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「世界PC出荷、第1四半期は前年比3割減 アップル大打撃=IDC」(4月10日、ロイター)
市場調査会社IDCによると、2023年第1・四半期のパソコン(PC)世界出荷台数は、前年同期比29%減の5,690万台となった。需要低迷、過剰在庫、マクロ経済環境の悪化が響いた。2022年第4・四半期は、28.1%減だった。
9日に公表された報告書では、第1・四半期の分析対象企業上位5社の内、アップルが40.5%減と最大の落ち込みを見せ、デル・テクノロジーズが31%減で続いた。レノボ・グループ、エイスーステック・コンピューター、HPも出荷台数減に直面した。
IDCは、「新型コロナウイルス主導の需要の時代に終止符を打った。」と。今回の出荷台数は2019年第1・四半期の5,920万台、2018年第1・四半期の6,060万台より少なかったと言う。
「主要市場のリセッション(景気後退)が、来年に入っても続く様で在れば、回復には時間が掛かるかも知れない。」とした。
調査会社カナリシスのアナリスト、イシャン・ドゥット氏も「昨年後半に業界を悩ませた問題の大半が、2023年序盤にも続いている。」と指摘した。
唯、IDCとカナリシスは、「経済見通しが改善すれば、市場は年内に回復し始め、2024年には回復の勢いが増す可能性が在る。」と指摘した。
IDCは、「消費者が新たな商品を求め、学校が長年使ったクロームブックの買い替えを進め、企業がウィンドウズ11に移行する事で、市場は大きく上向くと予想している。」と説明した。
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「PCで行う事を、スマホで行う人が増えている。」という話を聞いたのは、もう随分前の事。「スマホの小さな画面を見て、チマチマと“指入力”するのが苦手な自分(giants-55)にとって、とても考えられない事だ。
気になって調べてみた所、「新型コロナウイルス感染症拡大によって在宅ワークが広がり、其の結果、家庭で使用する為のPC購入が増え、2021年には対前年比『約14.8%増』となる約3億4,880万台のPCが世界で出荷された。此れは、2012年以来の高水準。」との事だった。「2023年第1・四半期のPC世界出荷台数は、前年同期比29%減の5,690万台。」というのも、“2021年にPCが売れ過ぎた反動”とも言えそうだ。