それから、しばらく経った…。
それぞれが、どう過ごしているんだろう…と気にしていました。
もちろん5年間お付き合いしている…という利奈さんは、一度会ったっきりで、別れてしまったのか、まだ続いているのか…状況は全くわからない。
「ちゃんと、別れました」
真央さんが、晴れ晴れとした表情で来た。
「彼、泣いたりしなかった?」
「あのあと、私の方から会いに行ったんです。会社まで。
仕事終わりを待ち伏せして、ちょっとお茶をしました。
そこで、今後いっさい、お付き合いをやめることを、一方的に告げて、お店を出てきました。
そのあと、泣いたかどうかはわかりませんが、私的にはスッキリしました。」
「スッキリして、良かったね☘️」
「そのあと、何度か彼からLINEは来ましたが、今度は私が全部無視です」
「彼からのLINEは…、別れたくない…って?」
「はい。『一方的で納得出来ない。LINEを無視してたのは、別れ話をしたくないからだ。もう一度、会って話し合いをしてほしい』…って。」
「会わないの?」
「もう、いいです。会ってもきっと、同じことの繰り返しになるのが見えてるし…。私が男っぽいんですよね」
…真央さんは、スッキリした表情で一気に話をした。
「新しい恋を探さないとね。」
「しばらくはいいかな?なんか、疲れちゃった(笑)」
いつも前向きな真央さんには、きっと素敵な恋が待ってると思えた。