嫌な予感が当たってしまった。
真央さんの彼氏って、もしかしたら、優太さんでは…?!…という、モヤモヤという不安が湧いてきていた。
それでも、"私の思い過ごしでありますように…"と思っていた。
これは、沙友理さんに報告するべきか…。
いやいや、彼女の気持ちを考えると、言いにくい…。
しかし、この、悪い事実を、なんとか伝える事ができないか…。
数日後、沙友理さんが訪れた。
私自身、彼女の顔を見ただけで心拍数が上がった。
「今日は、楽しい話を聞いてください」
「楽しい…?」
「優太さんへの誤解が解けたんですよ。」
「…え?!」
「旅行をキャンセルされて、先輩をも疑ってしまって…。私バカでした。不安に思っていたことを、直接本人にハッキリ聞いてみたんです。
そしたら、先輩の無茶振りで、当日やむを得ず、引き受けたらしいんです。
先輩のその件は、もともと内緒だったらしくて、私が直接聞いてしまったことは、戸惑ってしまったらしいんです。」
「…そ、そうなんだ…。」
「これで、心のモヤモヤがスッキリしました。早く聞けば良かったです」
「……。」
「…どうしたんですか?…私、何か変なこと言いました?」
「あ、いいえ!…そうですか、それは良かった!」
本当のこと、言えなくなってしまった…💦