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「日本、平和度3位に上昇 NZ1位、最下位イラク」(6月8日付け東京新聞【夕刊】)
英調査機関等が各国の平和度合いをランク付けした2010年の「世界平和度指数」が8日公表され、ニュージーランドが2年連続で1位、日本は昨年より4つ順位を上げて3位となった。*1最下位は4年連続でイラク。
指数はシンクタンクと英経済誌エコノミスト系調査機関が149ヶ国を対象に、外国との紛争や国内の殺人事件数、テロの危険性、人権保護の水準、軍事費等23項目の要素を数値化。2007年から毎年公表している。
2位はアイスランドで、オーストリアとノルウェーが4、5位と続いた。
上位10ヶ国は、日本とニュージーランドを除く8カ国全てが、北欧を中心とした欧州の国。
日本のマイナス要素として、北朝鮮や中国との緊張関係が指摘される一方、暴力事件は少なく、テロの可能性も極めて低いと治安の良さが評価された。
アジアは、マレーシア(22位)、韓国(43位)、中国(80位)、北朝鮮(139位)等。主要国では、カナダが14位、ドイツが16位となり、米国は85位だった。
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連日の様に、殺人事件の報道が為されている我が国。その内容も残忍な物が少なく無く、「安全と言われ続けて来た日本も、治安が大分悪くなったなあ。」と思う一方で、今回のFIFAワールドカップが開催される南アフリカ共和国の余りの治安の悪さを見聞すると、「日本は未だ未だ治安が良い方だなあ。」と感じたりもする。
この程発表された「世界平和度指数」で日本の「平和度」が、昨年より4つも順位を上げての3位という結果には、「治安が悪化した様に感じるけれど、世界的な状況からすると平和度はこんなに高いのか。」と驚きと共に、誇らしい気持ちが。「性善説の立場から、治安維持面で“御人好し”過ぎる。」のもどうかと思うけれど、「無闇矢鱈と『仮想敵』を作り上げて、過剰に危機感を煽り立てる。」というのもどうかと思う。*2今回の結果を誇ると共に、補わなければならない部分は補うという、冷静な判断をしていかなければいけないだろう。
*1 平和度1位のニュージーランドだって、全てに於いてパーフェクトという訳では無い。同国では近年、人種差別的な問題が増加しているという話も在り、政府がこの対応を誤ると、治安が悪化する可能性はゼロでは無いから。
*2 「左翼」だ「右翼」だという切り口“だけ”で、他者を執拗に批判している人が居る。どういう考え方を持とうがそれは個人の勝手なのだが、21世紀に入ったというのにそういう切り口“だけ”で批判を繰り返しているというのは、個人的に何ともアナクロでピント外れな気がしてならない。
「日本、平和度3位に上昇 NZ1位、最下位イラク」(6月8日付け東京新聞【夕刊】)
英調査機関等が各国の平和度合いをランク付けした2010年の「世界平和度指数」が8日公表され、ニュージーランドが2年連続で1位、日本は昨年より4つ順位を上げて3位となった。*1最下位は4年連続でイラク。
指数はシンクタンクと英経済誌エコノミスト系調査機関が149ヶ国を対象に、外国との紛争や国内の殺人事件数、テロの危険性、人権保護の水準、軍事費等23項目の要素を数値化。2007年から毎年公表している。
2位はアイスランドで、オーストリアとノルウェーが4、5位と続いた。
上位10ヶ国は、日本とニュージーランドを除く8カ国全てが、北欧を中心とした欧州の国。
日本のマイナス要素として、北朝鮮や中国との緊張関係が指摘される一方、暴力事件は少なく、テロの可能性も極めて低いと治安の良さが評価された。
アジアは、マレーシア(22位)、韓国(43位)、中国(80位)、北朝鮮(139位)等。主要国では、カナダが14位、ドイツが16位となり、米国は85位だった。
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連日の様に、殺人事件の報道が為されている我が国。その内容も残忍な物が少なく無く、「安全と言われ続けて来た日本も、治安が大分悪くなったなあ。」と思う一方で、今回のFIFAワールドカップが開催される南アフリカ共和国の余りの治安の悪さを見聞すると、「日本は未だ未だ治安が良い方だなあ。」と感じたりもする。
この程発表された「世界平和度指数」で日本の「平和度」が、昨年より4つも順位を上げての3位という結果には、「治安が悪化した様に感じるけれど、世界的な状況からすると平和度はこんなに高いのか。」と驚きと共に、誇らしい気持ちが。「性善説の立場から、治安維持面で“御人好し”過ぎる。」のもどうかと思うけれど、「無闇矢鱈と『仮想敵』を作り上げて、過剰に危機感を煽り立てる。」というのもどうかと思う。*2今回の結果を誇ると共に、補わなければならない部分は補うという、冷静な判断をしていかなければいけないだろう。
*1 平和度1位のニュージーランドだって、全てに於いてパーフェクトという訳では無い。同国では近年、人種差別的な問題が増加しているという話も在り、政府がこの対応を誤ると、治安が悪化する可能性はゼロでは無いから。
*2 「左翼」だ「右翼」だという切り口“だけ”で、他者を執拗に批判している人が居る。どういう考え方を持とうがそれは個人の勝手なのだが、21世紀に入ったというのにそういう切り口“だけ”で批判を繰り返しているというのは、個人的に何ともアナクロでピント外れな気がしてならない。
特に、青少年の殺人が少ないことでは世界的にも珍しい国なんだと聞いたことがあります。日本国内に限ってみても、昔の方が若者による殺人は多かったと。
以前紹介させて貰った本「戦前の少年犯罪」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/50864c17d37caffea485e467c0b03546)にも記されていましたが、統計を見ると昔の方が少年犯罪は多発していた様ですね。「心に闇を抱えた子供が多かったからこそ、“あの時代”に教育勅語や修身教育が必要だった。」とする指摘にも、「成る程ねえ。」と思ったもの。唯、“肌感覚”で言えば、近年の方が残忍な事件が多発している様に感じるのも事実で、恐らくは昔それ程報じられていなかった事が、マスメディアの発達によって事細かく報道される様になった事で、治安が悪化している様に思うのかもしれません。
訳の判らない犯罪や
その動機について、どう考えても理解できないようなものは増えているような気がします。
訳の判らないものは、防ぎようが無いので
その点が「治安の悪化」と感じる点なのかもしれませんね。
「犯罪の質」が変わって来た事が、「治安の悪化」を感じる様になった要因というのは在りそうですね。無差別殺人等、その動機が理解出来ない犯罪は昔も在った訳ですが、以前の記事にも書いた様に「全く死体を隠そうとする意思が感じられない。」ケースが目立って来ている等、「犯罪の質」乃至は「犯罪者の質」は変わって来ているのではないかと。そういった事に、何とも言えない不気味さを感じてしまう・・・。