続ストーカー5

2023-01-02 08:57:56 | 日記
「友人の遥加です。」

仕事終わり、坂元先輩から七美は、食事をしようと誘われた。

約束通り、同僚の遥加を誘った。


遥加は、これ以上無いくらいに、メイクも念入りに、最近買ったと自慢していたブランドのワンピースを着ている。

「坂元先輩は、本当に彼女いないんですか?」

いきなり核心に迫る質問だ。

「うん。半年くらい前にはいたんだけどね。」

「別れたんですか?」

「うん。フラれた」

「嘘!先輩が?!…あり得ない…」

「あり得ないことはないよ。僕、ダメダメ人間なんだ」

「そんなぁ~!どこが?!仕事出来るし!やさしいし!それから…素敵だし…」

遥加は、恥ずかしそうに『素敵だし』を言い終わると、顔を赤らめて下を向いた。

「そんなことはないよ。だけど、ホメてもらって、うれしいよ。」