旅館43

2024-01-16 10:04:36 | 日記
入院した幹太は、面会謝絶は解けたものの、うつらうつらと寝ている事が多く、会話が出来ない状態が続いていた。


しばらくすると、やっと衣栄おばあちゃんとのコミュニケーションが取れた徹弥が『箱』の謎を聞いてきた。

「衣栄ばあちゃんの話しだと、例の箱は、もう一つあるらしいんだ。白い箱で、何かを閉じ込めたらしい。」

「何かって?」

「衣栄ばあちゃん、その祈祷師の事をよく知ってたし、その呪術?の事も知ってた。」