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陽気なギャング一味の天才掏摸・久遠(くおん)は、消えたアイドル・宝島沙耶(たからじま さや)を追う週刊誌記者・火尻政嗣(ひじり まさつぐ)を、暴漢から救う。だが彼は、事件被害者のプライヴァシーをもネタにするハイエナ記者だった。
正体に気付かれたギャング達の身辺で、当たり屋、痴漢冤罪等のトラブルが頻発。蛇蝎の如き強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬(なるせ)等面々は、断崖に追い詰められた!必死に火尻の急所を探る4人組に、軈て絶体絶命のカウントダウンが。
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伊坂幸太郎氏の小説「陽気なギャングは三つ数えろ」は、「陽気なギャング・シリーズ」の第3弾。成瀬、響野(きょうの)、久遠、そして雪子という、個性的なギャング達の活躍を描いている。映画「オーシャンズ11」を、何処と無く思わせる内容。
伊坂作品と言えば、格言や豆知識が随所に盛り込まれている事で有名だが、今回の作品も様々な蘊蓄が鏤められている。そういうのは嫌いじゃ無いけれど、多用されると鼻に付くし、読み進めるのもしんどい。
ストーリー展開は凡庸だし、読後に残る物が全く無い。個人的に伊坂作品は、当たりor外れがハッキリしているけれど、今回の「陽気なギャングは三つ数えろ」は大外れだった。
総合評価は星2つ。