カフェでお茶をした二人。
すっかり意気投合して、楽しい時間を過ごした。
「あ、そういえば、沙友理さん、釣りが好きなんだって?」
「え?なぜ知ってるの?」
「同期だし、そんな話は聞こえてくるよ」
「女性で珍しいかな?」
「そんなこと無いよ!実は僕も釣りが好きなんだよ。今度ぜひ、一緒に行こうよ!」
「え?うれしい!」
これは、もう、前進あるのみ!
…と、思いたいところですが、
沙友理さんは、それでも前進出来ないタイプでした。
『物事があまりスムースに進むことへの不安』を感じるタイプのようでした。