続ストーカー14

2023-01-27 12:11:39 | 日記
坂元先輩は、新人のこにもアプローチしているらしい…と、遥加から聞いた。

一瞬はその気にはなったが、聞いておいて良かった。


また、坂元先輩からの誘いのLINEが来た。

もう、2度ほど断っている。

あまり断るのも気が咎めるので、そろそろ食事くらいしようか…。

そんなに気分が乗らないまま、坂元先輩が指定してきた居酒屋にやって来た。

…適度に過ごしたら、帰ろう…。

そう思っていると、ポンと肩をたたかれる。

「今来たとこ?」

「はい。」

乾杯をすると、また先輩は2~3杯はグイグイと飲み干した。

「ペース早いですね。何かあったんですか?」

「いや、実は、君に嫌われているんじゃないか…と、思ったので、気合い入れるために、飲んだんだ」

「……そんな…」

「前回、『急用がある』って、誘いを断られて…、仕方ないなぁ…と思ったけど…、君が急ぐ様子もなく、ゆっくりと会社を出て駅に向かう姿を見つけたから…」

「あ…」

「改めて言うよ。僕と交際して欲しい」

「え…、でも、他にも誰かいるんじゃ…」

「誰がそんなこと言ったの?君しかいないよ」

「あの…実は私、子供がいるんです!」