翌日からは、遅れて幹太が参加した。
どうしても例の箱が気になって仕方がない…という徹弥は、オーナーの目を盗んで物置小屋に入った。
幹太は前もって徹弥から例の箱の話しを聞いていたようだった。
「ね、やめなよ。オーナーに叱られるよ」
「大丈夫だよ。また、鎌とか鍬を探してた…って言えばいいよ」
「で、その箱って、何が入ってるの?」
幹太が興味津々で聞いてきた。
「ううん、開けてないから何が入っているかは知らない」
「それが、結構重いんだよ。」
「なのに、ガタガタ…って、動いたとか…怖いね」
こういう怖い話しが大好きな幹太は、身を乗り出して聞いてくる。