裏金騒動では不快な思いしかなかったが、プロ入り以降、直向きに投げ続けている姿を見るにつけ「何とか早く一勝を上げて欲しい。」と思っていた一場投手。実に長い道程であったが、先週の土曜日に待望のプロ初勝利を収めた。スタンドで家族が見守る中、こぼれんばかりの笑顔を見せていた彼は輝いていた。
そして、大好きな野球を続ける道が閉ざされてしまった者達の為に、野茂英雄投手が設立した社会人野球のクラブチーム「NOMO Baseball Club」。このチームが、一昨日の全日本クラブ野球選手権で、初出場にして優勝を果たしたというのも嬉しいニュースだった。一場投手並びにNOMO Baseball Clubの面々に祝福の気持を表したい。
そんな心和むニュースが在る一方で、不快さを禁じ得ない馬鹿騒ぎが繰り広げられているのも同じ野球界。何度も触れている星野氏のジャイアンツ入りを巡る報道合戦だ。セ・パ共に優勝の可能性が残るチームは激烈なペナント争いを、そして残念ながら優勝の可能性が遠のいてしまったチームでは、来季への生き残りを賭けて選手達が必死で闘っている。そんな大事な時期に、選手達、そして彼等を熱く見守って応援しているファンに冷水をぶっ掛ける様な下衆な報道合戦に憤りを覚える。低迷する球界に在って、それも色々な意味で大事なこの時期に、意図的に騒動を作り上げていった読売グループとそれに乗っかっているマスメディア、そしてマッチポンプとしか思えない言動を為す星野氏(案の定と言うべきか、今回”も”「自らジャイアンツへの監督売り込みを図った。」と江夏豊氏に週刊誌上で暴露された様だが。)には、球界を憂う発言をする資格が無いと断言したい。
自分の廻りの野球ファンは、概して星野氏のジャイアンツ入りに猛反対している。アンチ・ジャイアンツとジャイアンツ・ファンの意見が、これ程迄に一致している状況というのも何とも皮肉なもので在るが(笑)、ジャイアンツ・ファンの友人は「機に乗ずるのが得意な星野氏だけに、これだけアンチ・ジャイアンツもジャイアンツ・ファンも反対している状態ではジャイアンツ入りしないのではないか。」と語っている。そうで在れば嬉しい限りなのだが、残念ながら星野氏は間違いなくジャイアンツ入りすると確信している。*1それは、今週に入って発行された週刊誌の記事が、星野氏のジャイアンツ入り容認の方向に世論を”持って行こう”とする意図があからさまに感じられたからだ。その週刊誌の記事に触れる前に、別の話に触れたい。
来季のジャイアンツ監督候補には、多くの名前が挙がって来た。ペナント争いから脱落したとはいえ、指揮を放棄する事無く頑張っている堀内監督に対して、この様な非礼な報道が罷り通っている事に心痛む思いは在るが、今季での解任が不可避な状況に在るのは確かだろう。個人的には、何度か書いている様に生え抜き監督に固執する必要は全くないと思っている。唯、名前が挙がって来たジャイアンツOBの中で言えば、原前監督の再就任がベターに思う。でも、あくまでもベストではなくベターという判断。ベストとして推せない理由は幾つか在るのだが、その最たるものは彼が監督を解任(読売グループ内の人事異動等という御為倒しな表現は使いたくない。)される何ヶ月か前に”嫌な思い”を感じた事に在った。
原前監督と仁志選手の関係が非常に微妙、と言うよりも致命的に抜き差しならない関係になっていた事は、野球ファンで在れば誰しも気付いていただろう。一言居士の仁志選手と、「指揮官の下、選手達は一糸乱れずに闘う。」いうスタイルを好む原氏との間には、どうしても埋め難い溝が存在していたと思う。恐らく、原氏が続投していたならば、100%仁志選手はトレードに出されていたろう。どちらを支持するかは人それぞれで在って、それを此処で問題にしたい訳ではない。問題なのは、仁志選手のトレード話がマスメディアを賑わわせていた”最中”に、原氏の父親である原貢氏が週刊誌の単独インタビューに応じて、内情をペラペラ語っていた事。「シーズン中に彼(原監督)から良く相談を受けていた。」という話を公にするのもどうかとは思うが、一番奇異に感じたのは「仁志選手のトレードは致し方ない。」と受け取れる発言をしていた事に在った。貢氏がアマの世界で残して来られた実績には敬意を持っている。しかし、だからと言って”現監督”の父親の立場で、”あの時期”に何かを語ればどれだけの波紋を呼ぶかは、常識人で在れば充分理解出来ていたはず。ましてや、仁志選手の話に言及したのは明らかに越権行為に過ぎると思うし、どうしても”父親の口を借りて”世論の動向を確認(観測気球を上げた。)し、同時に世論誘導を試みたとしか思えなかった。裏から手を廻す様な遣り方には嫌な思いを感じ、どうしても受け容れ難かった。
誤解して欲しくないのだが、原辰徳氏に関しては高校野球の時代から大ファンである。でも、大ファンだからといって何でもかんでも盲目的に支持するつもりはない。それは、自分が愛して已まないジャイアンツの選手(乃至はOB)で在ろうがなかろうが無関係。卑怯な遣り方は性に合わないだけ。だから、今回も原氏を積極的に推せない気持が残っている。
さて、話を戻そう。今週の「週刊現代(9月17日号)」では、星野氏の実姉が単独インタビューに応じていた。記事を読んだが、「タイガース・ファンの反対が多いし、自分もジャイアンツ入りして欲しくはない。」と述べてはいるものの、「あの子は自分で決めたら、廻りの言う事を聞かないから。」とも述べている。極め付けは、「仙一はグラウンドで死ぬ覚悟です。」というもの。(父親を若くして病気で失った自分としては、「死」という表現をこうも軽々しく使われる事に抵抗を覚えてしまうが。)記憶違いでなければ、タイガースの監督就任が騒がれていた時、そしてタイガースの監督を辞任するのではないかと噂され始めた時にも、彼女は”唐突に”週刊誌の単独インタビューに応じて”同じ様な事”を語っていた。世の中に、これ程迄に偶然は重なるものだろうか?憶測で物を言うのはどうかとも思うが、敢えて言わせて貰えば此処にも世論誘導の影を感じてしまう。「”男仙一”が命懸けで取り組む」というのを、アンチ・ジャイアンツの人々への免罪符にしたいのではないか。
先日の記事で、金ヤンが星野氏に対して怒りを表していた事に触れた。「タイガースの世話になっている立場で、来季のジャイアンツの構想を語るというのは、必死になって指揮を執り続けている堀内監督の顔に泥を塗る行為で在って、人間として下の下の行動。それを又、在り難がって取り上げるマスメディアもおかしい。そうやってマスメディアが星野に群がるから、星野も勘違いしてしまう。星野に常識が在って、頭が良かったらこんな話は断って終わっている事。」というものだったが、金ヤンには珍しく正論を口にしていると感じた。今回の身内の発言にも、同様の不快さを覚える。
以前、川上慶子さんや”拉致被害者家族連絡会に付いて書いた際、「身内がしゃしゃり出て来てコメントするのはどうなのだろうか?」という御意見を戴いた。意見が分かれる所で在るとは思うが、個人的には否定的な考えではなかった。これも意見が分かれる所だろうが、TPOを著しく無視したものとは思えなかったからだ。しかし、今回の身内の発言は、球界の現状と渦中の人間の姉という立場を考え合わせた場合、どれ程影響を及ぼすか判らないはずはないだろう。その影響が良い方に向いているので在れば未だしも、必死で闘っているチームとそのファンに不快な思いをさせる方向で在れば、慎むのが「人の道」ではないか。無論、それが意図されたもので在れば論外だ。「李下に冠を正さず 瓜田に履を納れず」。好意的に捉えたとしても、疑われる様な事は避けるべきだろう。
そして「週刊ポスト(9月16日号)」には、「星野仙一オフレコ全発言 『オレはナベツネに引退を迫る!」という記事が載っている。オフレコ発言が”この時期”に報道されるというのも、「ああ又か。」という思いしかないが、これもアンチ・ジャイアンツの人々への免罪符としたいのではないか。「球界の害虫ナベツネを追い払うんや!」で、ジャイアンツ入りのエクスキューズにするという事か。
ナベツネを球界から排除するのは大賛成。しかし、星野氏のジャイアンツ入りが、其処に結び付く事はないと思っている。アンチ・ジャイアンツを声高に叫んでいる事で誤魔化されているが、彼の過去の言動からは極めてナベツネと同質の匂いしか感じられない。つまり、ジャイアンツにナベツネが2人存在する事になるだけの話。そもそも星野氏の人生を振り返ってみると、”ジジイキラー”というフレーズが否定出来ない程、その時々の権力者にすり寄る姿勢が顕著ではないか。大学時代は”島岡御大”、ドラゴンズ時代&タイガース時代は各々のオーナー、そしてNHK時代は”ドン川上”への奉公ぶりは有名な所。口では否定的な事を述べつつも、裏ではきちんとケアしているという世渡り上手さが目立つ御方。それ故にジャイアンツ入りした際には、表向きは否定的な言動を成すものの、実際にはナベツネの奉公人に成り下がるのが想像出来てしまう。又、アンチ・ジャイアンツの筆頭だった星野氏を入れた事で、ナベツネ自身も彼を免罪符にして、今迄以上に好き勝手な事をし出すのではないだろうか。
「星野氏のジャイアンツ入りに断固反対します!」という記事を書いた際、「星野氏がジャイアンツ入りを決めようが決めまいが、どちらに転んでも彼にとってメリットが生まれる様に思う。」と書いた。その理由を、「『”あの”ジャイアンツが、頭を下げて監督就任を求めた男』という”売り”は出来上がるから。」とした。実は、この表現を使う事でかなりの反発を呼ぶものと思っていた。「”あの”ジャイアンツという表現を使うなんて、結局はジャイアンツ至上主義に凝り固まっているんじゃないか。」と指摘される事は予想出来たからだ。でも、敢えてこの表現を使ったのは、実の所ジャイアンツ至上主義を心の奥底で信じて疑っていない人間の一人が星野氏自身で在ると考えているからであった。実際問題、昨日の東スポには星野氏が親しい関係者に漏らしたとされる言葉にもそれが窺える。
「何で巨人に行くなとか阪神を捨てるなとかばかり言われんとアカンのか。野球人として巨人に呼ばれるのは凄い事なんや。あそこは生え抜き以外で監督をやった奴はおらんのやで。」
実際にこの様な発言をしたのかどうかは、勿論当人のみぞ知る世界。でも、過去の言動を見る限りでは、彼の本音をこの”発言”に感じてしまう。この発言に、「球界の未来を憂う正義の人」の姿は見えるだろうか?自分には、「単に私利私欲の為に、他者の事等御構い無しに、身勝手さを押し通す人」の姿しか見えない。*2自身のジャイアンツ入りに付いて反対の意見ばかり出るのは、「御自身がこれ迄に叫んで来た、身勝手な言動のブレにこそ在るのではないか。」と指摘したい。この事が本当に判っていないのだとしたら、アンチ・ジャイアンツ&ジャイアンツ・ファンをこれ程迄に愚弄した考え方はないだろう。*3
敢えてもう一度書く。「自分は、星野氏のジャイアンツ入りに断固反対します!」
*1 昨年のナベツネ排斥運動を多くの野球ファンが支持した様に、目に見える形(デモ行進とか(笑)。)での反対表明がなされない限り、星野氏のジャイアンツ入りは間違いないだろう。こうなった以上PL法ではないが、ナベツネの排除は製造業者(?)の責任としてジャイアンツ・ファンに任せて戴くとして、星野氏の処置はドラゴンズ・ファンに委託したい気持も在る(^o^;;;。
*2 「星野氏のジャイアンツ入りで組織の抜本改革が図られ、健全で強いチームに変わる。」という声も在る。これにも自分は否定的だ。その理由は、「星野氏のジャイアンツ入りに断固反対します!」のコメント欄(higu様へのレスとして、2005-08-28 01:17:43に書かせて戴いた部分。)に記しているので、御参照戴けると幸いである。
*3 「星野氏のジャイアンツ入りを消滅させるには、タイガースの優勝を無くさせて道義的にタイガースから去れない様にするしかない。」というスポーツ紙の記事が在った。冗談で書いているのだろうが、これも又タイガースの選手達やそのファンに対して失礼極まりない内容だと思う。
そして、大好きな野球を続ける道が閉ざされてしまった者達の為に、野茂英雄投手が設立した社会人野球のクラブチーム「NOMO Baseball Club」。このチームが、一昨日の全日本クラブ野球選手権で、初出場にして優勝を果たしたというのも嬉しいニュースだった。一場投手並びにNOMO Baseball Clubの面々に祝福の気持を表したい。
そんな心和むニュースが在る一方で、不快さを禁じ得ない馬鹿騒ぎが繰り広げられているのも同じ野球界。何度も触れている星野氏のジャイアンツ入りを巡る報道合戦だ。セ・パ共に優勝の可能性が残るチームは激烈なペナント争いを、そして残念ながら優勝の可能性が遠のいてしまったチームでは、来季への生き残りを賭けて選手達が必死で闘っている。そんな大事な時期に、選手達、そして彼等を熱く見守って応援しているファンに冷水をぶっ掛ける様な下衆な報道合戦に憤りを覚える。低迷する球界に在って、それも色々な意味で大事なこの時期に、意図的に騒動を作り上げていった読売グループとそれに乗っかっているマスメディア、そしてマッチポンプとしか思えない言動を為す星野氏(案の定と言うべきか、今回”も”「自らジャイアンツへの監督売り込みを図った。」と江夏豊氏に週刊誌上で暴露された様だが。)には、球界を憂う発言をする資格が無いと断言したい。
自分の廻りの野球ファンは、概して星野氏のジャイアンツ入りに猛反対している。アンチ・ジャイアンツとジャイアンツ・ファンの意見が、これ程迄に一致している状況というのも何とも皮肉なもので在るが(笑)、ジャイアンツ・ファンの友人は「機に乗ずるのが得意な星野氏だけに、これだけアンチ・ジャイアンツもジャイアンツ・ファンも反対している状態ではジャイアンツ入りしないのではないか。」と語っている。そうで在れば嬉しい限りなのだが、残念ながら星野氏は間違いなくジャイアンツ入りすると確信している。*1それは、今週に入って発行された週刊誌の記事が、星野氏のジャイアンツ入り容認の方向に世論を”持って行こう”とする意図があからさまに感じられたからだ。その週刊誌の記事に触れる前に、別の話に触れたい。
来季のジャイアンツ監督候補には、多くの名前が挙がって来た。ペナント争いから脱落したとはいえ、指揮を放棄する事無く頑張っている堀内監督に対して、この様な非礼な報道が罷り通っている事に心痛む思いは在るが、今季での解任が不可避な状況に在るのは確かだろう。個人的には、何度か書いている様に生え抜き監督に固執する必要は全くないと思っている。唯、名前が挙がって来たジャイアンツOBの中で言えば、原前監督の再就任がベターに思う。でも、あくまでもベストではなくベターという判断。ベストとして推せない理由は幾つか在るのだが、その最たるものは彼が監督を解任(読売グループ内の人事異動等という御為倒しな表現は使いたくない。)される何ヶ月か前に”嫌な思い”を感じた事に在った。
原前監督と仁志選手の関係が非常に微妙、と言うよりも致命的に抜き差しならない関係になっていた事は、野球ファンで在れば誰しも気付いていただろう。一言居士の仁志選手と、「指揮官の下、選手達は一糸乱れずに闘う。」いうスタイルを好む原氏との間には、どうしても埋め難い溝が存在していたと思う。恐らく、原氏が続投していたならば、100%仁志選手はトレードに出されていたろう。どちらを支持するかは人それぞれで在って、それを此処で問題にしたい訳ではない。問題なのは、仁志選手のトレード話がマスメディアを賑わわせていた”最中”に、原氏の父親である原貢氏が週刊誌の単独インタビューに応じて、内情をペラペラ語っていた事。「シーズン中に彼(原監督)から良く相談を受けていた。」という話を公にするのもどうかとは思うが、一番奇異に感じたのは「仁志選手のトレードは致し方ない。」と受け取れる発言をしていた事に在った。貢氏がアマの世界で残して来られた実績には敬意を持っている。しかし、だからと言って”現監督”の父親の立場で、”あの時期”に何かを語ればどれだけの波紋を呼ぶかは、常識人で在れば充分理解出来ていたはず。ましてや、仁志選手の話に言及したのは明らかに越権行為に過ぎると思うし、どうしても”父親の口を借りて”世論の動向を確認(観測気球を上げた。)し、同時に世論誘導を試みたとしか思えなかった。裏から手を廻す様な遣り方には嫌な思いを感じ、どうしても受け容れ難かった。
誤解して欲しくないのだが、原辰徳氏に関しては高校野球の時代から大ファンである。でも、大ファンだからといって何でもかんでも盲目的に支持するつもりはない。それは、自分が愛して已まないジャイアンツの選手(乃至はOB)で在ろうがなかろうが無関係。卑怯な遣り方は性に合わないだけ。だから、今回も原氏を積極的に推せない気持が残っている。
さて、話を戻そう。今週の「週刊現代(9月17日号)」では、星野氏の実姉が単独インタビューに応じていた。記事を読んだが、「タイガース・ファンの反対が多いし、自分もジャイアンツ入りして欲しくはない。」と述べてはいるものの、「あの子は自分で決めたら、廻りの言う事を聞かないから。」とも述べている。極め付けは、「仙一はグラウンドで死ぬ覚悟です。」というもの。(父親を若くして病気で失った自分としては、「死」という表現をこうも軽々しく使われる事に抵抗を覚えてしまうが。)記憶違いでなければ、タイガースの監督就任が騒がれていた時、そしてタイガースの監督を辞任するのではないかと噂され始めた時にも、彼女は”唐突に”週刊誌の単独インタビューに応じて”同じ様な事”を語っていた。世の中に、これ程迄に偶然は重なるものだろうか?憶測で物を言うのはどうかとも思うが、敢えて言わせて貰えば此処にも世論誘導の影を感じてしまう。「”男仙一”が命懸けで取り組む」というのを、アンチ・ジャイアンツの人々への免罪符にしたいのではないか。
先日の記事で、金ヤンが星野氏に対して怒りを表していた事に触れた。「タイガースの世話になっている立場で、来季のジャイアンツの構想を語るというのは、必死になって指揮を執り続けている堀内監督の顔に泥を塗る行為で在って、人間として下の下の行動。それを又、在り難がって取り上げるマスメディアもおかしい。そうやってマスメディアが星野に群がるから、星野も勘違いしてしまう。星野に常識が在って、頭が良かったらこんな話は断って終わっている事。」というものだったが、金ヤンには珍しく正論を口にしていると感じた。今回の身内の発言にも、同様の不快さを覚える。
以前、川上慶子さんや”拉致被害者家族連絡会に付いて書いた際、「身内がしゃしゃり出て来てコメントするのはどうなのだろうか?」という御意見を戴いた。意見が分かれる所で在るとは思うが、個人的には否定的な考えではなかった。これも意見が分かれる所だろうが、TPOを著しく無視したものとは思えなかったからだ。しかし、今回の身内の発言は、球界の現状と渦中の人間の姉という立場を考え合わせた場合、どれ程影響を及ぼすか判らないはずはないだろう。その影響が良い方に向いているので在れば未だしも、必死で闘っているチームとそのファンに不快な思いをさせる方向で在れば、慎むのが「人の道」ではないか。無論、それが意図されたもので在れば論外だ。「李下に冠を正さず 瓜田に履を納れず」。好意的に捉えたとしても、疑われる様な事は避けるべきだろう。
そして「週刊ポスト(9月16日号)」には、「星野仙一オフレコ全発言 『オレはナベツネに引退を迫る!」という記事が載っている。オフレコ発言が”この時期”に報道されるというのも、「ああ又か。」という思いしかないが、これもアンチ・ジャイアンツの人々への免罪符としたいのではないか。「球界の害虫ナベツネを追い払うんや!」で、ジャイアンツ入りのエクスキューズにするという事か。
ナベツネを球界から排除するのは大賛成。しかし、星野氏のジャイアンツ入りが、其処に結び付く事はないと思っている。アンチ・ジャイアンツを声高に叫んでいる事で誤魔化されているが、彼の過去の言動からは極めてナベツネと同質の匂いしか感じられない。つまり、ジャイアンツにナベツネが2人存在する事になるだけの話。そもそも星野氏の人生を振り返ってみると、”ジジイキラー”というフレーズが否定出来ない程、その時々の権力者にすり寄る姿勢が顕著ではないか。大学時代は”島岡御大”、ドラゴンズ時代&タイガース時代は各々のオーナー、そしてNHK時代は”ドン川上”への奉公ぶりは有名な所。口では否定的な事を述べつつも、裏ではきちんとケアしているという世渡り上手さが目立つ御方。それ故にジャイアンツ入りした際には、表向きは否定的な言動を成すものの、実際にはナベツネの奉公人に成り下がるのが想像出来てしまう。又、アンチ・ジャイアンツの筆頭だった星野氏を入れた事で、ナベツネ自身も彼を免罪符にして、今迄以上に好き勝手な事をし出すのではないだろうか。
「星野氏のジャイアンツ入りに断固反対します!」という記事を書いた際、「星野氏がジャイアンツ入りを決めようが決めまいが、どちらに転んでも彼にとってメリットが生まれる様に思う。」と書いた。その理由を、「『”あの”ジャイアンツが、頭を下げて監督就任を求めた男』という”売り”は出来上がるから。」とした。実は、この表現を使う事でかなりの反発を呼ぶものと思っていた。「”あの”ジャイアンツという表現を使うなんて、結局はジャイアンツ至上主義に凝り固まっているんじゃないか。」と指摘される事は予想出来たからだ。でも、敢えてこの表現を使ったのは、実の所ジャイアンツ至上主義を心の奥底で信じて疑っていない人間の一人が星野氏自身で在ると考えているからであった。実際問題、昨日の東スポには星野氏が親しい関係者に漏らしたとされる言葉にもそれが窺える。
「何で巨人に行くなとか阪神を捨てるなとかばかり言われんとアカンのか。野球人として巨人に呼ばれるのは凄い事なんや。あそこは生え抜き以外で監督をやった奴はおらんのやで。」
実際にこの様な発言をしたのかどうかは、勿論当人のみぞ知る世界。でも、過去の言動を見る限りでは、彼の本音をこの”発言”に感じてしまう。この発言に、「球界の未来を憂う正義の人」の姿は見えるだろうか?自分には、「単に私利私欲の為に、他者の事等御構い無しに、身勝手さを押し通す人」の姿しか見えない。*2自身のジャイアンツ入りに付いて反対の意見ばかり出るのは、「御自身がこれ迄に叫んで来た、身勝手な言動のブレにこそ在るのではないか。」と指摘したい。この事が本当に判っていないのだとしたら、アンチ・ジャイアンツ&ジャイアンツ・ファンをこれ程迄に愚弄した考え方はないだろう。*3
敢えてもう一度書く。「自分は、星野氏のジャイアンツ入りに断固反対します!」
*1 昨年のナベツネ排斥運動を多くの野球ファンが支持した様に、目に見える形(デモ行進とか(笑)。)での反対表明がなされない限り、星野氏のジャイアンツ入りは間違いないだろう。こうなった以上PL法ではないが、ナベツネの排除は製造業者(?)の責任としてジャイアンツ・ファンに任せて戴くとして、星野氏の処置はドラゴンズ・ファンに委託したい気持も在る(^o^;;;。
*2 「星野氏のジャイアンツ入りで組織の抜本改革が図られ、健全で強いチームに変わる。」という声も在る。これにも自分は否定的だ。その理由は、「星野氏のジャイアンツ入りに断固反対します!」のコメント欄(higu様へのレスとして、2005-08-28 01:17:43に書かせて戴いた部分。)に記しているので、御参照戴けると幸いである。
*3 「星野氏のジャイアンツ入りを消滅させるには、タイガースの優勝を無くさせて道義的にタイガースから去れない様にするしかない。」というスポーツ紙の記事が在った。冗談で書いているのだろうが、これも又タイガースの選手達やそのファンに対して失礼極まりない内容だと思う。
個人的には星野さん、好きでしたが、最近はどうも・・・。ジャイアンツに監督として行くのなら、星野ファンでは多分なくなるでしょう。今は堀内さんにがんばってほしい気持ちでいっぱいです。とっても嫌な思いをなさっているでしょうね。なんだかイジメに近いような気がします。
マスコミは小さな発言、報道でも周りに対する影響力が強い。だからこそ、もっと考えなくてはいけないのではないでしょうか。
昔、サリン事件の前に起きたサリン騒動で、マスコミの被害に遭ったご夫婦もいらっしゃいましたね。
おそらく、今回ももっと騒ぎを広げたい・・と星野さんのお姉さんに発言を求めたのかもしれませんが、それにのって調子よくベラベラとしゃべるのはどうかと思います。
堀内さん、がんばれ~~~!!
最近の報道を見ると 星野ジャイアンツが現実味を帯びてきましたね。
面白くないな。まったくヴィジョンが見えない。
早く読売はジャイアンツから消えて欲しい。
もっとファンが納得することをやって欲しいと思います。
今のジャイアンツのオーダーって、堀内さんがやりたかった野球に近いものが出ていると思います。
機動力を生かし、守り勝つ野球。
これって、傍目には地味に写って、TV的にはつまらない野球かもしれませんが、結果的に勝ちつづければ、客も戻ってきます。
なぜ、堀内さん続投ではいけないのでしょうかね?
星野さん監督にしたって、一時しのぎにしか過ぎません。
来年優勝するかもしれませんが、giants-55さんのような正統派には耐えられないと思います。
今日の某スポーツ紙に出ていました。
少し前は、今すぐにでも「星野巨人監督」が発表されるような感じだったのに、昨晩あたりからトーンダウン。
一体、どっちがホントなの?
結局、流動的という事か?
NYの松井秀が、「巨人のことを本当に愛し、すべてをつぎ込んでくれる人にやってほしい」と話したそうな。
加えて、
「外様(外部招へい)とかOBとかはどっちでもいい。心の底から巨人のことを愛し、巨人のことを思う人じゃないとだれがやっても一緒だと思う。巨人にすべてをつぎ込んでくれる人にやってほしい。おれは巨人のことを愛しているからそうしてほしい」
「何が必要って、まずはチーム愛」
チーム愛といって思いだすのは、原さん。
松井は、やっぱ原監督を待ち望む一人なのだろうか?
もっとも、松井はいろいろ言える立場ではないのですけど、言っていることは正論ですね。
巨人の悪口を散々言ってきた人が、「巨人のことを本当に愛する人」かどうかは、疑問ですね。
個人的には、巨人の監督が誰になろうと構わないのだけれど、巨人ファンの感情を考えると、星野巨人監督は、これもまた疑問ですね。
いずれにいても、プロ野球ファンがシラケないような結果を期待します。
散々現場の足を引っ張っておいて、低迷したら試合そっちのけで監督交代の話題ばかり。
誰が凋落の元凶を作り上げたと思っているのでしょう(少なくとも現場だとは思えません)。
つくづく堀内氏が気の毒です。
思えば就任時は球団の手際の悪さに端を発した原氏辞任劇のとばっちりを受けたかのようなタイミング、就任したらしたで現場の困惑を幾度も無視した補強(チーム編成)。さぞやり辛かったと思います。
最近の巨人はイメージが随分変わっています。スリム化した打線、ある程度整備されたリリーフ陣。
堀内氏が大多数の巨人ファンから支持されていない事を承知で言わせて貰えば、もう一年続投しても良いのではないかとさえ思います(まあ数字の低迷に加え、堀内氏自身、「優勝できなければ辞める」とシーズン前に言っていたし、体調面の問題もあるので現実的には可能性は低いでしょうが)。
しかし巨人ファンの方々の中にも星野氏の巨人監督就任に否定的な人はかなり多いですね。しかしそれも無理からぬ事かも知れません。
手腕への賛否両論もあるのでしょうが、それまでの言動に矛盾や問題の多い人だったので、その点が受け入れられないという人が多いのだと思います。
まあ次期監督として適当なのは原氏でしょうね。
ただ私も原氏がそれ程良い監督だったとは思えませんでした(嫌いで言っている訳ではないです)。
仁志選手については前にも触れましたが、他にも調子の悪かった河原投手(現西武)を必要以上に抑えに使って自信をなくさせてみたり、久保投手、真田投手ら若い投手を不規則な役割で使ってみたり。巨人の投手陣弱体化の一因は原氏にもあると思っています。
ビッグネームだらけの中で多くの若手を抜擢した事は評価しているのですが・・・。
昨夜帰宅してTVを付けた所、タイガースv.s.ドラゴンズの試合が放送されていました。両チームのファンの方はハラハラドキドキされていたのでしょうが、二転三転する試合展開は実に見応えが在るものでした。特に、9回裏にタイガースが同点に追い付かれて、1アウト満塁になって以降のタイガース久保田投手の気迫は素晴らしかったです。2アウト満塁になって迎えたウッズ選手を、全て直球の三球三振に打ち取ったシーンは、鳥肌が立つ程の気迫を感じました。こんな素晴らしい首位攻防戦をしている最中、読売グループとマスメディア、そして星野氏は一体何を考えているんだろうかと改めて怒りを感じます。
上でtoshi16様も書かれておられますが、ヤンキースの松井秀喜選手が、「ジャイアンツの監督が外様だろうがOBだろうがどっちでも良い。大事なのはチームを愛しているって事。」と語ったそうです。自分としては、「先ずは野球を愛している事。そして、そのチームを愛している事。」というのが必須だと思います。人間ですから野心が在るのは仕方ない事。でも、「自己愛」が最優先し、野球やチームへの愛情のプライオリティーが低い方には、何処のチームの監督であれ就任して欲しくないですね。
ジャイアンツは読売新聞の影響下から完全独立して欲しいです。野球の事も余り知っているとは思えない、そして野球を愛しているとも思えない人間が、腰掛け程度の感覚でフロントに天下りしている現状に、失望感しか在りません。我々ジャイアンツ・ファンは、読売グループ・ファンの訳ではないのです。
プロ野球界もボーダレス化して来ていますので、監督も別に生え抜きに拘る必要ないと思っていますし、能力が在るので在れば一人の人間が色んなチームの監督をするのも全く構わないと思っています。でも、星野氏の場合は一寸違う気がしているんです。
上でも書かせて戴いたのですが、監督就任の要件として「先ずは野球を愛している事。そして、そのチームを愛している事。」というのが必須だと思うんです。「自己愛」が最優先し、野球やチームへの愛情のプライオリティーが低い方には、何処のチームの監督であれ就任して欲しくないという気持が在ります。
星野氏の場合は、その場その場で上手く”色”を変えて、”移り先”の人間には心地良い言葉を吐くのが常。タイガースで優勝を決めた際、「ドラゴンズ時代の2度の胴上げと、タイガースのユニフォームで胴上げされた今と何か違いは在りますか?」と聞かれ、「やっぱりこの縦縞で、この甲子園で、皆の前で胴上げされたかった。」と声高に叫んでいる姿を見て、そりゃあタイガース・ファンには”受けの良い”言葉を考えたんだろうけど、ドラゴンズ・ファンには思い遣りの無い言葉だなあと感じました。ジャイアンツ入りしたら、又その場に合った言葉を吐くのでしょう。解説で、ジャイアンツの事を一貫して「敵チーム」と表している川藤氏の方が、余程好感が持てます(笑)。
これからも宜しく御願い致します。
giants-55さんは優勝争いしてるさなかに巨人監督問題で騒ぐのは失礼とおっしゃいますが、(中日ファンはわかりませんけど)阪神ファンの私としては「優勝争い」&「星野騒動」という2重の面白さを味わえるこれほど興味深いシーズン終盤戦は楽しくて仕方がないです。関西ではいずれかのTV局でほぼ必ず阪神戦を中継してくれており、一喜一憂しながら試合の行方に熱中でき、中日とのデッドヒートという一昨年とは全然違ったハラハラ感に阪神ファンは相当盛り上がっています。また、どうやらかなりの少数派のようですが、星野の巨人入りに大賛成している身でもあり、氏の動向からも目が離せません。彼が巨人監督となったあかつきの来年のG-T戦を想像すると正直今からワクワクしています。
ちなみに私は星野のことは嫌いではないが、信仰してるワケでもありません、ただ星野という良くも悪くも強烈なソフトが野球というショービジネスに巧く使われればこの上なく面白くなると考えています。giannts-55さんが標榜する「チーム愛」とはかけ離れた意見で、ただ自分が楽しければいいのか?とツッコまれそうですが、このような考えもあるということで恐れ多くも思い切って書かせて頂きました。
(報ステでは巨人戦の結果よりも時間を使ってましたし・・)
就任確実!みたいな記事であったり、体調面&阪神優勝が条件みたいな記事であったり・・・。メディアもまだ先が見えてない状況のような気がします
原氏の件は初めて知りましたが、星野氏の就任がなかったらかなり高い確率で原氏が監督になるでしょうね・・