菅野智之投手がメジャー・リーグ行きを断念し、今季はジャイアンツに残留する事となった。「日本以上に新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっているアメリカでは、今季、充分に活躍の場が設けられるか怪しい。」し、何よりもジャイアンツ・ファンの１人としては「昨季は最多勝利、最高勝率、最優秀選手等のタイトルを獲得した“絶対的エース”が抜けなくて、本当に良かった。」とホッとする思いが在る。
とは言え、「例年程には、ジャイアンツに対する熱い思いが無くなっている。」という現実も。「責任を取るべき状態なのに、誰も責任を取らない組織。」というのが大嫌いな自分なので、「日本シリーズで２年連続して“４連敗”（１つも勝てなかった。）という無様さを見せたのに、『セ・リーグにＤＨ制が存在しない。』事が敗因で在る様な話の掏り替えをする事で、首脳陣が誰も責任を取らなかった卑怯さ。」が、どうしても許せないからだ。１度目の４連敗（２０１９年）は仕方無いとしても、昨年も続けて４連敗というのは、ジャイアンツ・ファンのみならず、野球ファンに対しても失礼な事。「責任を取るべきなのに、誰も責任を取らない組織。」というのは、「百害在って一利無し。」だと思う。
そんなジャイアンツの元木大介ヘッド・コーチが、今週出演したトーク番組の中で「２年連続でリーグ優勝をしたけれど、日本シリーズで２年連続“４連敗”をした途端、誰も褒めてくれなくなった。リーグ優勝の方が、僕は短期決戦の日本シリーズを勝ち抜くよりも大変だと思う。『ホークスは、４年連続で日本一になった。』というけれど、リーグ優勝をしたのは２度（２０１７年と２０２０年）。一方、ジャイアンツは２年連続でリーグ優勝を達成しているんですよ。」といった趣旨の発言をしていた。苦笑いを浮かべていたし、自虐的な意味合いでの発言なのは判っている。又、「リーグ優勝の方が、日本シリーズを勝ち抜くより大変。」という彼の主張も、理解出来ないでは無い。だが、そういった事を理解した上でも、言わないで欲しかった。単なる負け惜しみにしか思えないので。
「取るべき責任を誰も取らず、首脳陣が負け惜しみを言う組織。」に、どういう“明日”が待っているのだろうか？
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これっておかしな話だと思います。
私、考えるに、ＤＨがあるのとないのは、まったく別のスポーツだと思います。極論すれば、サッカーと野球が試合して、どっちが強いの弱いのと議論しても無意味でしょう。
野球は9人の選手が、打って、走って、投げて、守るスポーツでしょう。9人でやる野球と、10人でやるＤＨ野球もどきが試合するのは無意味です。
ピッチャーは投げるのに専念して打たなくてもいい。キャッチャーは受けるの専念、ショートは守備の負担がおおきいなら。と、なって、1チーム18人でやることになるでしょう。
ルールとして存在するので在れば、負けてああだこうだ言うのは、トランプ大統領の戯言の様でどうかと思っています。
個人的には、「野球の本質を考えると、DH制度自体、好ましい物では無い。」と思っておりますが、ルール上存在する以上、其れを踏まえた上で勝てる戦術を取るのが重要。過去２年間の日本シリーズでは、ジャイアンツは漫然と闘っているだけに見えた。
＞リーグ優勝の方が、僕は短期決戦の日本シリーズを勝ち抜くよりも大変だと思う。
この言い方だと、リーグ優勝したら、もう日本シリーズで勝たなくてもいい、日本一になれなくても構わない、としか聞こえません。
でも、プロ野球チームだったら、“日本一”が最終目標だと思うのですが、ジャイアンツはそうじゃないんですかね。だとしたらガッカリです。
私見ですが、ジャイアンツが日本シリーズでホークスに勝てなかった理由は、はっきりしてます。ホークスが“短期決戦の勝ち方”を知ってるのに対して、ジャイアンツはリーグ戦と同じような戦い方をしてるからです。
ホークスの工藤監督は、短期決戦の戦い方を知り尽くしています。投手が好投していても、少し打たれたなと思ったら迷わず次々と投手を繰り出して来ます。その為に、一人二人までなら全力で投げられるタイプの投手を豊富に持ってます。控え投手の方も、早い回からいつでも投げられるよう準備してます。代打陣も、細かい細工が出来る打者と、一発ホームラン打てる打者を状況に応じてうまく使い分けています。
工藤監督の目標はあくまで、日本シリーズで勝って日本一になる事。その目標に合わせて、リーグ戦の終盤に向けて戦力を整え、シリーズ直前に一番いい状態に持って行けるよう細心の注意を払ってますね。だからリーグ戦で２位になっても気にしません。プレーオフとシリーズの両短期決戦で勝てさえすればいいわけですから。
リーグ戦で優勝して、その後の事も考えず漫然とシリーズに望んでる原監督では、これからも絶対に日本シリーズでホークスには勝てないでしょう。
それにしても、＞「責任を取るべきなのに、誰も責任を取らない組織。」って、まるで安倍前政権の事を差してるように聞こえますね（笑）。
元木氏の言っている事、確かに「日本一達成しなくても構わない。」と言っている様にも受け取れますね。番組内で散々「悔しい。」とは言っていましたので、負け惜しみの発言なのでしょうが。
「工藤監督は、短期決戦の闘い方を知り尽くしている。」、其れは間違い無く言えると思います。「リーグ優勝出来なくても、クライマックス・シリーズ＆日本シリーズという短期決戦を勝ち抜けば万々歳。」というのは、戦略的には「在り。」でしょう。
レギュラー・シーズンでは“早い見切り”が出来る様になった原監督ですが、日本シリーズに関しては、余りに無策で、漫然と試合を行っている感じがしてなりません。
今回の記事では書かなかったのですが、件のトーク番組でMCの笑福亭鶴瓶氏から「何故、今回の日本シリーズでは１つも勝てなかったのか？」と問われた元木氏は、「断トツで優勝した事で、日本シリーズの開幕迄間が空いてしまい、選手のコンディション作りに失敗してしまった。」と話していました。でも、そんな事、早い段階で予想出来た筈。なのに、首脳陣が“ファンとの交流”という名目で、ネットにて戯れていたのですから、「上からして緊張感が無かった。」と非難されても仕方無いでしょうね。
１４年前の記事「安倍首相と原監督」（https://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/abea76ae4bef40f35a577c81eeed46d1）で触れた様に、此の２人は余りにも共通点が多い。“愛国心”だ“武士道”だと綺麗事を嫌味な程に口にする癖に、自身が遣っている事は“薄汚い”し、誤魔化しに徹している。どうにも好きになれません。