昨日、開幕を迎えた日本プロ野球。我がジャイアンツはタイガースと対戦し、「5対1」で敗れた。安打数で言えばジャイアンツの「13」に対し、タイガースは「8」。数字的には拮抗している様に見えるが、内容的にはジャイアンツの完敗だったと思う。
ジャイアンツの菅野智之投手、そしてタイガースのランディ・メッセンジャー投手と、両チームの先発投手は共に良い状態では無かったが、此処ぞという場面で踏ん張ったメッセンジャー投手に対し、菅野投手は踏ん張り切れなかった。
又、ジャイアンツの敗戦は、“選手の若さによる敗戦”という感じもした。2回表にタイガースが2点を先制して迎えた2回裏のジャイアンツの攻撃、先頭打者は岡本和真選手。相手チームに先制点を奪われた直後の回、先頭打者が一番心掛けなければならないのは「何としても塁に出る。」事。何の回もそういう意識は必要だが、「相手チームに先制され、相手チームは『今日は行けるかも。』と、そして自チームは『不味いなあ・・・。』という思いが出るで在ろう中、先頭打者が塁に出る事で自チームの選手達は『大丈夫。』と思うだろうし、相手チームの選手達は嫌な感じがする。」事だろう。
そういう大事な先頭打者だったのに、岡本選手は3塁ゴロに倒れた。“きちんとしたプロセス”を踏んだ上での凡退ならば仕方無いけれど、彼の場面での岡本選手は“ファール打ち”等で粘る事も無く、あっさり凡退。打ってもヒットにはならない様なボールに手を出して・・・という感じでは、チームの意気が上がる訳も無い。
又、2回表のタイガース攻撃時、1点を先制された後、2死満塁から高山俊選手が放った打球は2塁へのタイムリー・ヒットとなり、2点目を取った。“たられば”と言っても仕方無いけれど、“2点目を防ぐ重要さ”を良く理解して、2塁手の吉川尚輝選手がもうワン・ステップ速い足運びをしていたら、1塁手の岡本選手が「絶対にアウトにするぞ!」と身体を伸ばして捕球していたら、セーフに成り得るプレーの様に感じた。
2回表、1点を先制したのは福留孝介選手のホームランによってだが、凡庸な打者ならばファールにしかならない様なコースの球だった。絶妙なバット・コントロールが在ればこそのホームランで、ヴェテランならではの凄み。好投手・菅野投手の自信を砕くには充分な打撃で、「彼の1本によって、昨夜の試合の勝敗は決した。」と言っても良い。選手の若さによって負けたジャイアンツとは対照的。