子供の頃に夢中になって見ていた特撮番組やアニメが、YouTubeに多くアップされている。「イナズマン」(1973年10月2日~1974年3月26日放送)【動画】も、そんな1つだ。
昔の特撮番組を大人になって見返してみると、「此の人も出てたんだ!」と意外な登場人物に驚いたりする。「仮面ライダー」【動画】に野原ひろみ役で出演していた島田陽子さんや「ウルトラマンA」【動画】に牛神男役で出演していた蟹江敬三氏等がそうだけれど、「イナズマン」に丸目豪作役【画像】として出演していたのが、時代劇の悪役で名を馳せた、若かりし頃(27歳)の北村晃一氏と“今回”知って、「そうだったんだ。」と驚いた。
又、昔の特撮番組は、大人となった今見返すと、突っ込み所満載だったりする。「イナズマン」で言えば、「主人公・渡五郎(伴大介氏)が“偶然”、1人の男が敵に襲われてる所に出会す。」という場面【画像】が在る。襲われている男性は“博士”で、敵の基地から逃げ出した所を襲われていた(良く在る設定。)のだが、「何の情報も無く、一般的な知名度も無いだろう博士に対して、五郎は“当たり前の様に”『博士!』と呼び掛ける。」のだ。「どうして彼が、博士だと判ったのか?」は、大いに謎だ。
「イナズマン」には、「日本列島の地下に走るマグマの中心点を爆破して“貫通”させる事で、日本の全火山を一斉爆発させる。」事を敵が企むという回が在る。中心点(結局は誤りだったのだが。)を見付けた敵が、其の中心点を爆破するという場面では、「何故か地下では無く、山の天辺“だけ”を爆破している。」のだ。「噴火もしていない山、其れも天辺だけを爆破したって、全く意味が無いのでは?」と思うのだが・・・。
何の役にも立たない「少年同盟」の存在も「イナズマン」の突っ込み所の1つだが、何といっても一番突っ込んでしまうのは、撮影手法に在る。
「仮面ライダーV3」【動画】では「高知県室戸岬での撮影時、爆発をさせ過ぎた為、海岸の地形が変わってしまって、担当官庁から怒られた。」とか、「主人公が、ロープウェイの上【画像】でアクションを繰り広げた。」とか、今じゃあ考えられない事が天こ盛り。
「イナズマン」も「仮面ライダーV3」同様、今じゃあ考えられない撮影手法が多い。「本物の墓地でのアクション・シーン」【動画】なんていうのは、今じゃあ“倫理面”で難しいのではなかろうか?CGなんて存在しない時代、組み立てられたセットでも無く、本物の墓地で激しいアクションを繰り広げる。昭和という時代を感じさせる撮影手法だ。