連敗地獄に陥っていたジャイアンツだが、昨夜の対ドラゴンズ戦を「5対0」で勝利し、連敗を「6」で止めた。ホルヘ・マルティネス選手及び岡本和真選手のホームランも見事だったが、何よりも光っていたのは日本プロ野球(NPB)史上79人目(通算90度目)のノーヒットノーランを達成した山口俊投手だろう。昨季はトラブルを起こしてチームに大迷惑を掛けた“問題児”が、連敗地獄に陥っていたチームを救ってくれた訳で、久々にスッキリした思いに。
NPBでノーヒットノーランが達成されたのは、2014年5月2日の岸孝之投手(当時の所属はライオンズ)以来4年振りの事。ジャイアンツ所属の選手で言えば、2012年5月30日の杉内俊哉投手以来6年振り。
山口投手、“完投でのノーヒットノーラン”は初めてだが、昨季には“継投によるノーヒットノーラン”を達成している。昨夜の試合は「1四球のみの“準完全試合”」だった。NPBでは完全試合が達成されたのは過去15度だが、最後に達成されたのは1994年5月18日の槙原寛己投手(ジャイアンツ)と、もう24年も前の事になる。其れだけ完全試合を達成するのは難しいという事で、「1四球が、本当に勿体無かったなあ。」と思ってしまう。
NPBに現存するチームで、所属選手によるノーヒットノーランが達成されていないのはゴールデンイーグルスだけとの事で、何とか達成者が出て欲しいもの。
最後に、「NPBの球団別ノーヒットノーラン達成数」を記す。
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「NPBの球団別ノーヒットノーラン達成数」
1位: ジャイアンツ(16回)
2位: ドラゴンズ(11回)
6位: スワローズ(8回)
7位: 大阪近鉄バファローズ(7回)
8位: カープ(6回)
9位: ファイターズ(5回)
10位:ベイスターズ(3回)
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ホークスの達成回数が1回だけというのは、意外な事実だった。1943年5月26日に前身の南海軍が達成したのが唯一で、未達成のゴールデンイーグルスを除くと、ノーヒットノーランから最も遠ざかっているのもホークスなのだとか。
24年前に槇原投手が完全試合を達成した際、最後のフライを取ったのが、3塁を守っていた長嶋一茂選手でした。「落球するんじゃないか。」とハラハラし、無事捕球した際には胸を撫で下ろしたもの。
昨夜の試合も、最後の打球を捕球した岡本選手が、慌てて1塁ベースに足を滑り込ませた際、「ベースを上手くタッチ出来ないのでは?」とヒヤッとしました。何しろ此処数試合、大事な所でポカが出るというのが、ジャイアンツの試合でしたので。
昨季もそうでしたが、ジャイアンツは長い連敗が目立ちますね。奥様が指摘された様に、“奇跡的な出来事”でも起こらないと、悪い流れを断ち切るのは中々難しい。そういう意味で、昨日の快挙によって流れが変わって欲しいのですが・・・。
若手、新戦力の活躍は期待が持てます。「まだ諦めませんよーー。」by山口俊