続ストーカー33

2023-04-07 10:00:15 | 日記
翌日、原田から電話があった。

「良かったら、時々一緒にご飯でも食べない?」

「すみません、私、子育てを優先にしたくて、坂元さんと別れたんです。…なので、今はちょっと…」

「あ、そう言うんじゃなくて…。もちろん友人として。坂元と別れたばかりだし、そんな無茶はさせられないよ」

「ありがとうございます。ぜひ、ご飯一緒してください」


電話を切ると、直ぐに再び電話。

坂元だ。

「はい…。」

「今、話し中だったね。原田?」

「いいえ、違います」

あわてて嘘をついた。

「あのさ、今日、先日行ったお店で待ってるよ」

「え?……どうして?」

「あ、ちょっとね…」

「あ…はい…。」

坂元とは、『別れる』…という件は、少し性急で強引だったかも知れない…と、反省していた。
だから、無下に断れない。
何かしら、話しておきたい事があるのかも知れない。