次々と、謎の行動を見せる優太さん。
週の半分を沙友理さんの家、後の半分を真央さんの家に帰ろうとしていた彼。
スケジュール的に、5年付き合ってきた利奈さんとの時間が無い…。どうなっているんだろう…。
真央さんが来た。
「どうなった?」
真央さんが座るなり、思わず聞いてしまった。
「再び別れ話を切り出したんですが…、嫌だ…と、拒否されたので、思いきってフェイスブックの画像を見た件を話したんです。一緒に写る女性を知ってることも」
「そしたら?」
「とりあえず、自分だということは認めてました。だけど、それ以上説明することがないまま、その日は別れたんです。今度きちんと話す…って。」
「きちんと話し合った?」
「いいえ、それ以来、『忙しい』と言われて、なかなか会えないんです。」
「具体的な話し合いを避けているんじゃない?」
「…そうだと思います。だけど、このままうやむやになるのは嫌なので、ちゃんと説明してもらうつもりです…あ、…もしかしたら…ちょっとごめんなさい。」
すると、その場でLINEが来たようで、真央さんは、会話の途中でスマホを確認した。
「…やっぱり彼でした。今夜会おうって」
「今から話し合いなのね💦頑張って!」
「もう、あまり、幼稚な言い訳を聞きたくないので、ストレートに別れ話だけをしようと思います。」
真央さんは、颯爽と帰っていった。