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「大隈氏 日本人3人目のノーベル賞単独受賞」(10月4日、スポニチ)
大隅良典氏は、日本人として3人目の単独受賞となった。ノーベル賞の内、医学生理学、物理学、化学の自然科学3賞は受賞枠が3人迄在り、賞金は貢献度に応じて分配される事になっている。
此れ迄の日本人受賞者の内、単独受賞は1949年の湯川秀樹氏(物理学賞)と、1987年の利根川進氏(医学生理学賞)だった。
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先ずは、大隈氏の受賞に対し、祝福の言葉を贈りたい。おめでとうございます!!
ノーベル賞受賞者が発表される“ノーベル賞ウイーク”が、昨日から始まった。長らく日本人受賞者(今回の記事で“日本人受賞者”と記すした場合、其れは「受賞対象となった研究成果を挙げた時点で日本国籍を有していた者。」を意味する。即ち、「受賞時には、日本国籍を離脱していた者。」も含まれる。)が現れない時期も在ったが、2014年以降は3年連続で受賞となり、同じ日本人として誇らしい事。此れで日本人受賞者の数は、合計で25人となった。
此方に記されている“ノーベル賞創設の経緯”は結構有名な話だが、部門としては「物理学賞」、「化学賞」、「生理学・医学賞」、「文学賞」、「平和賞」、そして「経済学賞」の6つが設けられている。日本人として初めてノーベル賞を受賞したのは湯川秀樹氏で、当時を知る人に聞くと、戦後4年目で同胞が受賞した事は、敗戦で打ち拉がれていた日本人にとって、大きな希望となったと言う。以降、25人の日本人受賞者が誕生。其の内訳は、以下の通り。(括弧内は受賞年。)
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=ノーベル賞を受賞した日本人の内訳=
[物理学賞]
1.湯川秀樹氏(1949年)
2.朝永振一郎氏(1965年)
3.江崎玲於奈氏(1973年)
4.小柴昌俊氏(2002年)
5.小林誠氏(2008年)
6.益川敏英氏(2008年)
7.南部陽一郎氏(2008年)
8.赤崎勇氏(2014年)
9.天野浩氏(2014年)
10.中村修二氏(2014年)
11.梶田隆章氏(2015年)
[化学賞]
12.福井謙一氏(1981年)
13.白川英樹氏(2000年)
14.野依良治氏(2001年)
15.田中耕一氏(2002年)
16.下村脩氏(2008年)
17.根岸英一氏(2010年)
18.鈴木章氏(2010年)
[生理学・医学賞]
19.利根川進氏(1987年)
20.山中伸弥氏(2012年)
21.大村智氏(2015年)
22.大隅良典氏(2016年)
[文学賞]
23.川端康成氏(1968年)
24.大江健三郎氏(1994年)
[平和賞]
25.佐藤栄作氏(1974年)
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日本人受賞者が最も多い部門は、11人を輩出した物理学賞。経済学賞に関しては、未だ1人も受賞していない。
最も若い年齢で受賞したのは、湯川秀樹氏の42歳(年齢に関しては、受賞年の12月31日時点での物とする。以下同。)で、逆に最も高齢だったのは南部陽一郎氏の87歳。25人の受賞年齢の平均は「64.68歳」で、年齢的に言えば1952年生まれのもたいまさこさんが当該する。
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=ノーベル賞を受賞した日本人が卒業した大学(旧制専門学校を含む。)別受賞者数=
1位:東京大学(8人)
2位:京都大学(6人)
3位:名古屋大学(3人)
4位:北海道大学 / 東北大学 / 埼玉大学 / 東京工業大学 / 山梨大学 / 神戸大学 / 徳島大学 / 長崎医科大学[現:長崎大学](其れ其れ1人)
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1人位公立大学や私立大学卒業者が居ると思っていたが、全て国立大学の卒業者だったとは・・・。東京大学及び京都大学の卒業者が多いのは予想通りだが、名古屋大学卒業者の健闘が光っている。
尚、「日本人がノーベル賞受賞に際して受け取った賞金は、国内で課税対象とはならない。」というのは知っていたけれど、此方の情報によると、正確に言えば「経済学賞だけは、課税対象になる。」のだとか。知らなかった・・・。
個人的にはそろそろ、日本人の文学賞受賞者が現れて欲しい。