%以上であるらしい。
広島、長崎に限らず、戦争については国中で語り継いでいかなければ
ならないが実体験による生々しい話が聞ける機会があまりにも少ない。

終戦後、戦争体験者たちが多くを語りたがらなかった理由なども
聞けばなるほど・・・と理解できる面もあるが、体験談ほど説得力の
あるものはないと思う。

今も世界には戦争に巻き込まれ、悲惨な日々を暮らしている罪なき
人たちがたくさんいることを私たち日本人もよ~く、考えなければ
ならないだろう。
現政権の戦争に向かって歩を進めるような姿勢は断じて許されない
筈だが・・・・

私の妻の実父はビルマ(現、ミャンマー)で戦死している。
戦後、軍服を着た二人の使者が木の箱に入った遺髪を持って
戦死の報告に来た時のことを4歳ぐらいだった妻は今も
忘れられない光景としてはっきりと覚えているという。

囲炉裏を囲んで二人の使者と妻の母と祖母が向かい合い、話を
しているときに母親は泣き崩れていたが、祖母はその場では一滴の
涙も見せず、しっかりと前を見据え、使者に深々と頭を下げていた
姿をはっきりと・・・・。

私の家族は終戦時にはまだ朝鮮にいて、帰国できる日を待つと
いう状況だった・・・
教員をしていた父が戦前、朝鮮へ赴任することになりその当時
親子5人で朝鮮へ渡り、その後、昭和17年に私が・・そして昭和19年に
弟が朝鮮で生まれたのだが引き揚げ時は家族7人・・・、私と弟はまだ
小さく、それぞれ父と母の背に負われ、家族は本当に大変な思いで
まさに命からがら・・・という状況で帰国船に乗ったと聞いている。

そんなこともあり、私たち夫婦も毎年、この終戦記念日の前後には
戦争を語り、記念館などへも訪れて更に深く心に刻み込むようにしている。

長野県上田市にある『無言館』という美術館へも何度か訪れた。
この美術館には戦死した画学生の作品や手紙、遺書が掲げられ、
行く度に私たちの涙を誘う。

『無言館』という名前は、展示される絵画は何も語らず「無言」ではあるが、見る側に多くを語りかけるという意味で命名され、客もまた展示される絵画を見て「無言」になるという意味をも含んでいるという。

一昨年は東松山市の『原爆の図・丸木美術館』へ・・・・
昨年は さいたま市北区役所で開催された『原爆絵画展』を・・・

昨年の 『原爆絵画展』のブログの記事の一部を引用すると

被爆・敗戦から74年、被爆した市民の描いた絵画や記録三千枚の一部ということだったがそれでも数多くの胸を打つ作品ばかり・・・故郷の美しい風景、かけがえのない子供たちの未来や人として大切なものを失わないため、そして悲惨な戦争を二度と繰り返さないために・・・
という主旨をしっかりと思いながら作品をじっくりと見て、その解説に心を
揺さぶられた。

惨状を描いた作品の数々はどれも迫力があったのは間近できる光景に
悲しみや諦め、怒りなどが込められていたのだろうか一般市民が描いたとは思えぬほどの迫力があり、呼吸が止まる思いであった。

展示品の中には焦土と化した中で見るも無残な形となった瓦やその瓦と陶器がドロドロに溶け合った破片など・・・焦熱地獄を物語るものもあり、この展は年齢、年代に関係なく多くの人たちに見ていただきたいものだと痛切に思った。

ということでいつまでも忘れないために・・またどんな形ででも伝えていければ・・・と今回もどこかへ・・・と思うのだがこのコロナの状況では
他の方法で慰霊することになるかもしれない。
コメント (2)
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