先週末、横溝正史氏の「犬神家の一族」*1の映画製作発表が行われた。”横溝ワールド”とも言える、あのおどろおどろしくも禍々しい世界観が好きで、映像化される度についつい見てしまう。今回の映画は、監督に市川崑氏、主演に石坂浩二氏という、同作品が30年前に映画化された際と同じゴールデン・コンビ復活というのが何とも嬉しい。
名探偵金田一耕助を主人公とした作品は、これ迄にも数多く映像化され来ている。過去、映画版&TV版共に、各々12人*2が金田一耕助役を務めているそうだ。(高倉健氏や愛川欽也氏、中井貴一氏迄が演じていたとは、不覚にも知らなかった。)
多くの役者が演じて来た金田一耕助だが、TV版では古谷一行氏*3、映画版では石坂浩二氏というのがMy favorite。特に、市川監督の紡ぎ出す映像美が堪らなく好きなので、石坂氏とのコンビで製作された「犬神家の一族」、「悪魔の手毬唄」、「獄門島」、「女王蜂」、そして「病院坂の首縊りの家」は何度も見返した程。*4
90歳になられた”巨匠”市川監督は、「工夫してCGも使いたい。」と語れば、64歳の”名優”石坂氏も「(前作と比べて)良い意味で”使用前・使用後”になれば良い。芝居とは何かを教えてくれた監督への恩返しになればと思う。」と意気込みを口にしている。意気軒昂とは正にこの事か。
今から来年の公開が待ち遠しい。
*1 こちらに、これ迄映像化された「犬神家の一族」の配役比較が載っている。犬神松子役の高峰三枝子さんの鬼気迫る演技が今でも忘れられないが、その他にも犬神梅子役の草笛光子さん、犬神幸吉役の小林昭二氏(仮面ライダー・シリーズでの”おやっさん”こと立花藤兵衛役や、ウルトラマンのムラマツ・キャップ役でも御馴染み。)、古館恭三弁護士役の小沢栄太郎氏、橘警察署長役の加藤武氏等々、数多の名優が出演している30年前の石坂バージョンが秀逸だと思う。
*2 TV版には、番外篇ドラマと言える「明智小五郎VS金田一耕助」にて金田一耕助役を演じた長瀬智也氏もカウントした。
*3 1977年から放送された「横溝正史シリーズ」は、兎に角怖くて且つ面白かった。此処にも多くの名優が出演していたが、中でも”怪優”伊藤雄之助氏の演技は異彩を放っていた。それだけに、番組の合間に流れていた(と記憶しているのだが。)染毛剤のCM(パオン?)で、草笛光子さんと共に「綺麗な髪よ~ アハハハハハハーン♪」なぞと歌い踊る伊藤氏のギャップに面食らったものだ。
*4 野村芳太郎氏が監督、渥美清氏が金田一耕助役を務めた映画「八つ墓村」も好きな作品。寺田辰弥役のショーケンも良かったが、何と言っても光っていたのが森美也子役の小川真由美さん。狂気の面相でショーケンを追って洞窟内を走り回るシーンが最高だった。
名探偵金田一耕助を主人公とした作品は、これ迄にも数多く映像化され来ている。過去、映画版&TV版共に、各々12人*2が金田一耕助役を務めているそうだ。(高倉健氏や愛川欽也氏、中井貴一氏迄が演じていたとは、不覚にも知らなかった。)
多くの役者が演じて来た金田一耕助だが、TV版では古谷一行氏*3、映画版では石坂浩二氏というのがMy favorite。特に、市川監督の紡ぎ出す映像美が堪らなく好きなので、石坂氏とのコンビで製作された「犬神家の一族」、「悪魔の手毬唄」、「獄門島」、「女王蜂」、そして「病院坂の首縊りの家」は何度も見返した程。*4
90歳になられた”巨匠”市川監督は、「工夫してCGも使いたい。」と語れば、64歳の”名優”石坂氏も「(前作と比べて)良い意味で”使用前・使用後”になれば良い。芝居とは何かを教えてくれた監督への恩返しになればと思う。」と意気込みを口にしている。意気軒昂とは正にこの事か。
今から来年の公開が待ち遠しい。
*1 こちらに、これ迄映像化された「犬神家の一族」の配役比較が載っている。犬神松子役の高峰三枝子さんの鬼気迫る演技が今でも忘れられないが、その他にも犬神梅子役の草笛光子さん、犬神幸吉役の小林昭二氏(仮面ライダー・シリーズでの”おやっさん”こと立花藤兵衛役や、ウルトラマンのムラマツ・キャップ役でも御馴染み。)、古館恭三弁護士役の小沢栄太郎氏、橘警察署長役の加藤武氏等々、数多の名優が出演している30年前の石坂バージョンが秀逸だと思う。
*2 TV版には、番外篇ドラマと言える「明智小五郎VS金田一耕助」にて金田一耕助役を演じた長瀬智也氏もカウントした。
*3 1977年から放送された「横溝正史シリーズ」は、兎に角怖くて且つ面白かった。此処にも多くの名優が出演していたが、中でも”怪優”伊藤雄之助氏の演技は異彩を放っていた。それだけに、番組の合間に流れていた(と記憶しているのだが。)染毛剤のCM(パオン?)で、草笛光子さんと共に「綺麗な髪よ~ アハハハハハハーン♪」なぞと歌い踊る伊藤氏のギャップに面食らったものだ。
*4 野村芳太郎氏が監督、渥美清氏が金田一耕助役を務めた映画「八つ墓村」も好きな作品。寺田辰弥役のショーケンも良かったが、何と言っても光っていたのが森美也子役の小川真由美さん。狂気の面相でショーケンを追って洞窟内を走り回るシーンが最高だった。
TBありがとうございます。
勝手にキャスティングしたりして楽しんでおります。
市川監督の映画でおなじみの人たちも
多数出演するんじゃないでしょうか。
前作とはまた違う面白さが出ることを
期待したいです。
ちょうど文庫本を読み出す年頃と、MBS制作のテレビシリーズが重なったので、片っ端から読みました。
あのMBS制作のシリーズは秀逸でしたね。
私は黒猫亭殺人事件が好きです。
原作に忠実すぎて長くなったりしたみたいですが、2時間ドラマ版より秀作だと思います。
後年は古谷氏のアクが強くなってしまったのが残念・・。
映画楽しみですね。
高倉健さんよりも以前、片岡千恵蔵なんかが戦後すぐにやった金田一も含めると、20人近くになるみたいですよ。
私は、以前「18人の金田一耕介」という本を買ったので(98年発行、山田誠二著、光栄)、もっといるかもしれません。
探してみると面白いかも、です。
長文失礼しました。
横溝作品お好きなのですね~
私も古谷一行さんのシリーズが大好きでした♪
原作本の表紙そっくりのヘアスタイルだった京マチ子さんの「佐清~」が、高峰さんとアクセントが違っていて面白かったですし、田村亮さんの佐清マスクも、能面を模したデザインで、松子夫人の犯行場面と繋がっていて“巧いっ!”と唸ってしまいました!
映画とテレビ版に出演された“司葉子さん”
あの品の良さ、お声はたまりません(笑)
「女王蜂」の終盤、大道寺邸で岸恵子さんと廊下を歩く場面では、お2人のお声がとっても似ていて、不思議なムードを醸し出していました。
「獄門島」の佳つ乃さんの
“昔のことは、忘れよう忘れようおもても・・忘れられんものなんですなぁ・・”
ってセリフが大好きで何度も何度も真似をしたものです(喜)
石坂さんの金田一5作品は、脇役の皆さんの芝居を観るだけでも十二分に楽しめますからネ!
草笛さん、三木さん、伴淳さん、大滝さん、常田さん、渡辺美佐子さん、白石加代子さんは最高です!
長くなりました(苦笑)この辺で我慢して終わります〆
横溝さん?
ならばここが好きですわ。
いつでるかと(笑)
ようやくアップできます。
イラストもお書きになる方のHPですが、目に優しい色使いです(笑)
だぶっている人を除くと20人近くなりますね。失礼しました。
松子夫人はやはり高峰三枝子さんのインパクトが強いですよね。誰になるんでしょうね。
確か、あの江戸川乱歩さんの専属だったんでしたね。横溝さん。その後ご自分でも小説を書き始めたとか・・・。(うら覚えですみません・・)
今の時代、あの昔のなんともいえない雰囲気や情景を再現できる場所がなかなかないとは思えますが、とても期待しています。
最近作られた時代劇はどうも「ホントに現代」っぽくてとてもがっかりさせられているので、横溝ワールドだけは以前のおどろおどろ世界を貫いて欲しいですね。
ケータイも無い、DNA鑑定もない、インターネットも無い、自転車で走るから耕さんが好き。
団地住まいですので「黒と白」は怖かったなあ。
でもテレビの古谷一行も良かった。
私の中では、この2人がだぶっていますが、市川先生では、石坂浩二ですね。
ショーケンの出た八つ墓村も良かったし、本陣殺人事件も良かった。
犬神家の一族のリメイクが楽しみです。
ただ石坂浩二もう歳ですよね。
でも絶対にみます。