自分に自信を持った沙友理さん。
きっと、もっとキラキラして、さらに素敵な沙友理さんになることだろう…と思っていました。
旅行に行く…と言ってた日も過ぎたある日、また、沙友理さんに会った。
「旅行、楽しかった?」
「行けませんでした。」
「あら…?どうして?」
「優太さんの都合で、急遽行けなくなってしまったんです」
「そうなの…、残念だったわね。」
「それが…、優太さんが旅行をキャンセルした理由がちょっと気になるんです」
「どんな?」
「仕事場の先輩から、急遽用事を頼まれて、出掛けなくちゃならなくなった…って…。」
「そうなんだ…。」
「ところが、その先輩、たまたま先日、仕事を一緒にする事があって…、ちょっと気になったから聞いてみたんです。」
「優太さんに用事を、頼んだかどうか?」
「はい。そしたら、『え?』っていう顔をして、少し困ったような顔をして、『…そうだよ』って。何か隠してるようで…。考えすぎでしょうか?」