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此の世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる事も 無しと思へば:此の世で、自分の思う様に成らない物は無い。満月に欠ける物の無い様に、全てが満足に揃っている。
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平安時代中期の公卿で、栄華を極めた藤原道長。そんな彼が詠んだとされる余りにも有名な和歌が、17日に放送された大河ドラマ「光る君へ」【動画】の中で披露された。
摂政として、"一族"を権力の中枢に送り込んだ道長。太皇太后の彰子、皇太后の妍子、中宮の威子と、三后全てを道長の娘が占めるという空前絶後の状況を確立し、"無敵の存在"と成った彼が、寛仁2年(1018年)10月16日の祝宴で詠んだ和歌が「此の世をば~」だ。
異なる解釈も在るけれど、一般的には「権力を完全掌握し、驕り高ぶった道長の思いが溢れた和歌。」と認識されているし、彼の為して来た事を思うと、自分も其の解釈が正しい様に思う。
「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響き在り。沙羅双樹の土の色、盛者必衰の理を表す。驕れる人も久しからず、唯、春の夜の夢の如し。猛き者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。」とは「平家物語」の有名な書き出しだが、古今東西「栄華を極め、驕り高ぶった者達が没落して行った事を諫める記述。」は少なく無い。栄華を極めた当人が厳しく身を律し続けていたとしても、周りが"虎の威を借る狐"と成り、結局"腐敗"して行く例は枚挙に遑が無い。
知る人ぞ知る「ジャニー喜多川性加害問題」が、"外圧"によって詳らかとされる迄、我が世の春を謳歌していたジャニーズ事務所が、今の様に没落して行くとは、少なからずの人が想像だに出来なかったろう。
あれだけ我が世の春を謳っていた安倍派も、主を失い不都合が次々明るみに出て凋落し・・・。
まあ強かに生き延びる手合いもいるようですが。
昨日、今年の紅白の出場歌手が発表されましたけれど、相変わらず知らない歌手許り。名前は知っていても、どんな歌を歌っているのか全く知らなかったり、「大昔のヒット曲を、毎回歌っている様な人。」だったりと、全く見る気がしません。
「ジャニーズ事務所(後継の事務所も含め。)所属タレントが全て駄目。」とは言いませんが、「ジャニー喜多川性加害問題」が公に成る以前は、"バーターで出演する同事務所の歌手"が余りにも多く、「"皆様のNHK"が、此れじゃあ"ジャニーズ事務所様のNHK"ではないか。」と憤りを覚えていました。本当に能力の在る人物ならばOKですが、申し訳無いが"有象無象"という感じで・・・。