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エース:野球に於て、“チームで最高の先発投手”を意味する。略常にチームのスターティング・メンバーとして初回から投げ、怪我や特殊な事情が無い限り、開幕戦で投げる事を求められる。
エース・ナンバー:野球やサッカー等のスポーツに於て、伝統的にチームのエース(野球ならば投手、サッカーならばストライカー、若しくはゲームメーカー)が付けるとされている背番号の事。
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「わが子に『なぜ海の水はしょっぱいの?』と聞かれたら? ~尊敬される大人の教養100」は、「週刊現代」に連載中のコラム「今週の『へえ~、そうなんだ』」を纏めた本。タイトル通り「へえ~、そうなんだ。」と思わせる記事が多いのだけれど、「プロ野球の背番号でいちばん防御率が低いのは?」も、そんな1つだ。
「日本プロ野球では、一桁台の背番号を身に付けているのは殆ど野手で、『10』から『19』となると途端に投手が多くなる。」という傾向が在る。
数多在る背番号の中でも、日本プロ野球に関して言えば、エース・ナンバーと呼ばれる物が幾つか存在。投手のエース・ナンバーでは「1」、「11」、「17」、「18」、「19」、「20」、「21」、「22」、「27」、「28」、「34」、「41」等が挙げられるが、一般的なイメージでは「エース・ナンバー=『18』」となるのではなかろうか。
「日本プロ野球に於て、1950年からの60年余りで、投球回上位の投手の平均通算防御率を、背番号別に集計&割り出してみた。」所、トップは3.05の「11」だったそうだ(「18」は3.24。)。又、勝率でも「11」がトップで、“チームに勝利を齎す可能性が高い投手”は、「11」が多い事に。此れ等の点では、「エース・ナンバーは『18』よりも、『11』が相応しい。」と言えるかも知れない。
だが、投球回や勝利数、奪三振に関しては、「18」が1位。「誰よりも多くマウンドに上がり、先発ローテーションを支える力投型の投手。」が「18」とも言え、そういう意味では「エース・ナンバー=『18』」となるのだろう。
「与四球率が低い。」という意味で、コントロールが良いのは「19」と「26」だと言う。前者は吉見一起氏や金子千尋投手、後者は西本聖氏や内海哲也投手等が背負った背番号で、確かにそういうイメージが在る。
投手では無いけれど、野手の場合、各背番号の本塁打数上位20人を集計すると、其の合計が最も多いのは「8」の4,282本。でも、打点で言えば、「3」が「8」を上回る。共に強打者のイメージが在る2つの背番号だが、元記事にも記されている様に、「勝負強さは『3』で、一発の魅力は『8』。」という事か。