① ”小吉”と工藤投手の遣り取り
一昨日のジャイアンツv.s.ホークス戦。何とかかんとか同一カード3連敗を免れたジャイアンツだが、工藤投手の踏ん張りも大きかったが、登録抹消された阿部選手の代わりに一軍登録され、この試合の捕手を務めた”小吉”こと村田(善)選手の好リードとナイス・バッティングが光ったと思う。
嘗ては正捕手の座を掴み取ったと思われた村田選手。しかし、阿部選手の入団により、何時しか二番手捕手の存在となってしまった。そして、昨年位からは後輩の小田選手の台頭により、二番手捕手の座からも滑り落ちてしまった感が在った。今年は、カープから大ベテランの西山選手が移籍した事も在り、一軍出場機会すらも無いのではないかと思っていた。
厳しい言い方をしてしまうと、村田選手は可も無く不可も無くといった特徴に薄い選手だと思う。肩は決して強くないし、打撃面でも取り立てて凄いという事もない。投手リードは到ってオーソドックスなタイプだろう。突出した特徴が無いからこそ、正捕手の座に君臨出来なかったと言える。
でも、そういった先の見えない状況でも、見るからに人の良さそうな顔をした彼は、不平一つ言うでも無く、ひたすら練習に練習を重ねていたという。そんな彼だからこそ、一昨日の活躍は本当に嬉しかった。
彼の直向きな姿勢は、ジャイアンツの選手達の間でも広く知られている様で、勝利の瞬間に村田選手の頭を撫で回している工藤投手の姿が印象的だった。
ヒーローインタビューには、工藤投手と村田選手の二人が呼ばれていた。「今日の試合の感想は?」というアナウンサーの問い掛けに、「自分にとって今日が開幕戦ですから。」と生真面目に答える村田選手の姿に、胸がジーンと来た。
彼がインタビューされている間、「良くやった!」とか「これからも頑張れ!」等と側で合いの手を入れていた工藤投手。「今後の抱負は?」というアナウンサーの問い掛けに、一瞬考え込んだ村田選手に対して、「もう二度と下(二軍)に落ちない事だよな?」と声を掛けた工藤投手。その声に、目を潤ませて嬉しそうに「ハイ!」と答えた村田選手の姿に、最近とみに涙腺の弱くなった自分は貰い泣きしそうになってしまった。
「天は努力する者を見放さない。」という言葉が、必ずしも正しくなくなって来ている昨今。彼が再び陽の目を浴びる事になったのは喜ばしい事。以前、嘗てジャイアンツで繰り広げられた熾烈なショート争いの事を記事にしたが、最後にレギュラーの座を掴み取ったのは、基本に忠実でオーソドックスなタイプの川相選手だった。彼も遠回りをしたが、最後に栄冠を掴んだのだ。村田選手が彼と同じを歩めるかは、今後の彼の努力とそれに付随する運に拠るだろう。
何はともあれ、「小吉、本当に良かったね!」。
② 嘗ての仲間
一昨日の試合で、二岡選手のランニング・ホームランが飛び出した。ジャイアンツ・ファンの自分なので狂喜乱舞したのだが、その反面複雑な思いを抱いていたのも事実だった。ホークスの外野手として、二岡選手の打球を蹴飛ばしてランニング・ホームランにしてしまったのは、嘗てジャイアンツに在籍していた出口選手だったからだ。ジャイアンツでは残念ながら出番に恵まれなかった彼。新天地でやっと活躍の場を得られた事に、嬉しさを感じていた。ミスは誰しもする。大事なのは、次で如何に挽回するかだ。頑張って欲しい。
そして、昨日のファイターズv.s.ジャイアンツ戦でファイターズの先発を務めたのも、嘗ての仲間だった入来投手。ジャイアンツが勝利を収めたのは嬉しかったが、好投虚しく勝ち投手にはなれなかった入来投手の事を思うとこれ又複雑なものが在った。
ジャイアンツ時代は好投していても、ピンチを迎えると”熱くなって”連打を食らうパターンが多かった彼も、”大人のピッチング”の出来る投手に変貌していた。嘗ての仲間の彼にもエールを送りたい。
③ ローズ選手の通訳
昨日の試合でサヨナラ・ホームランを放ったローズ選手。ヒーローインタビューに呼ばれたのも当然彼だったのだが、その横には何時もの如く通訳が。アナウンサーの日本語による質問を、通訳が英語でローズ選手に伝えている雰囲気は全くなかった。と言うのも、アナウンサーが質問すると同時にローズ選手が答えていたからだ。他の外国人選手の場合、通訳が英語に置き換えて伝える事で微妙な”間”が生じるのが普通。
通訳が英語に置き換えて伝えなかったのも当然と言えば当然なのだ。ローズ選手は日本語を非常に理解していて、日常会話も難なくこなせると聞く。なのに、通訳を挟むのが”ジャイアンツ流”なのだ。何でも、「マスメディアが言葉尻を捕らえ曲解するので、ローズ選手が日本語で直接コメントを出すのを禁じている。」というのがジャイアンツとしての見解らしい。通訳はローズ選手が英語で答え”させられた”内容を、”わざわざ”日本語に置き換えて伝える為に居るとも言える。
実にアホらしい話だ。針小棒大に捻じ曲げた報道をするマスメディアもどうしようもないが、自由な空間を作り出そうとしないジャイアンツの姿勢も何とかして欲しいものだ。
一昨日のジャイアンツv.s.ホークス戦。何とかかんとか同一カード3連敗を免れたジャイアンツだが、工藤投手の踏ん張りも大きかったが、登録抹消された阿部選手の代わりに一軍登録され、この試合の捕手を務めた”小吉”こと村田(善)選手の好リードとナイス・バッティングが光ったと思う。
嘗ては正捕手の座を掴み取ったと思われた村田選手。しかし、阿部選手の入団により、何時しか二番手捕手の存在となってしまった。そして、昨年位からは後輩の小田選手の台頭により、二番手捕手の座からも滑り落ちてしまった感が在った。今年は、カープから大ベテランの西山選手が移籍した事も在り、一軍出場機会すらも無いのではないかと思っていた。
厳しい言い方をしてしまうと、村田選手は可も無く不可も無くといった特徴に薄い選手だと思う。肩は決して強くないし、打撃面でも取り立てて凄いという事もない。投手リードは到ってオーソドックスなタイプだろう。突出した特徴が無いからこそ、正捕手の座に君臨出来なかったと言える。
でも、そういった先の見えない状況でも、見るからに人の良さそうな顔をした彼は、不平一つ言うでも無く、ひたすら練習に練習を重ねていたという。そんな彼だからこそ、一昨日の活躍は本当に嬉しかった。
彼の直向きな姿勢は、ジャイアンツの選手達の間でも広く知られている様で、勝利の瞬間に村田選手の頭を撫で回している工藤投手の姿が印象的だった。
ヒーローインタビューには、工藤投手と村田選手の二人が呼ばれていた。「今日の試合の感想は?」というアナウンサーの問い掛けに、「自分にとって今日が開幕戦ですから。」と生真面目に答える村田選手の姿に、胸がジーンと来た。
彼がインタビューされている間、「良くやった!」とか「これからも頑張れ!」等と側で合いの手を入れていた工藤投手。「今後の抱負は?」というアナウンサーの問い掛けに、一瞬考え込んだ村田選手に対して、「もう二度と下(二軍)に落ちない事だよな?」と声を掛けた工藤投手。その声に、目を潤ませて嬉しそうに「ハイ!」と答えた村田選手の姿に、最近とみに涙腺の弱くなった自分は貰い泣きしそうになってしまった。
「天は努力する者を見放さない。」という言葉が、必ずしも正しくなくなって来ている昨今。彼が再び陽の目を浴びる事になったのは喜ばしい事。以前、嘗てジャイアンツで繰り広げられた熾烈なショート争いの事を記事にしたが、最後にレギュラーの座を掴み取ったのは、基本に忠実でオーソドックスなタイプの川相選手だった。彼も遠回りをしたが、最後に栄冠を掴んだのだ。村田選手が彼と同じを歩めるかは、今後の彼の努力とそれに付随する運に拠るだろう。
何はともあれ、「小吉、本当に良かったね!」。
② 嘗ての仲間
一昨日の試合で、二岡選手のランニング・ホームランが飛び出した。ジャイアンツ・ファンの自分なので狂喜乱舞したのだが、その反面複雑な思いを抱いていたのも事実だった。ホークスの外野手として、二岡選手の打球を蹴飛ばしてランニング・ホームランにしてしまったのは、嘗てジャイアンツに在籍していた出口選手だったからだ。ジャイアンツでは残念ながら出番に恵まれなかった彼。新天地でやっと活躍の場を得られた事に、嬉しさを感じていた。ミスは誰しもする。大事なのは、次で如何に挽回するかだ。頑張って欲しい。
そして、昨日のファイターズv.s.ジャイアンツ戦でファイターズの先発を務めたのも、嘗ての仲間だった入来投手。ジャイアンツが勝利を収めたのは嬉しかったが、好投虚しく勝ち投手にはなれなかった入来投手の事を思うとこれ又複雑なものが在った。
ジャイアンツ時代は好投していても、ピンチを迎えると”熱くなって”連打を食らうパターンが多かった彼も、”大人のピッチング”の出来る投手に変貌していた。嘗ての仲間の彼にもエールを送りたい。
③ ローズ選手の通訳
昨日の試合でサヨナラ・ホームランを放ったローズ選手。ヒーローインタビューに呼ばれたのも当然彼だったのだが、その横には何時もの如く通訳が。アナウンサーの日本語による質問を、通訳が英語でローズ選手に伝えている雰囲気は全くなかった。と言うのも、アナウンサーが質問すると同時にローズ選手が答えていたからだ。他の外国人選手の場合、通訳が英語に置き換えて伝える事で微妙な”間”が生じるのが普通。
通訳が英語に置き換えて伝えなかったのも当然と言えば当然なのだ。ローズ選手は日本語を非常に理解していて、日常会話も難なくこなせると聞く。なのに、通訳を挟むのが”ジャイアンツ流”なのだ。何でも、「マスメディアが言葉尻を捕らえ曲解するので、ローズ選手が日本語で直接コメントを出すのを禁じている。」というのがジャイアンツとしての見解らしい。通訳はローズ選手が英語で答え”させられた”内容を、”わざわざ”日本語に置き換えて伝える為に居るとも言える。
実にアホらしい話だ。針小棒大に捻じ曲げた報道をするマスメディアもどうしようもないが、自由な空間を作り出そうとしないジャイアンツの姿勢も何とかして欲しいものだ。
外交官や政治家、ビジネスの場などのように言葉尻をつかまれてはいけない、日本語力が不十分ではまずい場ならいざしらず、
出る質問は「打った球は?」「雰囲気はどうか」「明日の試合は?」「ファンに一言」決まりきっている(笑)。
まさか「国連常任理事国に日本は入るべきかどうかアメリカ人として答えて」などと言う難しい質問はありえない(例が極端でした・・)
日本語が理解出来、自分でしゃべれるのにしゃべらせないって、大げさに言えば「言論統制」では?
彼はのびのびやらせてやらないと・・(コーンヘアはOKなのか?)。
入来も開幕当初は中継ぎでしたが今回の好投で先発ローテに固定されることを願いたいです。かつてメジャー行きを巡って当時の三山代表ともめなければあのトレードもなかったのではと思うと残念でなりません。しかもそのトレード相手の井出を1年で放出。選手補強の仕方に思わず首をかしげてしまいます。
明日楽天は岩隈が先発するそうです。広島は恐らく負けるでしょう(楽天並の低戦力、低年俸。勝てば儲けもんです)ジャイアンツが日ハムを3タテし最下位から脱出するのか…。
もし明日巨人が勝ち今季初の同一カード3連勝を成し遂げたならば、今の巨人の強さは間違いなく本物であり『メーク・ミラクル』も現実味を帯びてくると睨んでいます。
明日のジャイアンツーファイターズ戦が今年のセ界を左右するやもしれぬと勝手に邪推している、カープファンです(笑)
ジャイアンツ・ファン歴30年余で、酸いも甘いも噛み分けて来ました。ですので、このチームの特性はそれなりに理解しているつもりですし、優勝しそうな年はそれなりの”匂い”を感じるのですが、今年は全くその匂いが無くて。今の落語ブームに付いて、小朝師匠が「一過性のモノだと思う。」と冷静に分析されていましたが、今のジャイアンツも同じ様な気がします(笑)。
で、カープ勝ったじゃないですか。おめでとうございます。何度も書きますが、このチームの底力を考えた時、下位に居座っているのはおかしいと思っています。
しかし、ゴールデンイーグルスは岩隈投手でも勝てないとなると、事態は深刻ですね。応援しているのですが・・・。
出口・入来選手もそうですけど、元巨人の選手の活躍は嬉しいですからね。
最近では西武の河原投手。この前の巨人西武戦では序盤に点はとられましたけど、3回以降はよく抑えてました。まぁ結局巨人が勝ちましたけど、河原投手に黒星が付かなくて少し安心したり
楽天の吉岡選手も、近鉄時代の活躍は嬉しかったですからね!
③のローズ選手の話は初めて知りました!
考えてみれば、ヒーローインタビューでも傍に通訳はいますけども、アナウンサーの質問にいつも即答えてますからね。
野球に限らず、外国人選手でも日本語を覚えようとしない人もいますけど、ローズ選手みたく覚えてくれるとやっぱ嬉しいですからね。
FA取得して日本人選手扱いなんですから、通訳をつけずに自由にやらせてあげたらいいのになぁ