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「王理事長困惑!? 僅か2安打で名球会か ヤンキースで頭角を現したソリアーノ」(8月2日、zakzak)
日本プロ野球名球会(王貞治理事長=ソフトバンク球団会長)が頭を悩ませている。ヤンキースのアルフォンソ・ソリアーノ外野手(37歳)が、大リーグ通算1,994安打(米時間7月30日現在)をマーク。実はメジャー・デビュー前、広島に所属していた1997年シーズンで2安打を記録しており、日米通算2,000安打となれば、入会資格を満たすからだ。外国人選手の資格に付いては4月に会員となった横浜DeNAのアレックス・ラミレス外野手(38歳)を巡って議論が沸き起こった許りだが、今回の難問の答えは・・・。
「そりゃ入会資格は在るじゃろ。彼が背番号74を付けて駆け回っていた姿は覚えとるよ。」。こう断言するのは、或る広島OBだ。
ソリアーノは広島がドミニカ共和国に開設したカープアカデミー出身。1996年には20歳で来日し広島入り。翌1997年に1軍で9試合に出場し17打数2安打(打率.118)。其の潜在能力で大いに将来を嘱望された。
ところが同年オフ、代理人の団野村氏と球団との間で年俸闘争が勃発し退団。ヤンキース入りすると頭角を現し、2002年に209安打、打率3割、39本塁打、41盗塁をマーク。確実性・長打力・俊足を兼ね備えた強打者として鳴らした。
其の後、レンジャーズ、ナショナルズ、カブスと渡り歩き、7月26日のトレードで10年振りにヤンキースへ電撃復帰。イチロー外野手と同僚になった。松井氏の引退セレモニーが行われた28日のレイズ戦では、復帰初本塁打とサヨナラ適時打を含む5打数4安打3打点と活躍し、花を添えた。
そんなスラッガーが目前に迫った名球会の扉を開く資格とは、どうなっているのか。
打者の場合、日米通算で2,000安打以上。投手の場合は200勝以上、若しくは250セーヴ以上。7月26日に日米通算2,000安打を達成したロッテ・井口を含めると、会員は54人に上り、他に元阪神の村山実氏等故人7人は、名誉会員扱いとなっている。
外国人枠で入団した選手で初の名球会入りとなったラミレスの場合、来日前にインディアンス、パイレーツで記録した大リーグ通算86安打を加算するかで意見が割れた。結局、名球会側は「日本プロ野球でのキャリアをスタートさせた時点から起算する。」との見解を示し、“日本のみ”で放った安打が2,000に達した今年4月6日を以て、入会を認めた。
過去にも“日米通算”で2,000安打を超えた選手は存在した。元巨人のクロマティ氏(大リーグ通算1,104安打、日本通算951安打)、同じく元巨人のホワイト氏(大リーグ1,803安打、日本348安打)が其の例だ。名球会が下した見解が無ければ、資格の在る外国人選手は多数存在した事になってしまうからだ。大リーグ通算1,933安打の実績を引っさげ楽天に加入した新外国人ジョーンズも、7月28日のロッテ戦で日米通算2,000本に達したが、当然対象外だ。
だが、日本デビューのソリアーノは違う。名球会の見解に従えば、メジャー・デビュー前に広島で記録した2安打は勿論、大リーグでの安打も含めて良い理屈になる。
其処で都内の名球会事務局に問い合わせてみると、「ソリアーノの件ですか?」と、直ぐに反応が在った。名球会側でも既に問題の重要性を認識しており、12月に開かれる総会で議論して、其の是非を決めると言う。
其の上で担当者は「会員の間には、色んな意見が在ります。飽く迄日本プロ野球の名球会ですから、日本球界に殆ど貢献していない選手を対象にする事が果たして適当なのか、という疑問の声も上がっています。」と明かした。
其の会員の考えはどうなのか。通算2,173安打の会員、元ヤクルト監督の若松勉氏は「(ソリアーノが)日本で遣っていたという印象が無いし、何とも言えない。」と戸惑い気味。通算2,901安打の野村克也氏も「最近、名球会は活動しているのか?」とソリアーノ問題以前に、関心が薄い様子だった。
抑、ソリアーノに入会を促して、興味を示すかどうかという根本的な事も現時点では不明だが、名球会は日本球界でも最高級のステータス。其れを目標に、プロ入りする若者も多い。今季限りの現役引退を表明した中日・山崎は「27年遣って、2,000本(安打)打てねえとは。」と後ろ髪を引かれている程だ。降って湧いたソリアーノ問題にも、明確な見解を示して欲しいものだが・・・。
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興味の無い人にとっては、ハッキリ言って「どうでも良い話。」だとは思う。でも、「昭和九年会」と共に「名球会」の動向が気になって仕方無い自分にとっては、「問題提起の為の問題」といった感じの今回の話題には、どうしても食い付かない訳にはいかない。
メジャーで此れ程の実績を残しているソリアーノ選手が、「名球会に加入しますか?」と尋ねられた所で、「『名球会』って何?」ってなもんだろう。日本プロ野球を愛する人間としては、「名球会に入りたい。」と熱望してくれていた“ラミちゃん”には嬉しい思いが在るけれど、一般的な外国人選手の場合は名球会の存在を知らないだろうし、知っていても「プロ野球OBの同好会」位のイメージしか無いだろう。
抑、名球会の入会資格は、同会が設立された当初から“恣意的な面”が在った。「打者の場合、通算で2,000安打以上。投手の場合は200勝以上。」(セーヴに関する条件は無かった。)というのに加え、「昭和生まれ」という条件が設けられているのは、「元会長の“カネやん”が『昭和生まれ』という条件を設ける事で“先輩達”を排除し、同会を牛耳りたかったから。」と言われている。真偽の程は定かでは無いが、カネやんの性格を考えたら、事実だと思うけれど。
近年、名球会の新加入者は打者許りで、投手は非常に少ない。「打高投低」の近代野球では、「200勝投手」の出現は益々厳しくなるだろう。去年、「『名球会』の入会資格に付いて考える」という記事で「入会資格の通算記録面での変更」を提案したけれど、今回の問題を切っ掛けに「入会資格」の抜本的な見直しをした方が良いと思う。
個人的な意見を記すならば、「飽く迄日本プロ野球の名球会なので、日本球界に殆ど貢献していない選手を対象にすべきでは無い。」という考え方には賛成。「日本プロ野球でキャリアをスタートさせた時点から起算する。」というよりも、「日本プロ野球で、“一定以上”の記録を残した上での通算記録。」とした方が、多くのプロ野球ファンから受け容れられそうな気がするけれど。
入会条件が達成された時点で、日本での実績が50%を越えている事。なんてのは?
ソリアーノ選手の件、此れだけ凄い選手に着目していたカープの凄さを感じると共に、「彼が居たら、カープはもっと強くなっていただろうなあ・・・。」と残念でならない。まあ、残っていたとしても、資金面で厳しい同球団ですから、早晩退団していたかもしれないけれど。
「入会条件が達成された時点で、日本での実績が50%を越えている事。」、其れも在りですね。どういう条件にせよ、日本プロ野球での実績が或る程度無いと、「何で彼が?」ってな事になっちゃうだろうし。
名球会自体が昔と比べて全く存在感か無いですね
昔は正月になると名球会ハワイゴルフ大会が必ず放送されたもんです
そして金やんの娘がレポーターをしてた時も有りましたね
大リーグに行く選手に余り良い顔をしない名球会だから大リーグ憎しで入会させないでしょう
時にイチローは将来日本に帰って来るんでしょうかね
将来アメリカ国籍を取得するんじゃないかと勘ぐってますけど
国民栄誉賞をもらいアメリカ国籍にしたら非難が殺到しそうですね
まぁ国籍云々は個人的妄想で将来はドラゴンズの監督になると〝確信〟してます!
カネやんの息子も娘も、彼に似ない美形でしたよね。名球会の番組に娘がレポーター役で出ていたのも覚えていますが、「バーターで起用されたんだろうなあ。」というのがモロ判りでした。
イチロー選手、恐らくはアメリカ永住は無い様に思います。「過度に私生活に触れられるのは大嫌いだけれど、日本のメディアやファンから放っておかれるのも嫌。」という感じが、彼からは伝わって来るので。
ナベツネは彼をジャイアンツに呼びたい様ですが、少なくとも“指導者”としては100%無い様に思います。「ジャイアンツの監督は、生え抜きじゃないと嫌。」というジャイアンツ・ファンは少なく無いと思うので。自分は嘗て「掛布雅之氏を、ジャイアンツの監督に!」と記した事が在りますし、「絶対に生え抜きじゃないと駄目。」と迄は思っていないけれど、でも、「望むらくは、生え抜きが務めて欲しい。」という気持ちも在ります。