探偵団 3

2019-12-12 07:11:12 | 日記
「昼間行こう!」

「昼間じゃ、光が見えないよ!」

「夜は無理だから、昼しかないよ!それに、光の正体探すチャンスだと思うよ。」

「そうだね!」

「あ、昼なら、あの家に入る方法あるよ!」

「入れるの?!」

N君のひとことで、好奇心の塊の子供たちは俄然盛り上がった。



「探偵団みたい…」

テレビっ子のMちゃんの一言で、

「よし、あの家に行く人達だけで探偵団結成!」

と、情報屋のS君。



「謎、探偵団…だね!」

「T君、隊長だね!」

「じゃ、N君が副隊長!」

…勢いだけで、あっという間に探偵団が結成された。



その頃、光る空家はどんどん有名になっていて、警察官も出動するほどの騒ぎになっていた。

でも、私達探偵団は、結成したばかりだし、警察官も昼にはいないだろう…と判断しての予定通りの出動した。

…たしかに、明るい時間に空家を見に来ている人はいなかった。



「こっち、こっち!」



空家に入るための裏道を先導するN君。



問題の空家の裏手の道に出た。





町の人達が見学に来る場所は、畑を挟んで数メートル離れた場所。

空家に近づく事も可能なのに、畑を挟んで見ている。

光が見える場所がソコだから…というのもあるが、本当は‟コワい”んじゃないか…と思う。


しかし、子供たちは、あっさりと空家に入ろうとしていた。



「ここから入れるよ」



N君は、あっさりと裏口の扉を開けた。


つづく。。。


コメントを投稿