「ボクにもチャンスを貰えないかな?」
…と、神田からの突然の告白。
しばらくは、ひとりがいい…と思っていたので、悩みどころ…。
…だけど、きっといつかは誰かと一緒に生きていきたくなると思う。
神田には、前向きな返事をしよう…と、思っていたところに、れみが現れた。
「先輩!先輩の元彼氏、会社辞めたって知ってますか?」
「え?知らない…」
会社を辞めて、自分で会社を興すと言っていたから、きっと新しい一歩を踏み出したんだろう…。
それからしばらくは、勇一にも莉沙にも心を惑わされず、時々神田と食事をしながら、前向きに楽しく過ごしていた。
「先輩、彼と別れたのに、イキイキしてますね」
…と、れみにからかわれながら…。