旅館17

2023-10-12 10:46:54 | 日記
翌日からは、遅れて幹太が参加した。

どうしても例の箱が気になって仕方がない…という徹弥は、オーナーの目を盗んで物置小屋に入った。

幹太は前もって徹弥から例の箱の話しを聞いていたようだった。

「ね、やめなよ。オーナーに叱られるよ」

「大丈夫だよ。また、鎌とか鍬を探してた…って言えばいいよ」

「で、その箱って、何が入ってるの?」

幹太が興味津々で聞いてきた。

「ううん、開けてないから何が入っているかは知らない」

「それが、結構重いんだよ。」

「なのに、ガタガタ…って、動いたとか…怖いね」

こういう怖い話しが大好きな幹太は、身を乗り出して聞いてくる。