以前にも書いたが、自分は占いの類を全くと言って良い程信じていない。占いを信じようが信じまいがそれは全く個人の自由だし、信じているからといってその事をどうこう言うつもりは無い。唯、個人的に信じる気にはなれないというだけの話。嘗て藤田小女姫(ふじた・こととめ)さんという政財界に広く信奉された著名な占い師が居たが、自身がその後に惨殺されるのを予期出来なかった(と思われる)のも、自分が占いを信じられない一因となっている。「自分にとって良い内容は信じ、そうで無い内容は一切無視。」というのが、精神衛生上最も良い占いとの接し方の様に“自分は”思う。
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「大戦中に昭和天皇を占う 英情報機関の占星術師」(3月4日、共同通信)
第2次大戦中に英情報機関が登用した占星術師が、昭和天皇等敵国指導者の運勢を独自に占い、英陸軍省に定期的に報告していた事が、英公文書館が4日公開した情報局保安部(MI5)の機密文書で明らかになった。
英政府が当時、占星術師を雇っていた事は知られている。占いの結果が政府内でどう扱われたかは不明だが、文書によると、これ等の「予言」を真剣に捉えていた高官も一部には居たという。
この占星術師はハンガリー人のルイス・ドウォール氏(1903年~1961年)。1935年にドイツから英国に移り、戦時中は対外情報機関の特殊作戦委員会(SOE)で大尉の肩書を得た。
1942年に作成した文書でドウォール氏は、これ迄に提出した自分の占いの結果と実際の戦況を比較。同年6月5日から7日にかけて行われ、日本が敗北したミッドウェー海戦に付いて「6月は(昭和天皇)ヒロヒトにとって悪い時期だ。特に8日前後。」と予言したと実績を誇示した上で、翌年の昭和天皇やナチス・ドイツのヒトラー等の運勢を月毎に細かく占っている。
MI5は外国人であるドウォール氏を警戒し、活動内容や接触先等に付いて戦後の1952年迄調査を続けていた。
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古今東西、時の権力者が占いにのめり込んでしまうケースは結構在った。我が国で言えば女王・卑弥呼なんぞは占い師そのものだし、海外でもノストラダムスといった超有名な占い師が居た。握った権力が強ければ強い程に人は孤独になり、他者を信じられなくなるもの。だからこそ人知を超えた何かに縋りたくなった(なる)のだろうし、その代表的な物が占いなのだろう。
だから第2次大戦中に英情報機関が占い師を登用していた事自体に驚きは無いが、彼の占いで左右された作戦がかなりを占めていた“としたら”、それはそれで驚かされる事だろう。ミッドウェー海戦での予言実績を以てして、「彼の予言は絶対に当たる。」という“空気”が機関内に広まった可能性もゼロとは言えないだろうし。まあMI5が彼自身をかなり警戒していた様なので、其処迄彼の影響力は無かったのかもしれないが。
ところで今、内田康夫氏の作品「靖国への帰還」を読んでいる。内田氏と言えば「浅見光彦シリーズ」を始めとする数多のミステリー小説を手掛けて来られた大御所だが、この「靖国への帰還」は一寸毛色が変わっている。所謂ミステリー小説では無く、戦時中に生きた若者達の姿を通して「靖国問題」に触れた、SFチックな内容らしい。著者自身が「これは私の代表作になるかもしれない。」と述べている様に、多くの資料に当たった上での力作という。
未だ読み始めたばかりなので何とも言えないが、興味深かったのは主人公・武者滋(むしゃ・しげる)が海軍予備学生に志願した件。彼が受けた第13期の採用試験は身体検査と体力検査、そして佐官級による口頭試問だけ。応募者が何れも大学や専門学校の学生という学力を信じてか、筆記試験による学力審査は行われなかった様だ。
そして武者は茨城県の土浦航空隊に入隊するのだが、此処でより綿密な身体検査、飛行適性検査を受ける事になる。「飛行機搭乗員として堪え得る肉体的条件と、適切な心の条件の有無を判別する。」というのが飛行適性検査で、15項目にも及ぶ精密検査とか。視聴覚、筋肉運動の測定というのはパッとイメージ出来るが、「顛倒角度」といった一般にはイメージし難い項目も在る。これは「身体の最大直立可能な傾斜角度の測定。」という物。又、回転椅子をグルグル回して、急停止後、バネ仕掛けで床に放り出し、転倒した受験者が如何に早く起き上がり、直立不動の姿勢を取り得るかという検査も在ったとか。
中でも一番興味深かったのは、「人相判断」という検査項目。検査官が左右から天眼鏡を持って、街角の人相観宛らに一人一人の顔を入念に観察するという「人相による適性判断」。こんな検査項目が在ったとは俄には信じられず色々調べてみたのだが、こちらには「手相判断」の存在も記されており、どうやら事実の様だ。諸々の“実際的な検査”をした上で、最後は“人知を超えた部分での検査”という事なのか。
まあ「あんたは地獄に落ちる!」なぞと叫ぶ野卑で傲慢なインチキ占い師の予言よりは、未だ人相判断や手相判断の方が信じられそうだし、何よりもあのインチキ占い師の顔こそが人相学的に悪相の様に思われる。
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「大戦中に昭和天皇を占う 英情報機関の占星術師」(3月4日、共同通信)
第2次大戦中に英情報機関が登用した占星術師が、昭和天皇等敵国指導者の運勢を独自に占い、英陸軍省に定期的に報告していた事が、英公文書館が4日公開した情報局保安部(MI5)の機密文書で明らかになった。
英政府が当時、占星術師を雇っていた事は知られている。占いの結果が政府内でどう扱われたかは不明だが、文書によると、これ等の「予言」を真剣に捉えていた高官も一部には居たという。
この占星術師はハンガリー人のルイス・ドウォール氏(1903年~1961年)。1935年にドイツから英国に移り、戦時中は対外情報機関の特殊作戦委員会(SOE)で大尉の肩書を得た。
1942年に作成した文書でドウォール氏は、これ迄に提出した自分の占いの結果と実際の戦況を比較。同年6月5日から7日にかけて行われ、日本が敗北したミッドウェー海戦に付いて「6月は(昭和天皇)ヒロヒトにとって悪い時期だ。特に8日前後。」と予言したと実績を誇示した上で、翌年の昭和天皇やナチス・ドイツのヒトラー等の運勢を月毎に細かく占っている。
MI5は外国人であるドウォール氏を警戒し、活動内容や接触先等に付いて戦後の1952年迄調査を続けていた。
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古今東西、時の権力者が占いにのめり込んでしまうケースは結構在った。我が国で言えば女王・卑弥呼なんぞは占い師そのものだし、海外でもノストラダムスといった超有名な占い師が居た。握った権力が強ければ強い程に人は孤独になり、他者を信じられなくなるもの。だからこそ人知を超えた何かに縋りたくなった(なる)のだろうし、その代表的な物が占いなのだろう。
だから第2次大戦中に英情報機関が占い師を登用していた事自体に驚きは無いが、彼の占いで左右された作戦がかなりを占めていた“としたら”、それはそれで驚かされる事だろう。ミッドウェー海戦での予言実績を以てして、「彼の予言は絶対に当たる。」という“空気”が機関内に広まった可能性もゼロとは言えないだろうし。まあMI5が彼自身をかなり警戒していた様なので、其処迄彼の影響力は無かったのかもしれないが。
ところで今、内田康夫氏の作品「靖国への帰還」を読んでいる。内田氏と言えば「浅見光彦シリーズ」を始めとする数多のミステリー小説を手掛けて来られた大御所だが、この「靖国への帰還」は一寸毛色が変わっている。所謂ミステリー小説では無く、戦時中に生きた若者達の姿を通して「靖国問題」に触れた、SFチックな内容らしい。著者自身が「これは私の代表作になるかもしれない。」と述べている様に、多くの資料に当たった上での力作という。
未だ読み始めたばかりなので何とも言えないが、興味深かったのは主人公・武者滋(むしゃ・しげる)が海軍予備学生に志願した件。彼が受けた第13期の採用試験は身体検査と体力検査、そして佐官級による口頭試問だけ。応募者が何れも大学や専門学校の学生という学力を信じてか、筆記試験による学力審査は行われなかった様だ。
そして武者は茨城県の土浦航空隊に入隊するのだが、此処でより綿密な身体検査、飛行適性検査を受ける事になる。「飛行機搭乗員として堪え得る肉体的条件と、適切な心の条件の有無を判別する。」というのが飛行適性検査で、15項目にも及ぶ精密検査とか。視聴覚、筋肉運動の測定というのはパッとイメージ出来るが、「顛倒角度」といった一般にはイメージし難い項目も在る。これは「身体の最大直立可能な傾斜角度の測定。」という物。又、回転椅子をグルグル回して、急停止後、バネ仕掛けで床に放り出し、転倒した受験者が如何に早く起き上がり、直立不動の姿勢を取り得るかという検査も在ったとか。
中でも一番興味深かったのは、「人相判断」という検査項目。検査官が左右から天眼鏡を持って、街角の人相観宛らに一人一人の顔を入念に観察するという「人相による適性判断」。こんな検査項目が在ったとは俄には信じられず色々調べてみたのだが、こちらには「手相判断」の存在も記されており、どうやら事実の様だ。諸々の“実際的な検査”をした上で、最後は“人知を超えた部分での検査”という事なのか。
まあ「あんたは地獄に落ちる!」なぞと叫ぶ野卑で傲慢なインチキ占い師の予言よりは、未だ人相判断や手相判断の方が信じられそうだし、何よりもあのインチキ占い師の顔こそが人相学的に悪相の様に思われる。
「人間ソナー」の話は自分も見聞した事が在ります。チラッと検索してみましたら、こちら(http://members.jcom.home.ne.jp/o0-o-0o/sound/sound-absolute-pitch.htm)でも触れておられますね。戦時中、日本では「風船爆弾」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E8%88%B9%E7%88%86%E5%BC%BE)が使われていた様ですし、海外では動物に爆弾を背負わせた“兵器”が考えられていたとも。「戦力と為り得そうな物ならば何でも。」というのは何処の国も一緒だったのでしょうね。又、「超能力を兵器として使用出来ないか?」という研究が真剣に続けられていた(いる?)という話も在りますし、これなんかは正に人知を超えた部分に頼るという感じかと。
「目は口程に物を言う。」なぞと言いますよね。相手を巧みに偽ろうとしても、目をじっと見据えるとその嘘が見抜けてしまう事も往々に在ります。人相学で目と共に良く挙げられるのが唇。「上唇の厚みは他者への愛情の深さを、そして下唇の厚みは自分への愛情の深さを表している。」なぞという話を昔良く聞かされたものです。
「犬は笑う。」と言った所、犬を飼っていない人から「そんな馬鹿な。」と一笑に付されてしまった事が在ります。実際にどうかは判りませんが、嬉しい時には笑っている様に見えるんですよね。
彼女のように表沙汰にならずとも似たような人は多そうですね。
最近だとやはり安倍ちゃんですかね(苦笑)。
占い嫌いといえば上岡竜太郎さんを思い出します。
画数が同じの桂三枝と桂小枝を引き合いに出し、「姓名判断はウソというのがこの二人を見れば分かる」と解説していました(笑)
確かに姓名判断で改名する人ってあまりその後も芳しくない人が多いように思います。
ケネディー元大統領にも専属占い師が居たって話在りましたよね?安倍ちゃんの場合は両親もそういった類が好きだった様ですから、然も在りなんという感じかと(苦笑)。
上岡氏がそんな事言っておられたのですか。非常に判り易い喩えですね。以前、ビートたけし氏が星占いに付いて面白い事を書いていました。「同じ星座というだけではなく、同年同月同日に同じ親から生まれたおすぎとピーコが、あれ程迄に個性も歩んで来た人生も違うのに、同じひとくくりにされるのは変だぜ。」と。これも的を射てますよね(笑)。
上司と部下がいました。
上司は温厚で、誰とでもやっていける性格。
部下は変わり者で、誰かとしょっちゅう衝突。
私「同年同月同日生まれなのに、
あの二人、性格えらい違いますよね。
星占いは当たらないってことですか?」
他の人「血液型は違うらしいよ」
私「え?」