今年は丑年。ゆっくりと絶え間なく前へ歩き、時には荒ぶる丑の如く、波乱含みの平成21年の幕明けで御座います。まあ、兎角(とかく)礼儀正しい言葉を並べて見ましたが、昨年の21日以降更新をせず、本日4日目にしてようやく更新すると言う断片化ブログへようこそ。
昨年を振り返ると、事件、事故、経済も何故か大波乱だったような印象を受けます。特にリーマンブラザース破綻に端を発した世界恐慌は、日本の製造業を直撃しました。これは、一昨年に起きた(発覚した)サブプライムローンの不良債権過多による、連続破綻劇が、地下でマグマのように沸々と煮えたぎり噴出した結果であったと思うのであります。
アメリカ経済の一時的な好調は、まるで溶岩に押し流された後の如く滞(とどこお)りを見せ、GM、クライスラーなどのアメリカ車業界が今や風前の灯を迎えるに至っております。昨年、春から夏にかけての化石燃料の高騰が、まるで嘘であるかのような現在の情勢。むしろバイオ燃料への投資や円買いが進み、株価の乱高下が続き、投資家たちの投資先も分散傾向へと移っています。アメリカ経済の建て直しが、急務であることを踏まえるとオバマ大統領がどのような対策を打ち出すのかが焦点となります。
対して、昨年の日本経済、政治、マスコミ達の対応は、如何にボンクラだったのかと頭を抱える次第です。日銀のドルの介入は敏速でしたが、「定額給付金」「国籍法改定」などといった愚策を打ち出した。「国籍法改定」については、実行されてしまい、麻生総理の指導力、分析能力を疑われるような行動、言動が内閣支持率を下げる要因ともなりました。
今現在は、大手製造業の派遣を解雇された人間達が抗議活動を通して、寮滞在期間の延長や契約期間までの雇用を勝ち取るなど労働基準法や生存権を盾に必死に抵抗しています。しかし、自らに期限を課さない人間がいるとするのであれば、結果として働くという義務を果たさずに、要求だけをする「ゴネ得人間」を生み出さないか、それだけが気がかりです。要求をする以上、そこには義務が生じる。それが社会のルールであり、それを曲げようとする意地汚い人間に成り下ることが、果たして平等や正義を遵守出来る社会となるかは、少し考えればわかることです。
自らが社会から受けた恩は、何れ返さねばなりません。それは、宇宙のルールであり、人間として生まれた以上、そのルールを変えることは、絶対にできません。「因果応報」と言う言葉をもし知っておられるのであれば、それは、原因が先にあり、その結果が必ずあり、それは巡る巡って何れ自らに帰ってくると言うことがわかるはずです。
無論、職が無いというのも判ります。何故ならば、多くの職種の中から自分が出来そうなものに応募しても、採用に至らないことが往々似してある事を転職活動を通して、自分も実感してきたからです。それは、年齢だったり、技量不足だったり、様々な要因があったと考えます。しかし、仕事にせよ、人間関係にせよ、全ては縁です。仕事があるうちが花と捕え、いざとなったら農業でも何でもやると言う覚悟があり、生きる糧を得る方法があることを知れば、恐れるものはありません。
東京で無駄に時間を費やすことより、農地を耕したり、米を作ったり、魚を釣ったり、酪農に携わったりすれば、食べる事、住む事、生きることに事欠くことがあるでしょうか?堕落したホームレスに成り下るよりも、田舎でそうした作業で死ぬ事を考えない生活をすることも一つの道と考えます。他人の所為(せい)にしていても、結局前進するのは自分なのです。今年は始まったばかりですが、チャンスは必ず巡ってくる、そう信じて職活動をして頂ければと思います。