続ストーカー7

2023-01-08 09:00:53 | 日記
試練の日が過ぎ、営業の仕事から解放される日がやって来た。

「苦手な営業から解放されて良かったね。」

坂元先輩が肩をポンポンとたたいた。

「いろいろと、教えてくださりありがとうございました。」

「それじゃ、今日はお別れ会をしようか?」

「あ、はい…」

お別れ会と聞いて寂しい気持ちになった。


二人は、仕事終わりに駅に向かう道すがら、居酒屋へ立ちよった。

「お疲れさま~!」

乾杯をすると、七美は解放感からか、ジョッキのビールを一気に飲み干した。

「すごいね~!」

坂元先輩は、七美の飲みっぷりに、思わず笑った。

「本当にお世話になりました。」

「そんな挨拶いらないよ。同じ会社なんだし、七美ちゃんが内勤になっても、会えるんだし、また飲もう!」

「はい!」

七美ちゃん…と親しみを込めて呼ばれて、少し恥ずかしかった。