役作り

2018-10-10 08:01:41 | 日記
演劇に縁が無くとも、『役作り』という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

文字通り、『役』を作るんです。

私の若い頃の話しですが…、

活け花の師匠、看護婦、巫女、料亭の女将、旅館の女将、敏腕プロデューサー、歌えない歌手、正義の見方の妻、裏社会を牛耳る女主人、女郎、腰元などなど…。ちょっと謎なディープな役どころが多いのは、三角マークの波がざば~んの会社にいたためです💦

役作りとは、いかにして「看護婦」に、「女将」に成りきるか…という研究です。
その役柄に成りきることで、
立ち居振舞い、ちょっとした行動に現れたり、背中にもにじみ出たり…するものです。

私が教わったH座のN先生は、とてもこだわる人でした。
呼吸ひとつにしても、気を使え❗と。

そこまでこだわらなくても…と思うことはありましたが、実際、現場ではこだわる人もいて…、
「背中がダメ❗」なんて言う演出もいました。

看護婦、巫女といった職業であれば、ある程度想像はつきますが、本当に困ったのは、「殺意を抱く女」です。
当たり前ですが、「殺意」を抱いたことがないので、殺意を抱く相手を見た時、表情やら仕草やらどうしたものか、全くわからないんです💦
た~くさん、ダメ出しされました💦

それから、「過去を持つ女」も厄介です。「過去」は時系列で表現されないので、「⚪⚪な過去」というイメージだけで、それを経験して来た女を作るワケです。
その⚪⚪だって、戦地で愛する人を見殺しにした…などと、とても容易に想像できるものではないのですから💦💦

ちなみに、、、
うちの場合、役作りに関して役者さんたちにやってもらうことのひとつに、『架空の履歴書』を作って貰います。

次は、『架空の履歴書』について語りたいと思います。

役者紹介。
Nさんについて。

この方、本当に芸達者で、私がお願いした事を断らない人なんです。
しかも、結構な無茶ぶりもある程度こなしてしまうので、すごい人です💦
お願いした私が申し訳なくなることもあります。
もちろん引き出しもたくさん持ってますが、自信無いときは、私と目が合います(笑)私が笑っているかどうか気になるのだそうです。