「応援しているチームがリーグ優勝したものの、日本シリーズに進出出来なかったので、そんな事を言うんだろ?」と邪推されるのも嫌なので、ジャイアンツがリーグ優勝を逃した2010年に「存在する事でのメリットとデメリットを考えると」という記事で、“CSの在り方”に付いて書かせて貰った。
「消化試合が少なくなる。」、「より多くのチームに、日本シリーズ進出の可能性が出て来る。」等のメリットがCSに在るのは認めるけれど、長いレギュラー・シーズンを闘い抜いた上で勝ち得た“優勝の価値”が、CSで敗退して日本シリーズに進出出来ないと、減じられてしまう様に感じるのだ。況してや、レギュラー・シーズンで“貯金”を作れなかったチームが日本シリーズに進出なんて事になると、日本シリーズ自体の価値が減じられてしまう気が。
だから、「CSの仕組みを変えた方が良い。」というのが「存在する事でのメリットとデメリットを考えると」での主張だったのだけれど、今は「CSは廃止して欲しい。」という考えだ。
「毎年の様に優勝争いをしているチームが、リーグ優勝をしたのにCSで敗退。」というのならば、其れは其れでファンも諦めが付くかもしれないが、今季14年振りにリーグ優勝したスワローズが、仮にCSで敗退するなんて事になったら、スワローズ・ファンでは無い自分ですら遣り切れない思いになるだろう。
物事には、メリットも在ればデメリットも在る。CSも同様で、個人的にはデメリットの方が多くなっている様に感じる。導入から8年が経ったCS、もう廃止で良いのではないだろうか。
以前パ・リーグが採用していたように、シーズンを前後期に分けて、各期の優勝チーム同士でプレーオフを行うのならまだ大義名分が立ちます。
この方式が廃止になったのは、前後期とも同じチームが優勝したらプレーオフが行われないのと、早々に優勝が決まったら後は消化試合でダラけてしまう点は以前と変わりない、という2つの理由でしょうね。
この2番目の理由が、いろいろ言われながらもCSというプレーオフ制度が今に至るも続いている要因でしょう。悩ましい事でもあります。
どうしてもCSをやりたいなら、1リーグ最低でも8球団くらいに増やし、4球団づつ2つの地区に分けて、地区優勝チーム同士でCSをやればいいのです。
サッカーの場合、J1だけでも18チームもあって、それぞれ地元の熱烈な応援があって経営も成り立ってるようですから、プロ野球もやり方次第で16球団くらいに増やす事は可能でしょう。楽天球団が出来た時のように、新チームに各球団から少しづつ選手を出し合うくらいの事もやっていいと思います。
プロ野球がセ・パ両リーグとも6球団になったのは1958年。もう57年間も球団数は変わらないままです。そろそろ、大規模な改革を行う時期に来ているのではと考えます。そんな声がなんで出て来ないんでしょうね。
今年もまた、ロッテが3位から日本一になったら、こんな制度はおかしいという声が出て、少しは変わるかも知れません。それに期待しましょうか。広島でもいいです。
阪神?。ファンですけど今年はBクラスになった方がチームの為です(笑)。
「プレーオフ制度」という看板は一緒でも、メジャー・リーグと日本球界の最も大きな違いは、Kei様が書かれておられる様に「球団数」なんですよね。メジャー・リーグの様に球団数が多ければ、「レギュラー・シーズンでの成績が余りにも劣るチームが、勝るチームにプレーオフで勝つ。」という事が回避され易いし、其れが故にファンも違和感を覚えない。でも、日本の様に各リーグのチームが6つしか無い場合だと、日本シリーズに進出出来る“可能性”が50%となってしまい、「クイズ番組で2位以下に千点以上差を付けていたのに、最後の最後で『最終問題に正解したチームには、5千点差し上げます。』みたいなルールになって、其れ迄の闘いが一切意味を無くしてしまった。」みたいな妙な違和感を覚えてしまう。
Kei様が書かれている様に、昔のパ・リーグみたいに前期&後期と分け、各期の優勝チーム同士でプレーオフを闘うという方が余程スッキリする。
CSのメリットとして、消化試合が減るというのが在ります。確かにそういう面が在るのは否定しないけれど、(前半は絶好調で、其の間に観客動員数を増やしたという面は在るにせよ)後半は成績が低迷したベイスターズが通期で観客動員数を大きく伸ばした事を考えると、チーム運営次第では必ずしもCSが無くても、消化試合は減らせられると思うんです。
日本球界に大規模な改革、確かにそういう時期に来ているのかもしれません。例えば関東地区だけに約42%(12球団の内5球団)も本拠地を構えているという偏り1つ取っても、何とかしないといけないと思います。