近年は足を運ぶ事が殆ど無くなったが、子供の頃は家族でデパートに良く行っていた。今の様に娯楽で溢れ返ってている時代では無かった当時、(9年前に雫石鉄也様が書かれた記事のタイトル通り)「デパートはぼくたちのワンダーランドだった」のだ。
良く足を運んでいたデパートの1階はイヴェント・スペースになっていて、其処で収録された内容が、地上波で放送されていたりも。何の番組だったかは忘れてしまったが、或る有名人が司会をしている場面に2度出会した事が在る。目鼻立ちのはっきりした、口が大きな女性。誰なのかは判らなかったけれど、大きな声で話し始めたら、「聞いた事が在る声だ!」と思った。彼女は2,000曲以上とも言われるコマーシャル・ソングを歌い、“コマソンの女王”と呼ばれた天地総子さん。
此方に彼女が歌ったコマソンの“一部”が紹介されているけれど、「パンシロンの歌」【動画】や「サクマのチャオ」【歌】、「ライオネスコーヒーキャンディー」【動画】、「アート引越センター」【歌】、「出前一丁」【動画】、「ぽんぽこたぬきのおまんじゅう」【動画】等、印象深い物許り。又、「全国こども電話相談室のテーマ曲」【歌】を歌われていたり、「連想ゲーム」【動画】で3代目・紅組キャプテンを務めていたのも懐かしい。
そんな彼女が1月6日、塞栓性脳梗塞にて78歳で亡くなられた。昨年11月、「クイズ!脳ベルSHOW」【動画】の“再放送”(初回放送は、2018年1月1日とか。)の解答者として、元気な姿を見せていただけに、今回の訃報には驚かされた。
「一般人の海外旅行が夢のまた夢だった時代に、女性として海外を飛び回っていた方。」という憧れの気持ちと共に、「親族が、彼女の身内と知り合いだった。」という縁も在り、兼高かおるさんが1月5日に亡くなられた(享年90)際には一抹の寂しさを感じたが、更なる訃報が飛び込んで来た。
女優の市原悦子さんが昨日、心不全にて82歳で亡くなられた。昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」【動画】でナレーションを務める予定だったが、体調不良で降板。以降、3月には一時、仕事復帰されたものの、体調が思わしく無いという話を聞き、心配していたが・・・。
「まんが日本昔ばなし」【動画】では常田富士男氏と2人だけで、全ての登場人物の声を担当していた市原さん。TVドラマ「家政婦は見た!」【動画】での石崎秋子役もそうだが、何処か浮世離れした喋り方と雰囲気が、非常に特徴的な方だった。其の声を聞いただけで、「あっ、〇〇さんだ!」と判る、数少ない女優だったと思う。