翌々日、めずらしく時間を開けずに沙友理さんが来た。
「お母さんのお見舞いに行けそう?」
「それが…、お母さん、入院したそうです。」
…え?入院?!
……そう来たか…。
あ、いやいや、ハナから"嘘"と決めつけるのはいけないが…。
嘘かも知れないお母さんの病気、そのお母さんに会わせて欲しいという沙友理さんの提案をどう乗り切るのか…と思っていたら、…まさかの入院…。
「それじゃ、お見舞いに…というか、お母さんに会わせてもらう件は、おあずけになったのね…。」
「そうなんです。病院へのお見舞いは遠慮して欲しい…って。」
「お母さん、入院されたってことは、実家には誰もいないんでしょ。そしたら、毎日沙友理さんのところに帰れるね」
…私も、ちょっといじわるだなぁ…と、思った💦
「…それが、猫がいて…、見てあげないといけないらしくて…。だから、今までと状況は一緒です。」
…そうか…、そう来たか…💦💦
彼はなかなかの策士なようだ💦