先般の総選挙は自民党の圧勝に終わったが、投票結果に付いて昨日の新聞に興味深い記事が載っていた。作家&ジャーナリストの日垣隆氏の社会時評「民意とは?」がそれだ。
今回の選挙を「郵政民営化の是非を問うだけの選挙」と仮定してみる。そして、かなり乱暴な比較とは判っているが、「自公連立側の候補者(党)に投じられた票を郵政民営化賛成」、「非連立側の候補者(党)に投じられた票を郵政民営化反対」と仮定する。その場合、小選挙区の各々の総得票数は次の様になるのだそうだ。
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(小選挙区)
自公連立側 3,349万9,494票(49.22%)
非連立側 3,456万6,795票(50.78%)
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比例の場合には、自公連立側が51.4%と半数を上回るものの、小選挙区では非連立側の総得票数が自公連立側のそれよりも上回っており、郵政民営化に反対の有権者が上回っている”とも”言える結果。比例では自公連立側が上回っていたとは言え、半数を少し上回った程度と今回の自民党圧勝と直結する内容ではなかった様な感じも。
勿論、自公民連立側に投じられた票の中で、自民党への投票数が圧倒的で在ったと”思われる”ので、その意味では今回の自民党圧勝が正当な結果だったと言えるのかもしれないが、小選挙区&比例への掛け持ち候補者の多さや、その事による棚ボタ議員の”粗製濫造”さ加減を見せ付けられると、何か選挙システム自体にに欠陥が在る様に思えて仕方ない。完璧なシステムを望むのは不可能だが、よりベターな方向に改善して行く必要が在るだろう。
今回の選挙を「郵政民営化の是非を問うだけの選挙」と仮定してみる。そして、かなり乱暴な比較とは判っているが、「自公連立側の候補者(党)に投じられた票を郵政民営化賛成」、「非連立側の候補者(党)に投じられた票を郵政民営化反対」と仮定する。その場合、小選挙区の各々の総得票数は次の様になるのだそうだ。
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(小選挙区)
自公連立側 3,349万9,494票(49.22%)
非連立側 3,456万6,795票(50.78%)
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比例の場合には、自公連立側が51.4%と半数を上回るものの、小選挙区では非連立側の総得票数が自公連立側のそれよりも上回っており、郵政民営化に反対の有権者が上回っている”とも”言える結果。比例では自公連立側が上回っていたとは言え、半数を少し上回った程度と今回の自民党圧勝と直結する内容ではなかった様な感じも。
勿論、自公民連立側に投じられた票の中で、自民党への投票数が圧倒的で在ったと”思われる”ので、その意味では今回の自民党圧勝が正当な結果だったと言えるのかもしれないが、小選挙区&比例への掛け持ち候補者の多さや、その事による棚ボタ議員の”粗製濫造”さ加減を見せ付けられると、何か選挙システム自体にに欠陥が在る様に思えて仕方ない。完璧なシステムを望むのは不可能だが、よりベターな方向に改善して行く必要が在るだろう。

僕も、自分のブログで『そもそも小選挙区のメリットって?』と題して記事をかいたら、批判のコメントがきまして選挙制度の不信感が少なからずあるのね~と思いました。
種々の掲示板でも批判的なコメントを目にします。
でも、多くは(giants-55さんがという意味ではないですよ。)小選挙制度の問題と比例区選挙の問題と、その並立制の問題を混同しているのではと思う事がありますね。
タイゾー君が当選してしまったのは比例区の問題だし、
関西弁のあの女性議員が当選したのは並立制の問題といえるかもしれません。
ゲリマンダー的な批判も言う方もなかにはいるようですが、この選挙制度、細川連立政権下で出来た選挙制度なんで、必ずしもその批判があてはまるとはおもえません。
また小選挙区にしても大(中)選挙区制にしても、政党を選ぶんじゃなく個人を選択するので、小選挙区での党の得票数と議員数の因果関係が不十分であると思うので、前述の結果だけをみて郵政民営化反対が国民の総意とするのは、危険だと思いますね。
個人的には、民主党に凄く期待しているものの今の民主党は、自分が投票するには足りない存在だったと考えました。
実際、そのような人がおおかったのでは思いますね。
また、どんな選挙制度になったところでデメリットは『絶対』にあるわけで、この選挙結果だけをみて選挙制度を全く違うものにしてしまうのは如何なものかと考えます。
これも個人的な意見ですが、民主党に頭をひやしてもらうためにはいい選挙結果だった思いますね。
この状況で、民主党の存在感をみせることができれば、4年後の総選挙(それまで多分ないでしょう)には結果がついてくると思います。
小選挙制度は、そもそも政権が変わりやすい制度ですからね。
つぎの選挙で、民主党が3分の2を支配するのも全くない話ではないのですからね。
いっそのこと衆議院は小選挙区制にして、参議院は比例代表制にすればバランス取れるのかもしれません。少なくとも小選挙区と比例の重複立候補にはおおいに違和感を感じます。
心暖まるGiants55様の対応には脱帽しております。
選挙制度に関しましては、正直申しまして
今の日本に限っては、制度云々以前の問題が山積されて
いるように考えております。
少なくとも選挙戦と紅白歌合戦は違うのだと言う認識を
候補者と国民は持つべきでしょうね....まあ何を言っても
既に手の施し用がない所まできていますが...。
この国をまともな国にするには
私は小泉さんの手法でもまだ手緩いぐらいだと思っています。
私はファシズムは嫌いですが、日本国民は今一度
冷水をかぶって出直すべきではないでしょうか...(^^)
陳腐な物言いですがこれらは「決め方」の問題なのだと思っています。小選挙区制にしろ比例代表にしろ「勝率」もしくは「勝ち数」で優勝を決めるにしろ、それぞれに長所短所があって、何か絶対に「正しい」ものが存在するわけでは無いと思っています。
今回の選挙について、我々国民はある一定のルールに基づいてあることを決めた。それが正しいかどうかにかかわらず(民意が絶対的に正しいか、あるいは選挙制度が正しいかにかかわらず)、今回の結果を我々国民の「覚悟」ととるべきだと思っています。我々は第三者的な外から見ている(野球)評論家では無く直接かかわっている当事者なのですから。
(ご存知の通り小選挙区制度は得票のほんの少し違いを議席上は大きくすることで、勝者を加速的により大きな勝者にして、政権交代を簡単にしよう、という制度です。ですから死票が出るのは当たり前、そのデメリット以上に政権交代というメリットがある、と考えられる場合に採用されるわけです。)
ただしもちろん修正すべき点は修正していく必要があると思いますが、遡及的にではなく、将来を見据えて。
ジャイアンツ・ファンのトラウマの部分を引っ張り出して来ましたね(笑)。あの時の事は今でも忘れられません。王監督の政権下の事でしたね。事前の決まり事とは言うものの、何か釈然としない思いを未だに持ち続けています(^o^;;;。あの時といい、昨年のプレーオフの結果といい、王さんは何かそういう巡り合わせに在る様な感じがします。
仰る様に、どんな制度で在ってもパーフェクトって無いと思います。でも、よりベターな方向に修正して行く必要性を感じています。「よりベター」というのが、時の政権にとって「よりベター」な方向になってしまうのが悩ましい所ですが。
でも良く考えてみると、小泉首相が首相になる前には、確か小選挙区に猛反対していた筈。結果的には今回、その恩恵を最大限に享受したのが小泉首相という事を考えると、何か皮肉な感じがしますね。
後、26歳の棚ボタ議員がバッシングに遭っている件ですが、個人攻撃を加えるのはどうかと思う一方で(他にもこんなレベルの議員は多く居ると思います。”鮫の脳味噌”元首相やファイヤー議員が、先輩として苦言を呈したそうですが、「あんた達だけには言われたくない!」と思ってしまいました(笑)。)、彼に対して「可哀想。」という声が高まるのもどうかと思っています。私人の彼には同情を覚えますが、公人としてはやはりバッシングされるのは仕方ないのではないかと。一人の議員に年間1億円程が国費から投じられます。その一方で国内に目を向ければ、目を覆いたくなる様な赤字体質で国は崩壊寸前。年間3万人を越える自殺者の内、どれ程の人間が働きたくても働けなくて自ら命を絶っている事か。1億円以上の国益を生み出してくれる議員はウエルカムですが、「これから勉強します。」等という”幼稚園児”を飼う余裕はこの国に最早無い筈。こういった議員を減らす事で、どれだけ有益な方向に国費が廻せるかを、もっと考えるべきかと思います。重複しますが、「私人と公人の別を分けて、議員を捉えるべき。」だと自分は思います。