毎年、横浜中華街を訪れる。訪れる理由として「中華料理が好き。」というのも在るが、「彼の異国情緒溢れた雰囲気が好き。」というのも大きい。
若かりし頃に訪れた横浜中華街は、当然と言えば当然なのだろうけれど、中華料理店許りが立ち並んでいた。然し、20年前位からだろうか、喫茶店等、中華料理店では無い店舗が現れ始め、14年前の2011年、目抜き通りに「すしざんまい」が開店するに到っては、「申し訳無いけれど、横浜中華街の雰囲気が変わってしまうなあ。」と残念に思った物。(其のすしざんまいの店舗も、3年前に閉店してしまったが。)
で、最近の横浜中華街と言えば、兎に角、"占いの店"が矢鱈と目立つ。1つの店を1人で遣っているケースや、複数人で遣っているケース等、色々存在しているが、何処も若い女性を中心に、多くの客が列を作っている。
「六十四卦」等、「占いと中国との間には、深い関係性が在る。」ので、此の手の店が出現するのは(すしざんまいよりは)おかしくないのだろうけれど、自分としては「何だかなあ・・・。」という思いが在る。占いを信じ様が信じまいが、個人の自由だと思ってはいるけれど、自分は占いという物を全く信じていないので。
例えば、「生まれた年月日で、其の人の運命を占う。」とされる「誕生日占い」。「同じ年月日に生まれた人間が、全く同じ運命を辿るなんて在り得ない。」だろうし、自分の周りだけでも「若かりし頃に占いで言われた事と、結局、全く違う運命を辿る事に成った人。」が、掃いて捨てる程居る。そして、過去に何度か書いたけれど、自分が占いという物を全く信じない最大の理由は「藤田小女姫殺害事件」【動画】に在る。
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・藤田小女姫さん(1938年1月4日~1994年2月23日):日本の霊感占い師、経営コンサルタント。11歳で「天才少女占い師」、「千里眼少女」としてマスコミに登場し、時代の寵児と成る。岸信介元首相や福田赳夫元首相、松下幸之助氏、小佐野賢治氏等々、政財界の大物を顧客として財を成した。1994年2月23日、ホノルルにて息子と共に殺害される。享年56。
・「藤田小女姫殺害事件」:1994年2月23日17時頃、ホノルルの高層マンションの部屋で小火ヤ騒動が発生。火は駆け付けた消防隊員によって消し止められたが、其の部屋のクローゼットから藤田小女姫さんの射殺体が発見された。又、同日に、殺害現場の高層マンションから数km離れた、ワイキキに在るホテルの駐車場で、1台の乗用車が炎上しているのが発見された。車中からはハワイ大学の学生だった藤田さんの一人息子・A氏(当時20歳)が、テープで縛られ、胸を銃撃された状態の焼死体で見付かった。州警察は交友関係の捜査過程で、A氏の知り合いで、銃器不法所持の前歴が在ったB氏(当時28歳)を犯人と判断。事件2日後の2月25日に日本へ帰国していたB氏は、3月4日に神奈川県警に出頭し、殺害に関して無実を主張するも、4月3日、アメリカで起訴され、5月11日に法務省へ日米犯罪人引渡し条約による正式の引き渡し請求が来た事で、8月16日に彼はハワイに送還。裁判では一貫して「殺害に関与していない。」と無実を訴え続けたB氏だったが、殺害の実行犯と認定された事でB氏は終身刑を言い渡され、結果的に確定した。
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「占いがドンピシャと当たり、政財界の大物からも頼られた。」とされる藤田さんなのに、自身及び息子の悲惨な死を占えなかったのだろうか?そういう点からも、自分は占いを全く信じられないのだ。
で、話を元に戻すが、「『藤田さんは生前、政財界の"後ろ暗い"エピソードを記録していた。』と言われているが、其のノートが未だに発見されていない。」とか、「B氏が殺害犯と断定された証拠に怪しさが在る。」等、"少なくとも"「B氏の単独犯と断定する。」には、余りに謎多き事件。B氏は「A氏とは別の人物の死体(と思われる物)を運んだ。」事は認めている様だが、A氏を含めた殺害に関しては、一貫して否定し続けている。そして、判決が言い渡された直後、B氏が「A氏と其の母親を、私は殺していません。此の裁判に圧力を掛けている方々に言いたい。御約束します。私は何も話しません。絶対に喋りません。だから、私の家族には手を出さないで。」と意味深な言葉を口にしている事も、非常に気に成る。
ハワイ州には死刑制度が存在しない為、終身刑は"最高刑"と成っている。とは言え、「30年服役すれば、出所出来る可能性が在るので、2034年頃にはB氏の仮釈放も在り得る。」とされていたのだが・・・。
昨年10月14日、B受刑者は収容先のハラワ刑務所で、雑居房の受刑者によって刺され、頭と首に致命傷を負い、倒れた状態で発見され、死亡が確認された。享年59歳。
ANN系列のドキュメンタリー番組「テレメンタリー2025」で報じられた内容が、YouTubeにアップされていた【動画】のを見て、自分は知ったのだが、「7年程前に癌が見付かり、闘病生活を送って来たB氏は、4年前にアリゾナの刑務所から、ハワイのハラワ刑務所に移送された。」と言う。でも、満足なケアを受けられなかった許りか、"身の危険"を訴え続けて来た彼に、何等"措置"が取られて来なかった中での殺害。「刑務所内で殺されてしまった。」という事に、怪しさを強く感じてしまう。