以前、「行方不明になった御嬢さんの情報提供」を、自身のブログで求めておられる親御さんの事を紹介させて戴いた。中学3年という事もあり、妙な事件に巻き込まれていなければ良いが・・・と懸念していたのだが、幸いにも無事帰宅されたという事でホッとしたのが3月末の事だった。家出という事だった様なのだが、その後気になって当該ブログを覗かせて戴いた所、その後の状況は判らなかったものの、他にも多くの行方不明者が存在する事を再認識させられた。*1
昨日、行方不明になってから丸2年が経過してしまった吉川友梨ちゃんのニュースが載っていた。当時小4の友梨ちゃんが姿を消してしまって以降、発見に繋がる情報もないままに迎えてしまった2年の月日。御家族の御心痛は如何ばかりかと想像するだけで気が重くなってしまう。今日は今日で、中3の女子生徒が、修学旅行解散式後に行方不明になっているというニュース(追記: 当該女子生徒は、5月23日に無事に保護されたとの事。)が載っていた。
年間の自殺者が3万人を超す我が日本。単純計算でも、1時間当たり3人強が自らの命を絶っている事になる。そして、行方不明者数(家出人捜索願受理数)は年間で101,855人に上るというのが、平成15年度の警察庁生活安全局地域課の資料に載っている。あくまでも捜索願が出されているケースに限定されており、出されていないケースを含めると、年間の行方不明者数は20万人を超えると推定されている。
捜索願が出された101,855人の内、約88%に当たる89,734人は所在確認が取れたという事だが、それでも1万人以上が行方不明のままという事になる。*2事件に巻き込まれているケースも少なからず在るだろう。ましてや、その対象が未成年、特に幼児や低学年の子の場合、一刻も早く無事な形で見付かって欲しいと切に願う。
自らの意思で姿を消している場合も在るだろう。成人している場合で在れば、それはそれで自己の判断として他者がどうこう言うべき問題ではないのかもしれない。しかし、行方不明になった肉親を必死で捜す家族の事を考えると、何とか戻る道を選択して欲しいと思う。
事件に巻き込まれている場合、自らの意思で姿を消している場合、行方不明には色々在ると思う。どの様なケースで在るにせよ、行方不明者が年間20万人を超えているのではないかとされ、そして、年間自殺者が3万人を超える我が国は真の意味で幸せな国と言えるのだろうか?自国を愛するが故に、哀しさを覚える数字である。
*1 「日本行方不明者捜索支援協会」というNPO団体も在る。自らの意思で姿を消した方は致し方ない部分も在るが、そうではない方に付いては、少しでも多くの情報が寄せられる事を切望する。
*2 此の記事に関してMillennia様から「『捜索願が出された101,855人の内、約88%に当たる89,734人は所在確認が取れた。』とありますが、この89,734人は資料に書かれていますが、平成15年に失踪した人の発見数でなくて、過去に失踪した人も含めた平成15年の発見数ですね。つまり、平成15年に発見された同年の失踪者はもっと少ないということになりますが、近年のデータだと失踪者と発見数が肉薄しているので、どの程度が今も発見されていないのかはよくわからないですね。」とのコメントを頂戴した。「平成15年度の警察庁生活安全局地域課の資料のリンク先が消滅してしまっている。」為データの詳細に当たれないのだが、Millennia様の御指摘は正鵠を射ておられると思う。誤りを謝罪すると共に、御指摘戴いたMillennia様には心より感謝申し上げたい。
昨日、行方不明になってから丸2年が経過してしまった吉川友梨ちゃんのニュースが載っていた。当時小4の友梨ちゃんが姿を消してしまって以降、発見に繋がる情報もないままに迎えてしまった2年の月日。御家族の御心痛は如何ばかりかと想像するだけで気が重くなってしまう。今日は今日で、中3の女子生徒が、修学旅行解散式後に行方不明になっているというニュース(追記: 当該女子生徒は、5月23日に無事に保護されたとの事。)が載っていた。
年間の自殺者が3万人を超す我が日本。単純計算でも、1時間当たり3人強が自らの命を絶っている事になる。そして、行方不明者数(家出人捜索願受理数)は年間で101,855人に上るというのが、平成15年度の警察庁生活安全局地域課の資料に載っている。あくまでも捜索願が出されているケースに限定されており、出されていないケースを含めると、年間の行方不明者数は20万人を超えると推定されている。
捜索願が出された101,855人の内、約88%に当たる89,734人は所在確認が取れたという事だが、それでも1万人以上が行方不明のままという事になる。*2事件に巻き込まれているケースも少なからず在るだろう。ましてや、その対象が未成年、特に幼児や低学年の子の場合、一刻も早く無事な形で見付かって欲しいと切に願う。
自らの意思で姿を消している場合も在るだろう。成人している場合で在れば、それはそれで自己の判断として他者がどうこう言うべき問題ではないのかもしれない。しかし、行方不明になった肉親を必死で捜す家族の事を考えると、何とか戻る道を選択して欲しいと思う。
事件に巻き込まれている場合、自らの意思で姿を消している場合、行方不明には色々在ると思う。どの様なケースで在るにせよ、行方不明者が年間20万人を超えているのではないかとされ、そして、年間自殺者が3万人を超える我が国は真の意味で幸せな国と言えるのだろうか?自国を愛するが故に、哀しさを覚える数字である。
*1 「日本行方不明者捜索支援協会」というNPO団体も在る。自らの意思で姿を消した方は致し方ない部分も在るが、そうではない方に付いては、少しでも多くの情報が寄せられる事を切望する。
*2 此の記事に関してMillennia様から「『捜索願が出された101,855人の内、約88%に当たる89,734人は所在確認が取れた。』とありますが、この89,734人は資料に書かれていますが、平成15年に失踪した人の発見数でなくて、過去に失踪した人も含めた平成15年の発見数ですね。つまり、平成15年に発見された同年の失踪者はもっと少ないということになりますが、近年のデータだと失踪者と発見数が肉薄しているので、どの程度が今も発見されていないのかはよくわからないですね。」とのコメントを頂戴した。「平成15年度の警察庁生活安全局地域課の資料のリンク先が消滅してしまっている。」為データの詳細に当たれないのだが、Millennia様の御指摘は正鵠を射ておられると思う。誤りを謝罪すると共に、御指摘戴いたMillennia様には心より感謝申し上げたい。
確かに、そういう重複は在るでしょうね。唯、「保護した人が、家出人の家族を捜す為に届けを出すケース。」というのは、家出人当人が記憶を失っているとか、又は身元をどうしても明かしたくないと思っているケース等と思われ、そうなると「重複していたとしても、全体からすればそんなに多い数では無いのではないか。」という気がしたりも。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
上で針山様宛てに書かせて貰いましたが、「平成15年度の警察庁生活安全局地域課の資料のリンク先が消滅してしまっている。」為、詳細なデータが確認出来ない訳ですが、確かに仰る様に「89,734人は平成15年に失踪した人に関してのみの発見数で無く、過去に失踪した人も含めた平成15年度中の発見数。」と思われますね。御指摘戴き、本当に有難う御座いました。当該箇所の記述を一部変更させて貰います。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
>捜索願が出された101,855人の内、約88%に当たる89,734人は所在確認が取れた
とありますが、この89,734人は資料に書かれていますが、平成15年に失踪した人の発見数でなくて、過去に失踪した人も含めた平成15年の発見数ですね。
つまり、平成15年に発見された同年の失踪者はもっと少ないということになりますが、近年のデータだと失踪者と発見数が肉薄しているので、どの程度が今も発見されていないのかはよくわからないですね。
そういう資料もあったんですね。
もう一度警視庁のHPで探してみます。
古い記事なのに探して頂き説明までして下さり本当にありがとうございました。
平成15年度の警察庁生活安全局地域課の資料ですが、リンク先が消滅してしまっており、検索しても見当たりませんでしたので、申し訳在りませんが近い年という事で平成18年度に発表された「平成17年中における家出の概要資料」(http://www.npa.go.jp/toukei/chiiki7/20060605.pdf)で説明させて貰いますね。
先ず「年間行方不明者数=年間の家出人捜索願受理数」という捉え方をしております。ですので、「年間行方不明者数=年間の家出人捜索願受理数+年間の迷い子捜索願出受理数」では在りません。
リンク先の1頁を見て戴きたいのですが、此処に「平成17年中における家出の概要」が載っており、その1項の「総則」に「平成17年中に家出人捜索願を受理した家出人は90,650人で、前年に比べ5,339人(5.6%)減少した。」と在ります。上記した様に「平成15年度の警察庁生活安全局地域課の資料」がチェック出来ないので何とも言えないのですが、うろ覚えの記憶では「近年、年間の家出人捜索願受理数は減少傾向に在る。」という話を数年前に見聞しましたので、“恐らく”「平成15年度の警察庁生活安全局地域課の資料」では「年間の家出人捜索願受理数が101,855人」という事で間違い無かったと考えます。
そして2頁目に「家出人の年次比較」が在り、その「表1 総数」を見て戴きたいのですが、「総数」の「計」が「年間の家出人捜索願受理数」に当該。平成17年度の場合は90,650人となる訳です。
参考迄に最新のデータとして平成22年5月に発表された「平成21年中における家出の概要資料」(http://www.npa.go.jp/toukei/chiiki_iede/h21_iede.pdf)によると、平成21年度の「年間の家出人捜索願受理数」は81,644人。6年間(平成15年度→平成21年度)で約2万人減っている様です。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
私は警視庁の統計データを拝見するのが初めてなのですが、こちらはどうやって見るのでしょうか?
平成15年度を見ると、
家出人捜索願出受理数…総数6,659人
発見7,614人
迷い子捜索願出受理数…総数18,745人
発見21,926人
こう書かれていて、受理数と発見数を足しても10万人まで行かないのですが、どこを足せばいいのでしょうか?
調べたく現在見ているのですが、勝手が解らず困惑しています。
平成20年度のを調べたいのですが、15年度の状態で計算の仕方が解らなく、よければ何処を見て足していけばいいのか教えて頂けると幸いです。
「アメリカに於ける行方不明者の数は80万人以上。」というデータも在るのですね。人口が日本の約2倍に当たる彼の国ですが、人口比から言っても80万人以上というのは凄い数字。
仰る様に「統計上の数字というのも、切り口如何では別の面が見えて来る事も在る。」訳で、余りにも悲観視してはいけないのですが、それにしても「行方不明者の数が決して少なくない。」というのは、社会として何等かの手を打って行かないと、結局はそれが国益を損なう事にも繋がり兼ねない。その辺は、真剣に考えていかなければいけないでしょうね。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
適当に検索するとイトイ新聞さんと言うサイトでは、2000年のアメリカにおける行方不明者は届出で80万人以上となっています。
また欧米は日本より行方不明者は多いという情報もあり、一次資料に当たってないのですが、おおむね日本より多いのではないかと思います。
悲観は気分、楽観は意思という哲学者の言葉もありますし、どんな凶悪事件や悪い統計数字を聞いても、簡単に後ろ向きにはならないほうがいいですね。
世界中の国に沢山深刻な問題はあると思います。
中には判断能力の点から、必ずしも「同意」しているとは言えない年端の行かない子の場合も在るのではないかと。何よりも「相手の窮地」を知り乍の行為は、とても誇れる話では無いと思うし、何よりも「日本人」云々は無関係な気がします。何処の国の人間だろうが、好ましい事では無いと自分は思います。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
同意の上の行為なのに、
これの何が悪いんですかね。
日本人は人が良すぎますよ。
その手の話は時々見聞します。以前、「家に泊めて上げるよ。」という書き込みをネット上にして、家出少女&少年を“食い物”にしている人達の姿をTV番組で報じていました。「ただで泊めてやるのだから、身体を戴くのは当然でしょ。」と軽い口調で話す、恐らく良い年をした大人。寒々しい思いがしたものですが、快楽殺人者を思うと未だ性質が悪くないと言って良いのか悪いのか・・・。
何時の時代にもこの手の人間は一定数存在していたのだろうし、近年になって急激に増えた訳では無いのかもしれないけれど、こういう話を見聞する度に暗澹たる思いがするのは事実ですね。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
幸い泣きながら好きになりそうだったのにと話したところ送ってもらえたそうです。
家出やホームレス生活などで元から失踪状態にあるような方を狙った快楽殺人者がいるんだなと思って非常に怖くなりました。
また、樹海に自殺に来た女性をレイプして回る人がいるという話も聞いたことがあります。多額の所持金を持っていることが多く、レイプした後にお金を奪うそうです。
エーリッヒフロムの「悪について」という本を読むと日本はまさにナチスドイツと同じ様な国民性、状態にあると思います。
これから何十年何百年経とうと人間が人間に戻ることが無いような気がします。むしろ、いづれ人口増加や資源枯渇で共食いを始める気がしてなりません。
エーリッヒフロムが言うところのバイオフィリアな人が社会の指導的立場に自然と立てるような社会システムを作らなければ、もうどうしようもないと思います。
計算上はそういう事になりますね。独裁国家等は別にして、「所謂先進国での状況ってどうなのだろうか?」という疑問が湧いて来る所です。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
山井賀完治様に対するレスへの御指摘と思いますが、確かにこれだと我が国の人口は1,200万人という事になってしまいますね。「家出人捜索願受理数が年間で“約10万人”という事ですから、単純計算で言うと“1,200人”に1人が我が国では毎年失踪している事になります。」が正しいです。ミスを御詫びすると共に、御指摘戴きました事を感謝致します。
家出人捜索願受理数が年間で約10万人という事ですから、単純計算で言うと120人に1人が我が国では毎年失踪している事になりますね。中にはそれ程の深刻さも無く、ふらっと家出をしてしまったケースも在るのでしょうが、それにしても自殺者数といい尋常な数では在りません。
社会規範が崩れ出している昨今、他者に対する無関心さが増している事も犯罪抑止に繋がっていない面が在る気がします。
今回、名古屋で怖ろしい殺人事件が起きました。
通行人の女性が拉致され、所持金を奪われたあげく顔をハンマーでめった打ちにされて土に埋められました。
これは明らかに政治と経団連のせいです。
トップがいい加減なら人心は乱れます。